「店主 前説」
今年最後のサンプリング倶楽部は「茜ブレンド」の登場です。
このブレンドは茜としての2代目で、初代茜はコスタリカのカーレ農園(チョコレート風味が印象的な超ハードビーンズ、深煎り)と深煎りマタリの当店では常連さんにファンの多かった私の好みが出た味わいでした。
珈琲が茜科なので、ここぞという時に使おうと思っていた名前です。
そんな茜ブレンドが国連コーヒーの登場で消えてしまう危機を迎えたのは今年の8月です。
カーレ農園は始めて出会った時のときめきが嘘のように色あせて、年々質が落ちて行きます。(顕著なのは味の奥行きの無さ、雑味が出てくる、香りに冴えが無くなってきた等で、見た目には痩せてきてくず豆が増えてきました)さぁ、どうしようと悩んでいました。そんな時に目の前に国連コーヒーの面々が現れたので、カーレ農園には感謝しつつも、残念ながら別れを告げたのです。
その上、モカもスーパーサナニから「エチオピア デルカゴ」に代えましたので、私の頭の中は茜ブレンドがどうなってしまうのか?根強いファンの多いブレンドですので、あっさり「止めました!」なんてのは許される筈もありません。
それから、配達の車の中、焙煎しながら、、、イメージとの戦いです。なんとかブレンドのアイデアが浮かんだら、実際に幾つかブレンドして良し!OK!で出来たのが、
深煎りデルカゴ、ウガンダブギス、深煎りモロベの国連3種類が揃ったブレンドです。
結果、人気急上昇!
タブローがブレンドとしてNO1、その後につづくのが「茜ブレンド」です。
皆さんの感想からもその人気の秘密が分りますが、深煎りなのにピュアーで飲みやすい味わい、ストレートには無いバランスの取れた美味しさ、濃く淹れると急に顔を出す微妙な後味香り、ミルクやお菓子との相性の良さも関係あるでしょう。
では、いつも楽しい感想を送ってくださるぶんらくさんからどうぞ!
私の「ひとりサンプリング倶楽部 茜編」はこちらです。
(追伸)
今年始めから試験的にスタートしたこのサンプリング倶楽部は、皆さんのご協力のおかげで、9回を重ね予想以上の楽しさになって来ました。
本当に感謝いたします。
珈琲(液体)の美味しさの表現、伝えることは難しいものです。お菓子ならば、完成品を食べることである程度職人のイメージが伝わりますが、珈琲は淹れ方により味にブレがありますし、濃さもまちまちです。苦味酸味の好みも人それぞれで、香りの感じ方好き嫌いも個人差があります。
愚痴っていると切りが無いですが、豆売り店の楽しさはそんな珈琲を多くの人々に届けるところにあると思っています。
私ひとりがこの珈琲が美味しい!これが最高だ!、、、、なんて云っても空しいだけです。皆さんの感じたままのレポートに支えられて、このサンプリング倶楽部は21世紀に進みます。
常連さん、これから常連さんいなる方、1回だけ参加してみたい、そんなコーヒー好きな方々をお待ちしてます。(通でなくても、マニアでなくても、表現に自信がなくても、みんなOKです!勿論マニアを自負する方、セミプロの方、プロの参戦も受けます。何処からでもかかってらっしゃい!〈猪木風〉)
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