プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム279

エスプレッソ

エスプレッソブレンド、ラテブレンド

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「エスプレッソ、ラテのご感想」はこちらです。

まずカップを鼻に近づけ香りを嗅ぐ、この香りが最初の快感、直ぐにひと口目、ニヤッとする間もなく二口目で飲み干す、スッと切れよく心地良い余韻にゆだねる。ベストショットがはいった時のエスプレッソはまさに一瞬の快感です。

まず、エスプレッソブレンドのイメージ作りは、今迄エスプレッソ好きの常連さんに一番評判の良かった《茜ブレンド》を基準にしてスタートしました。次に、エスプレッソの濃さを忘れてしまうような《口当たりの柔らかさ》と《爽やかさ》を求めました。きめ細かなクレマと一体になった柔らかな口当たり、爽やかな香りと味わい・・・そのまま《切れが良く心地よい余韻》につながると最高です。ベリー系の香りやチョコレートのような香りが一体となってひと口目から余韻まで流れていく感じです。

僕が求めたスペシャルティーコーヒーの《エスプレッソの魅力》は、香りのたちが良くって、爽やかさと明るさのある味わい、切れが良くって心地よい余韻です。エスプレッソというと、喉越しがちょっと引っかかったり、余韻に爽やかさや切れが無く重い印象があります。香りの魅力についてもあんまり語られることが少ないように感じています。エスプレッソが広まっているようでも、実際にはラテやカプチーノ人気なのはやはりエスプレッソに魅力が足らないからなんじゃ無いかと感じています。そんなこと無いんだ、エスプレッソは濃くても、爽やかで柔らかで心地よいんだと・・・そんな想いで、エスプレッソブレンドを作りました。

そして、ラテやカプチーノにした時にも同じで、ミルクと合わせた時に引き立つ魅力、爽やかな甘さがエスプレッソの味わいと一緒に感じられる、そんな魅力を求めました。コーヒーとミルクの一番の相性の良い組み合わせの可能性を目指しました。思わずお代わりしたくなるように、ベースのエスプレッソブレンドに2割程深煎りコーヒーを追加でブレンドして、ラテ用に仕上げました。

【エスプレッソブレンド】
さかもとこーひーのエスプレッソは、まずは、このエスプレッソブレンドからスタートです。このブレンドを定番として、色々な魅力のエスプレッソを作っていきたいと思ってます。爽やかな甘さをエスプレッソでお楽しみください。

1260円/250gパック(税込み)

 

【ラテブレンド】
エスプレッソブレンドとラテブレンドでラテやカプチーノを比べてみても楽しいです。笑顔いっぱいのラテが出来たら嬉しいです。

1260円/250gパック(税込み)

 

【エスプレッソセット】
せっかくですから、2つでお得セットにしました。

《エスプレッソブレンド》
《ラテブレンド》
各250g
2100円(税込み)

エスプレッソブレンドに使ったコーヒーは、まず茜ブレンドで活躍している《深・エチオピアモカ》そして届くのを待っていた《サマンバイア・ナチュラル》がメインです。美味しさと同時に、業務用マシンや家庭用マシンでの抽出のブレの少なさも考えました。エスプレッソはセッティングがとってもデリケートなので難しいです。少しは安定して淹れたいと自分でエスプレッソを淹れていていつも感じていたので、酸や全体のバランスを業務用も家庭用も使って試しました。ラテブレンドはエスプレッソブレンドにさらに2割ほど深煎りコーヒーをミルクを引き立てるように、切れが良くなるように、ブレンドをしました。(エスプレッソ好きの常連さんに人気の茜ブレンドは、業務用エスプレッソマシンで淹れると、酸のバランスが崩れやすいところがありました。そこをエスプレッソブレンドとラテブレンドでは修正してあります。)

【エスプレッソの抽出】
*僕のベストショットの基準は・・・乳化が上手にできているかどうか?・・・香りの立ち具合、クレマのきめ細かい魅力、口当たりの柔らかさ、喉越しのスムースさ、ボディの豊かさ、切れの良さ、余韻の心地よさ、香り・・・そして、二口で一気に飲み干してしまったか!・・・これが一瞬なんですよね。最初に香りを嗅いでから、ひと口目、ふた口目、余韻へと・・・最初から最後迄バランスが崩れることなく流れるように味わえるとOKだします。

*ベストショットより抽出が早いと・・・薄く感じるのに、喉越しがきつく感じる、香り他全体の印象が弱い、爽やかさや心地よさに欠ける。

*ベストショットより抽出が遅いと・・・濃くてくどい味わい、香りも味わいにも爽やかさが無い、余韻が重い、勿論心地よさは無い、ひと口飲むと次に手が伸びない。

そんなベストショット、抽出不足、過抽出の時間の差は3秒前後ですね、厄介です。

では、我が家のエスプレッソの淹れ方です。イタリアのデロンギ社「カフェ・トレビソ BAR14」とグラインダー「KG-100」を使っています。今のところ、「KG-100」で2番目に細かい目盛で挽いています。1杯用のフィルターを使って擦り切りの粉を入れてます。抽出量は約25〜30cc、時間は20秒前後が上手く淹れられてます。詳しく云うと、18秒〜23秒くらいです。タンピングは、ヘルスメーターで量って20kg〜25kg位ですが、日によって違いますね。豆によってちょうど良いメッシュやタンピングの強さが違ってきますし、日によっても変わりますね。エスプレッソブレンドでは、すこし弱めのタンピングになっています。メッシュと粉の量は一定にして、タンピングで調整することが多いです。(今のところですが・・・)

今日は、アッと思ったらタンクの水が無くなってあわてて足しました。いつの間にか、ずいぶんと何杯も淹れたもんです。そうそう、エスプレッソブレンド、ラテブレンドと云っても普段使っている素材ですから、カフェプレスで淹れても勿論OKです。同じ豆をエスプレッソで淹れたり、カフェプレスで淹れたりしても楽しめます。素材選び、焙煎、ブレンド、抽出とそれぞれのハードルを超えなければいけないので・・・エスプレッソブレンド完成までかなり時間がかかってしまいました。やっとスタートラインに立てた感じです。エスプレッソ好きのみなさんとコミニケーションとりながら、少しずつステップアップしていこうと思ってます。

では、また・・・。

 

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

《コーヒーはフルーツだ!》

2005年3月5日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
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