プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム221

ティーセット

マニアック・カフェプレス

《我が家の淹れ方・2》はこちらです。
《カフェプレス、達人への道》はこちらです 。
《《カフェプレス》を買う前に・・・》はこちらです。
《カフェプレスが最高!アイスコーヒー》はこちらです。

今日1/17(土)の午前中に、ここ千葉でも雪がちらほら降ってきました。「寒くなってくるとコーヒーの量が増えます」と、云うようなメールが目立つ季節になってきました。実は、僕自身は、コーヒーが身体を温めてくれるなんてあんまり気にしてませんでした。一年中コーヒーに接していますからね・・・。でも、さすがに今日はコーヒーの温かさが嬉しく思いました。朝はグアテマラ・サンペドロネクタを淹れて、午後はフォレ・ノワールを淹れて、今茜ブレンドを飲んでいます。カステラや頂き物の麹町「開新堂」のクッキーがコーヒーと一緒に、ほのぼのと一週間の疲れを癒してくれます。グイッと飲み込んだ後に残るキャラクターの違いが楽しいです。

「フォレ・ノワール」は「グアテマラ・サンペドロネクタ」をメインに使い「エチオピアブリ」が脇役で活躍している真冬向けのブレンドですが・・・「茜ブレンド」や「ベラ・ノッテ」好きな方にお勧めしたら・・・《旬・瞬》カフェCセットにグアテマラ・サンペドロネクタの組み合わせや、グアテマラ・サンペドロネクタ、茜ブレンド、フォレ・ノワールの組み合わせのご注文が毎日2件3件と届いて、ちょっと驚き、嬉しく思いました。それぞれ似通った魅力と違ったキャラクターが味わえると思います。自分なりに、スペシャルティコーヒーの魅力の可能性を探してきましたが・・・うちの常連さんに伝わっているんだなぁ〜と実感できて、励みになりました。気が引き締まります。(250gパックの値段を変えて、さっそく色々と楽しんでもらえて嬉しいです。)

そんな色々な味わい・魅力の基本となっているのが【豆】で買って【挽きたて】を【カフェプレス(フレンチプレス)】で淹れるスタイルです。お陰様で、金属フィルターでの抽出を勧めるようになって一年半経ち、【豆】と【カフェプレス】がどんどん広まってきました。が、まだ時々「カフェプレスは安定した淹れ方だけど、色々と工夫したり、抽出の違いを楽しめないですね?」そんなメールを頂きます。

ちょっと誤解があるようです。金属フィルターやカフェプレスをお勧めする時に、マニアックな面を出さないで簡便さやカフェプレスによる魅力をお伝えしてきました。でも、実は、奥の深い抽出方法なんですよ。僕はコーヒーと共に紅茶を仕事にしてきましたが・・・お湯を注ぐだけとも云える紅茶の淹れ方にひたすら工夫をしていました。紅茶好きな方々は、今でも茶葉の種類、質、量、お湯の温度、注ぎ方、ポットの種類、時間、混ぜ方、ミルクの種類、量、入れ方・・・様々に楽しんでいますよね。煎茶、中国茶もかなり難しいし、奥深いですね。カフェプレスだって全く一緒です。豆の種類、量・・・コーヒーには挽き方があるし、ミルの違いもあるし、湯温、湯量、時間・・・。

僕が紅茶で試していた時に印象的だったのは・・・ポットの形によって味わいが大きく違いました。ティーポットによくある丸いふっくらとした形の方が、味わいがクリーンでした。コーヒーポットによくある細長い筒型のポットでは、少しくどい味わいになったものです。やはりティーポットの形には意味があるんだなぁ〜と感心しました。後、お湯の沸き具合によってもはっきりと違いを感じました。ボコボコ沸騰した瞬間のお湯で淹れると、とりわけ香りが際立つような印象を持っています。しかし、何分か沸かしたお湯で淹れても魅力があって、味わいが心地よいと云うか円い印象になりました。良く話題になるジャンピングには興味が湧きませんでした。ジャンピングさせるのは簡単ですが・・・紅茶の質によって、ジャンピングしても限界がありますし、ジャンピングしなくてもきちんとした紅茶にはなるので・・・ちょっとウエイト配分が違うんでは無いかと思ってます。雑誌・書籍やTVではヴィジュアル面が大切なので・・・ジャンピングが必要以上に取り上げられていると思ってます。すみません、話しが逸れてしまいました・・・そうやって基本の上に、自分好みのスタイルを作っていました。(煎茶をよく淹れていた時もありますが、プロの味に淹れるのは難しかったですね、そして深蒸しばっかりになってきたので少しずつ遠ざかってしまいました。だって、お茶の水色は澄んだ山吹色だと思っていたら・・・いつの間にか濃い緑色ばっかりになってしまいましたから・・・。)

カフェプレスも全く一緒だと思いますよ。コーヒーの質・・・これが大前提でコーヒー全般にお勧めする淹れ方ではありません・・・《旬・瞬》さかもとこーひーを楽しむ淹れ方です・・・種類、量、挽き方、お湯の温度や量、抽出時間、混ぜ方・・・基本の上に工夫してみてください。(ティーポットで淹れて、茶こしで濾したらどうなるでしょう?)そこには、僕の知らないさかもとこーひーの魅力があるかもしれませんね。その時は、教えてくださいね、お願いします。

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2004年1月17日 坂本・マニアック・孝文

 

 
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