冷え切ってからの、爽やかな甘さ
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やっとここまで辿り着きました。《旬・瞬》さかもとこーひーを堪能して頂くため、カフェプレス(金属フィルター)を広めはじめてもうすぐ2年・・・お陰様で常連さんにはどんどん広まってきました。嬉しいご感想も毎日届いています。常連さんでカフェプレスを使っている方が半分以上になったようです。その上、最近嬉しいのは、はじめてのお客様が、カフェプレスをコーヒーと一緒にご注文くださることが目立ってきたことです。【《豆》で買って、挽きたてを《カフェプレス》で淹れる】・・・さかもとこーひーを楽しむスタイルがかなり出来上がってきたようです。これからもをひろめていきますね。
そんなこんなで、今日は『取って置きの《旬・瞬》さかもとこーひーの魅力』を書こうと思いました。
普段、素材のサンプルのカッピング、毎日の焙煎後のカッピング、ブレンドのカッピング、部屋で飲むコーヒー・・・同じ手順で進めています。【豆】を挽いて香りを嗅ぎます、ドライのフレーバーと云ってます、フレグランスとも云います。ここでふわ〜〜っとなんとも気持ちの良い香りがひろがることを重視しています。そして、お湯を差して、液面或いはカフェプレスから洩れてくる香りを嗅ぎます。ここでもドライの時とは少し違った香りが迫ってきます。で、火傷しないくらいに冷めたら飲んだり、カッピングしたりします。鼻に抜ける香りがだんだん変化していきます。最初は華やかな香り・・・冷めるにしたがって、甘い香りや力強い香り。味わいも、熱いときからだんだん変わってきます。最初は揮発性の香りが印象的で、味わいもハッキリと感じられてきます。冷めてくると、甘さや余韻マウスフィールの心地よさ、アシディティの活き活きとした魅力、明るさや繊細なニュアンス・・・等々分かりやすくなってきます。
そんな香りや味わいの素晴らしさは、勿論素材のクオリティが大前提となります。その為に、ダイレクトインポートする際のサンプルカッピングでは、約1時間かけて、完全に冷め切るまで徹底的にチェックします。ここでできるだけ素晴らしく魅力的な素材を手に入れます。しかし、そんなお気に入りの素材でもベストな焙煎が出来なかったら・・・残念なことになってしまうんです。
さかもとこーひーでは、素材、焙煎、ブレンド・・・最終的なOKは【冷え切ってからの、爽やかな甘さ】が決め手になっています。みなさんは普段なかなかコーヒーが冷え切るまで置いておくことは少ないと思いますが、もったいないですよ!「ひゃっこい、ひゃっこい」「ひゃっこくなっちゃた」なんて言い方をこの辺ではしますが『ひゃっこくなってからが最後の最高の美味しさ!』なんです。思わず次のひとくちが欲しくなる、何の抵抗も無く、舌の上、口の中をコロコロと転がるように流れ込んでいってしまう・・・甘露とでも云いたくなる、そんな爽やかさです。深煎りでも中煎りでも、雰囲気は違いますが共通した魅力だと思います。先日常連のお客様のメールに「さかもとこーひーの特徴はフレッシュ感だと思います」とありました。多分そのフレッシュ感は僕が感じているものと同じ魅力を表現していそうです。単なる豆の新鮮さとは違うようです。
冷え切っても、あくまでも、透明感があって、滑らかで、余韻が感じよくて・・・何と云っても、甘さが爽やかなんです。それは、アシディティの質が良くて、甘さとのバランスが良くて、豆の熟し具合が見事に揃っていて、はじめて発揮される魅力に思えます。
ところが厄介なことに、素材がいくら良くても焙煎次第でどうしてもその魅力が現れないことが、大きく厚い壁でした。この2年3年は、その壁を越えるために、毎日1歩1歩ゆっくり登ってきました。勿論今も続いています。プロですから、10回のうち確実に10回出来るように精進しています。やり甲斐がありますね。
と、云うことで・・・是非、最後のひとくち、ふたくち分を残して《完全に冷え切る》のを楽しみに待ってください。挽いたときの香りから始まって・・・ひゃっこくなったひとくちが最後のデザートのような、そんな流れが魅力的です。(ペーパードリップでは感じづらいと思います)真冬にはご紹介しづらかったのですが、どうやら春めいてきましたので・・・お勧めします、お試しください。
では、また・・・来週。
《ニコニコほのぼのワクワクな、
《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》
2004年3月5日 坂本・ひゃっこい・孝文
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