Gマンデリン新豆レポート
生豆レポートでも説明してますが、5月からゴールデンマンデリンがニュークロップ(新豆)になりました。
いつものように、着いた10キロ入りの籠を開けると、ハッとするような濃いグリーン(オリーブ色に近い)が目に入りました。おぉっ、変わったな、ありゃりゃ、、、良さそうじゃないか!
他の仕事を忘れて、すぐに手にとって入り口の明るいところへ行きます。取りあえず、臭いを嗅ぎます。異臭が無いのは勿論ですが、甘さを予想させるような優しい香りです。フルーティーさや花の香りのような香りはありません。粒は揃っています、ふっくらとした感じではありません。手に持つと重さを感じる、締まった触感です。
使い始めた5年位前は豊かなコクが印象的で、これなら「昔のマンデリンはどうたらこうたら、、、」といっている先輩たちも納得するんじゃないかと、喜んで毎日焙煎し、マンデリン好きのお客様を増やしてきました。
しかし、農産物の宿命か?年々豆も味も香りも痩せてきます。インドネシアの山火事の影響だ、エルニーニョの影響だ、輸入し始めは良い豆を出して、軌道にのると質を落とすのが何時もの手だ、日本側が値切ったのでは?等々憶測が飛び交いますが真相は「?」です。
しかし、他のマンデリンよりも良いのは確かですし、お客様も喜んでくれてますので焙煎を調節して使ってきました。
そんな、この2、3年があって今回の新豆です。問屋さんに電話して「良いね〜!」と伝えると、「まだ他の店からは何も言ってこない」とのこと。う〜ん。
焙煎すると、途中から品の良い香りがしてきます。ハゼてくると、Gマンデリンの香りがどんどんしてきます。香りも味も、円やかというより、滑らかな感じが強いです。コクはもう少しかな?もちろん充分豊かなのですが、5年前の始めのイメージに比べてです。この位の方がお好みに合う方が多いかもしれません。
さぁ!このクオリティが秋まで持つか?冬まで持つか?は分りません。お楽しみください。ブレンドのお勧めは「ターナー」「エピス」「特上フレンチ」です。どれもGマンデリンの良さがブレンドに反映されてます。
特に「ターナー」はカーレ農園とGマンデリンだけのブレンドですので、元の豆の良さがストレートに出てます。深煎りのパワーを表現した、香りコクとお気に入りのブレンドです。(ターナーは19世紀前半、イギリスの有名な画家で、代表作の「雨、蒸気、速度グレートウェスタン鉄道」の幻想的な中の力強い機関車に深煎りのパワー溢れる味わいを重ねてネイミングしました)
生豆の状態次第でご機嫌にもなり、やる気も出てくる毎日です。
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