週間コーヒーコラム39

コーヒー&紅茶2号

 「表紙がいいですね!」これが立山編集長への感想メールでの私の最初の言葉です。焙煎機から珈琲が焙き上がって、ザーッと冷却機に出てくる瞬間の写真です。スポーツカメラマンが本業の方だそうで、これは難しい!と素人ながらに感じます。煎り止めはかなり瞬間的なものですので相当瞬発力が必要です。
  まぁ、プロですからその位はこなしても、煙が大敵になります。冷却機が回り、豆を釜から出すと煙と臭いが押し寄せます。その中でライティング、アングル等決めて音や臭いが伝わってくる写真を撮るんですから、魅力的な表紙になると思います。

 1号の表紙はエスプレッソの抽出のシーンでした。2号は自家焙煎店に少し重心が掛かったかなとほくそえんでます。

 内容はスターバックスを中心とした2000年KAFEのかたち、自家焙煎店の成功法が5名の解答者によるQ&A(このコーナーのしんがりに私が登場してます)、繁盛店の紹介、産地探訪、紅茶関係等です。

 私の感想はスターバックス関連の記事で、関係者のインタビューを読みたかった(エスプレッソ、レギュラーコーヒーの最近の反応、豆の販売状況等生の声を聞きたい)のと、焙煎機や焙煎、生豆、販売手法などもう少し具体的に突っ込んで欲しいというものです。これは3号に期待します。
 あと、1番感じたのは、ほぼ世代交代が完了したなという思いです。勿論、50代60台の先輩方は今でもばりばりに活躍してますが、30前後の若手で開店した人や準備中の人が多くいますし、お客様も30代の人は日常的に珈琲を楽しんでます。
 先輩方の世代と若い世代の人たちのコーヒーに対する思いや接し方、楽しみ方には大きな違いを感じます。どうしても先輩方は珈琲という輸入文化に憧れ、文化・文学という特別なものにしてしまいます。時代は移り、日常的な飲み物になりました。
 しかし、昔では考えられないような高品質な新鮮な豆が手軽に安く手にはいるようになりました。先輩たちが目指していた、新鮮な珈琲が日本中で買えるようになったのです。(まだまだ不便さはありますが、20年前に比べてです)

 その辺の状況が確実に業界誌にも反映されたなぁ〜という結論です。この20年30年で自家焙煎店が日本中に増えて商売になるようになったのも先輩方のお陰です、有難うございました。

 私のところへも発売後1週間あまりで10件以上のメールが来てますが、是非、柴田書店へ感想をメールして下さい。

http://shibatashoten.co.jp/

 編集長は色々な人の意見をとても大切にして、何らかの形で次号に活かす方です。一般の方々の感想も業界の人たちの感想も楽しみに待っているそうです。居酒屋というムック本を年に2冊出して、その合間にコーヒー&紅茶ですのでかなりハードらしいですが、反響があればあるほどエネルギーになりますのでメールしましょう。

 まとまりの悪い感想でした、まだ昨日のワインが残ってます。

 
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さかもとこーひー