プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム169

珈琲メーカー達

我が家の淹れ方

《旬・瞬》さかもとこーひーの《2003年テーマ》は・・・『【僕の目の前にあるカップの、この魅力】をコーヒー大好きなあなたへお届けすること』です。色々考えて、そう決めましたので、さっそく今週の『我が家の淹れ方』から順番にスタートしますね。

じつは、12月の忙しいなか・・・パッキングしていて・・・あっと、気がついたんです。

あれ〜、さっきから、全然、挽いていないな!豆のお客さんばっかりだ!特にメールでのご注文をパッキングしていると・・・多いときは80%〜90%が【豆】なんです。コーヒーは挽きたてが大切なのは・・・もう皆さん良く知っていることですが、現実には、挽くのが面倒だったり、ミルをもっていなかったりで、粉で買われる方も多いです。まぁ、それはそれで、仕方がないかな?と思っていたんです。

でも、それじゃ、【僕が楽しんでいる魅力】とは全く違うものなんですね。もう、これは、大反省です。どこか、妥協していました・・・すみません。僕の怠慢です。勿論、これまでも【ミル】をすすめてきました。エスプレッソ用に極細挽きにしてほしい、と云うご注文には応えませんでした。ミルもできるだけ安く販売しています。しかし、強引にはすすめませんでした。押しつけを避けていたんですね。(気軽に飲んでくれればOK、そんな気持ちもありました。それでも、よそのコーヒー飲むよりは、うちの飲んだ方が良いだろう、なんても思っていました、じっさいのところはですね、はい。)

それを、メールでご注文くださるお客様に気づかせていただきました、ありがとうございます。これを読んでいる、ミルを持っていない方・・・押しつけますので、【ミル】を用意してください、よろしくお願いします。別に、うちで買う必要はありませんので・・・。「カリタCM50電動プロペラ式ミル」で充分です。(このミルは、プロペラ式ですが、歯が薄いので、他のプロペラ式ミルよりも、結構優秀ですよ。)
*CM50は10g当たり・・・5秒挽いてください。
 20gの時は・・・5秒挽いて、軽く揺すり・・・5秒挽いてください。
 30gは・・・その繰り返しです。(これでかなり揃いが良くなります)

ひとりひとり、1件1件、根気よく【豆】のお客様を増やしていきますので・・・挽きたての魅力を是非味わってください。さかもとこーひーの香りは、豆で買って挽きたてを、淹れてみないと、絶対分かりませんよ。まだまだ、これからクオリティアップしていきますので、もうそれはそれはとっても、もったいないことです。長年目指していたクオリティが現実のものになってきて・・・これは、豆で買って挽きたてじゃないと、ほんと、残念と云いますか、もったいない!と感じてます。ましてや・・・粉で買って、1週間後2週間後・・・そして最後の方・・・粉は、必ず冷凍保存してもらっていますが・・・コンデションは落ちています。やっぱり【豆】を挽きたてで淹れたのは、全く別世界の魅力ですね。

そして、【メッシュ・挽き具合】です。これは、【中挽き】か【やや細挽き】をおすすめします。粗挽きは、さかもとこーひーには向きません。細かめで濃く感じたら・・・お湯で薄めてください。粉の量を減らしすぎるよりも美味しいと思います。

おっと、大切な【粉の量】ですが、

・150〜180cc・・・10gが目安です。そして、杯数が増えたら少な目に調整します。

我が家では、コーヒーメーカーで、

・4杯分・・・20〜25g
・5杯分・・・30g
・8杯分・・・50g

カフェプレスで、

・2杯分・・・15g〜20g
・4杯分・・・20〜30g

そんな感じです、これは一応の目安ですので、後は多少加減してください。

はい次は、【豆】を挽いたら、淹れますね、その大切なツールです。

これは、去年から度々云っていますが【金属フィルター】がポイントです。(プロのつぶやき144 と145 をご覧下さい。)これもなかなかペーパーやネルのドリップの方が多いので、強引さに欠けていました。
我が家では、【100%金属フィルター】です。また、僕のカッピングは、ブラジル式ですから、カッピンググラスに粉を入れて、お湯入れて、粉が沈んだ上澄みをテイスティングしています。
ですから、ペーパーやネルドリップでは【僕の目の前にあるカップの魅力】とは違ってしまいます。

今使っているのは、

・カフェプレス(ボダム社)4〜5杯用600cc
・コーヒーメーカー(ブラウン8杯用、保温ポット式、金属フィルター)
・ソロフィルター「スイス・エルフォ社ワンカップ用」

そして、じつは我が家で、今大活躍しているのが、内緒ですが・・・

・コーヒーメーカー(スタバのクアトロ、4杯用、保温ポット、金属フィルター)です。これが2人で飲む時には便利です、金属フィルターも別売りしているので、助かります。保温ポットも保温性が良くて重宝してます。おまけに、内側もステンレスなので、割れる心配がありません。ブラウンのコーヒーメーカーが8杯用なので、ちょっと大きすぎるって方にはおすすめですね。(うちでは売っていない商品ですが、我が家で便利で使っているので、紹介しますね。)

コーヒーメーカーの場合は、【保温ポット】【金属フィルター】がポイントですね。

以上ですね、【豆】と【金属フィルター】・・・これだけで、我が家のコーヒーと一緒です。拍子抜けするほど、単純ですよね。本当に常連さん超常連さん達のご注文で、ハッとしました。多分、よその自家焙煎店と比べると、うちのお客様は、【豆】で買われる割合が相当高いと思います。そんな素晴らしいお客様に恵まれているのに・・・反省しています。

まぁ、普段なんだかんだとぱぁ〜ぱぁ〜コーヒーの魅力について喋ってますが・・・僕が実感しているのは、ブラジル式でカッピングするのが、本当にスペシャルティコーヒーを味わいつくせるなぁ〜!ってことです。これは、フレーバーも味わいも、熱い時から、少し冷めて、完全に冷めて・・・あらゆる魅力を感じ取っていますので・・・結果として、一番おいしい思いをしているんじゃぁないかな〜?なんて思います。

でも、それは、プロの領域ですから・・・挽きたてのコーヒーを、金属フィルターで淹れて、それを、リラックスして楽しむのが、家庭での最高の美味しさなんだろうと思います。どうでしょうか?こうやって、2003年は、【僕の目の前にあるカップの、この魅力】をお届けしますね。

では、また、来週。

プロのつぶやき171【金属フィルターの反響】もご覧ください。


(付録)最後にソロフィルターとカフェプレスの淹れ方です。
*『カフェプレス』・・・10g(中〜やや細挽き)の粉をポットに入れます。

  • 熱湯を、分量注ぎます。(僕は沸き立て位の熱いお湯を使います、沸く魔法瓶もOKです。)
  • ひとり分の時は・・・軽く揺すって粉にお湯を馴染ませてます。
    ふたり分以上の時は、スプーンで軽く混ぜてます。
  • フタをセットして、3〜4分蒸らします。
  • つまみをゆっくり押し下げます。
    (最後に底に残った液は、粉っぽさが気になると思います・・・全部注がないで残しています。)

*『ソロフィルター』・・・10g(中〜やや細挽き)の粉を本体に入れて、平らにならします(軽く揺すればOKです)。

  • 内蓋をセットし、カップの上にのせます。
  • 熱湯(僕は沸き立て位の熱いお湯を使います)を、内蓋の口一杯に注ぎます。
  • 約3分前後で落ちきります。(遅い場合は、内蓋を少し持ち上げて、空気を入れると、落ちが早くなります)
  • コーヒーをスプーンで軽く混ぜて、上と下の濃さを均一にして、楽勝に簡単で、ひとり暮らしの味方です。
    (僕はカフェプレスが一番好きですが・・・ソロフィルターや金属フィルターのコーヒーメーカーの方が粉っぽさがほとんど無いので、親しみやすいかと、思います。)

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

 

2002年1月11日 坂本・金属フィルター・孝文

 

 
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