アルコ・イリス・2002、新豆
さぁ!お待たせしました・・・あの、グアテマラ【アルコ・イリス】の〈2002年新豆〉が届きました。
今度のアルコ・イリスはどんな魅力で、僕を、そして、グアテマラファン、スペシャルティコーヒーファンのみなさんを楽しませてくれるんでしょうか?
今日は、アメリカ珈琲の旅を、いったん休憩して、〈アルコ・イリス、カッピング・レポート〉をおおくりします、おつき合いください♪
去年の、グアテマラ・カップオブエクセレンス《ダニランディア》と一緒のコンテナで輸入した【アルコ・イリス】でしたが・・・その繊細な味わいとフレーバーで、あっと云う間に、ファンを掴み・・・その上《ベラ・ノッテ》という、ブレンドも演出してくれました。
豆を使い切って、半年以上たった今でも・・・アルコ・イリスはもう無いの? ベラ・ノッテに似たブレンドはどれ?・・そんな嬉しい無いものねだりな声が届いています。
そんな、【アルコ・イリス・2002】ですが・・・が、ここで、少し、コーヒーと農園、コーヒーと収穫年・・・そんなお話しを少しさせてください。
・○○農園産・・・熱心な自家焙煎のお店には、そういったコーヒーがならんでいると思います。 うちの店にも昔からありましたし・・・今でも、農園名をつけることがあります。
しかし、残念ながら! そんな農園名は、美味しさやクオリティの保証にはならないんですね。 確かに・・・優秀な農園には、整った設備・システムや、情熱的でクオリティに厳しいオーナーのリードが不可欠ですね、優秀な農園から素晴らしい珈琲ができる可能性は《大》ですよね。
そんな優秀な農園でも・・・収穫の時期があり・・・精選のグレードがあり・・・同じ年のコーヒーでもA)B)C)・・・と様々なグレードのランクがあるようです。
そして・・・年毎の天候などによって、出来不出来の波もありますよね。
ですから・・・収穫年によっての・・・クオリティの違い・波・・・キャラクターの違い・波・・・が避けられないようです。 おまけに・・・同じ年のロットによっても・・・クオリティの違い・波・・・キャラクターの違い・波・・・が避けられないようです。
う〜〜〜〜ん、またまた理屈っぽくなってしまいました、すみません。
まとめると・・・同じ農園のコーヒーであっても・・・焙煎して、カッピングするまでは、分からない! っていうことです。(勿論、一定の共通するキャラクターは予想できますが・・・。)
我々にとっては、サンプルを取って、確認するしか方法が無い、ってことです。 ですから・・・目の前の○○農園の豆が、良かったとしても・・・○○農園の他の豆が良い、とは限らないし・・・その逆もありえるようです。
最近、強く感じるのは・・・スペシャルティの中でも、大きなクオリティの格差がある!ってことです。
理屈としては、分かりますよね?・・・そうすると、僕は、色々な産地、農園を何年も、何回も訪ねて・・・その農園の設備や農園主の情熱、考えに触れたくなってきています。
はぁ〜〜〜、ふぅ〜〜〜、ため息です(へへ)5年10年のスパンで、なんとか実現したいですね。
そんな、もやもやな気持ちやワクワクな期待を持って・・・アルコ・イリスの到着を楽しみにしていました。
そうやって、第1回目の焙煎にはいります。
【ARCO IRIS(アルコイリス)農園】
・地域 アカテナンゴ
・標高 1460m〜1520m
・品種 ブルボン、カツーラ種
さすがに、去年親しんできた豆ですので・・・順調に狙い通りのペースで焙煎できました。 もう、ニコニコです・・・ロースティングポイントは、去年と同じにしてみました。
そうそう、去年の【アルコ・イリス】が、どんな魅力だったのか、振り返ってみましょう。「プロのつぶやき112」に詳しいレポートがありますが、〈フルーティ、クリーン、綺麗、透明感、スィートネス、デリケート、やさしい、中煎り〉そんな言葉がならんでいます。
中煎りのロースティングポイントで、フルーティで透明感の際立つ香り、味わいが印象的でした。 デリケートなやさしいボディと甘さ、が魅力を増していました。
さて・・・2002年バージョンの【アルコ・イリス】はどうでしょう? ピュ〜〜〜〜!っと勢いよく吸い込みます。 ふ〜〜〜〜ん、ふむふむ、な〜〜〜るほど♪ 挽いた瞬間に、フローラルな香りがひろがりました。 どんな花の香りかな?・・・そうそう、バラですね・・・フルーティさもあります・・・赤い実、レッドカラントの雰囲気にもつながります。 味わいは・・・甘さ・スィートネスと穏やかな心地よいボディ感が好印象です。
それらを、しっかり受け止めて・・・どんな焙煎、ロースティングポイントにしたら、この!【アルコ・イリス・2002】の魅力を最大限に感じてもらえるでしょうか! 次の焙煎にすすみます。
焙煎のペース配分はくるいが無かったので・・・あとは、ロースティングポイントです。 心地よい、フレーバーとスィートネスをイメージします。
最初のテスト焙煎や去年の焙煎・・・よりも、ほんの、ほんの少し深く煎りました。
フローラルさをいかしつつ、フルーティさ・・・そして、控えめなチョコレートフレーバーが漂ってきます・・・あれ? この甘い香りのあとに爽やかな感じがあるのは、なんだろう? おぉおおお〜〜〜、これは、アーモンドフレーバーだ♪ 毎日嗅いでトレーニングしている、香りのキットの中のアーモンド、確かにそんな香りを感じました。
味わいは、自然な甘さ・スィートネスとやさしいコク、心地よいボディがポイントです。
何にあいそうかな? そうですね〜〜〜、まず浮かぶのは、パンオショコラ・・・おいしそうですね〜〜! ミルクにもあいそうですね〜〜〜、生クリームのお菓子・・・あとは何でしょう? おすすめがあったら、メールで教えてくださいね♪
そうだ、ギリギリまでゼラチンを抑えた、柔らかフルフルなアーモンドの香りが美味しい冷たいブラマンジェとアルコ・イリス、これから夏にピッタリですね。
う〜〜〜ん、きりが無いので、このくらいにしときます。
【アルコ・イリス・2002】
・1800円/500gパック
・1200円/250gパック
7月か8月いっぱいはOKだと思います。 では、【ケニア】【スプラッシュカフェ】に続く、2002年夏の《旬・瞬》カフェ【アルコ・イリス・2002】を、どうぞ、お楽しみください、ありがとうございました♪
では、また、来週♪
《ニコニコほのぼのワクワクな、
《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》
2002年6月16日 坂本・アルコ・イリス・孝文
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