プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム117

2002年カレンダーのカップ

新春・カフェ・2002

 「ハッピーX'マス・ブレンド」が好評頂きまして、ありがとうございました! と、云っても、ご注文頂いただけで、ご感想はまだ少しだけですが(へへ)。 今は12月22日(土)です、今週は、「クリスマス・ブレンド」と「ベラ・ノッテ2」そして「アルコ・イリス」この3つばかりパッキングしてました。 みなさん、どんなハッピーX'マスを迎えているんでしょうね? あるいは、ブル〜ブル〜クリスマス♪ ロンリ〜クリスマス♪・・・そういう人もいますよね〜!(グ・グスッ)

 さかもとこーひーの前に「テ・カーマリー」という紅茶の店をやっていた時は、手作りのブッシュドノエルを予約してもらって、それこそ1週間前から、毎日毎晩夜中まで作っていました・・・もう10〜20年も前の思い出です。 家庭用の電気オーブン2台で、ハンドミキサーと鉄腕右腕左腕ホイッパーをフル回転して・・・元気でしたね〜! 24日は次男の誕生日ですから、毎年恒例のケーキつくりです(へへ)(えっ?どんなケーキ?・・・バックナンバー>ケーキブック>スーパーショートケーキ、で見られます)勿論コーヒーはハッピーX'マス・ブレンドですね・・・ でも、僕はその前にシャンパン飲んでますけど・・・。

 そんななか、頭の中は♪ もうい〜くつねると〜♪ でお正月が来ちゃいますね。 そうなると、聞こえてくるのは、「お正月珈琲」ですよね〜!さぁ〜、そこまでは良いけれども、僕のコーヒーのイメージはガツ〜ンと印象的な、コーヒーらしいコーヒー!です。 ローストすることによって生まれる香ばしい香りや魅力的なほろ苦さ・甘みを大切にしてきました。 ですから、日本的なやさしい飲みやすい、お茶みたいな、コーヒーだかなんだか分からない・・・ようなタイプはありません。 もっとも、最近はスペシャルティコーヒーという素晴らしい素材とカッピング技術の向上によって、どんどんさかもとこーひーのイメージも変わってきてますが、それにしても求めているのは、コーヒーにしか無い魅力です。

 そんな味わいはあんまり日本的な美味しさには・・・どうかな〜?ってのがありますね。 ましてや!「おせち」ですよ〜。 で、考えました。「おせち」と思うから難しい・・・ターゲットを絞ろう! 僕の好きなのは「栗きんとん」(え〜、蒲鉾に日本酒も好きですが〜)なので、そうなると、イメージしやすいですね。 よし、テーマは《栗きんとんと握手》だ!

 そうなると、香りも甘さもどんどんはっきりイメージできます、みなさ〜ん、浮かびましたか〜?「栗きんとん」に合うんなら、いろんな和菓子にも合いますね! 白あんこしあんつぶあん・・・あんこばっかりだ!

 で、上手い具合に目の前には入荷したばかりの「グアテマラ・ラス・ヌベス」があります。 そんな意識で、改めてカッピングします。 そ〜したらあなた! これが合いそうなんですね。 ラス・ヌベスの柔らかな味わいは、アルコ・イリスやダニランディアを飲み込んできた僕には少し物足りない・・・鮮やかさに欠けますが・・・そんなキャラクターが幸いしそうです。 翌日、ロースティングポイントを2℃手前にして、おとなしいアシディティを少々前面にだしました。 よしよし、これで、後味の良さがでてくるな! なんていっても、栗きんとんです、さっぱり気持ちの良い切れがなくっちゃ〜ね〜! さぁ、あとは、甘さに上手く合わせたいですね〜。 あれはどうかな? これだとどうなる! 思いつくままに色々な豆をブレンドして、カッピングで確かめます。 穏やかなまろやかな全体の味わいを、控えめな苦みに支えられたコーヒーの甘み、そして、後味の良さ、余韻の心地よさを引き立てる爽やかなアシディティ! 香りはドライなフルーティさとほのかなチョコレート。 どうですか? 窓から差し込んでくる冬の優しい陽射しに合いそうでしょ?

 そんなことの繰り返しで、数日、色々なパターンを試して、出来上がりました。

さかもとこーひー初のお正月ブレンド、栗きんとんと握手しちゃいました・・・その名前は〜〜〜!

『新春・カフェ・2002』(〜1/31迄)

  • 1500円/500gパック
  • 1000円/250gパック

 余所の土地のお正月は知りませんが、千葉は毎年風も無く、良いお天気でのんびりほのぼのぼや〜〜んとしています。 そんなお正月に僕もお酒ばかりのんでいないで、本を読んじゃぁ、昼寝、テレビを見て昼寝・・・そして、『新春・カフェ・2002』を飲んで、ごろ寝! したいと思います(へへ) 家族や親戚、友人たちが集まった時に、誰でも素直に飲みやすい♪ そんな美味しさです。 スペシャルティな香りの良さやまろやかさ、後味の良さがみなさんに喜んでいただけると思います。

 そうそう、お目出度いお正月のシールも用意しました。 どうぞ、『お年賀』にもご利用下さい。

PS. ここまで書いたら、栗きんとん栗きんとん・・・と頭に浮かんでしまい、中山道の中津川にある「すや」さんにネットで注文してしまいました。 ここは、昔日本酒の蔵めぐりをしていたころに2度ほどおじゃまして、その素朴で洗練された、栗をそのまま食べるよりも栗がせまってくる美味しさに感動していらいのファンです。 さぁ、僕のお正月はすやの栗きんとんと《新春・カフェ・2002》です。 なんだか機嫌よくなってきました(へへ)ちなみに、すやさんの看板は、木工の早川謙之輔さん作で、しばらく見とれてました。

2001年12月22日 坂本・新春カフェ・孝文

 
Copy Right 1999 8
さかもとこーひー
メールはこちらから コラムの目次へ 先週のコラムへ 次のコラムへ トップページへ