さかもとこーひーの生豆についての情報と感想


深煎り デルカゴ

エチオピア人民民主共和国、アフリカ最古の独立国。首都アジスアベバ。面積は日本の3倍の122万平方キロ。人口は5000万人。国土の大半を2000〜3000メートルのアビニシアン高原が占めており、南部南西部の1200〜2000メートルの高地が主産地。

北緯10度線が国の中央部を横切り、雨量が豊富で高地の為に涼しく、コーヒー栽培に最適である。地勢が峡谷地帯、砂漠地帯、高原地帯と変化に富み、気温の差が大きく、平均10〜25℃。

エチオピアコーヒーは3つの異なった生産方式があります。

  1. 自然林方式、、、歴史的な方法で、天蓋を覆う森林の下での栽培です。
  2. 小規模農家、小屋周辺方式、、、他のアフリカ小規模生産者にもみられる代表的なものです。裏庭の大きな木の下に数本のコーヒーの木が植えられ、栽培と収穫は手によるものです。
  3. 大規模農法、、、プランテーション(大農園方式)で、近代設備による大量生産システムです。

この「レケンプティ デルカゴ」は小規模農家、小屋周辺方式による希少性を持った非水洗式コーヒーです。

エチオピアの西南部ウォレガ地区の特定小規模農園から集荷された在来種のコーヒーで、1500〜2500mの自然の森林の木陰で生育し、化学肥料を一切使わない自然農法を実践しています。

豆のサイズは大粒で、滑らかな酸味と重厚なコクが特徴です。在来種(エチオピアはコーヒーの故郷です)という、品種改良されていない良さ、自然農法、に加え「完熟実」のみの収穫に大きな意味合いがあります。仕上げは天日乾燥とWハンドピックです。
 

特徴、感想 他
 モカはやや擦れた感じの味わいが特徴で、スパイシーさが加わると上級モカという印象を持っていましたが、このエチオピアの夢のようなモカは芳醇さ、コク、滑らかさを全面に出しています。

そんなエチオピア デルカゴを深煎りにすると、香ばしさとともにフルーティーでフラワリーでスパイシーな、そして芳醇な香りが焙煎機のまわりに満ちてきます。

味わいはスッと消えるきれの良さ、いつまでも余韻が残る心地良いコクと円やかさ、やはり夢のようなモカです。

しかし、今までのモカの痩せたニュアンスがお気に入りの方にはイメージが変わってしまいます。ハンドピックが1%という選別の良さからも、そして栄養状態の良い野性的な生豆からも伺える雑味の無さは、不良豆だらけがモカのキャラクターだと思っている方にはモカとは云えないかもしれません。

通常のモカの香りを「ドライハーブ」的とすると、このデルカゴの香りは「フレッシュ」的よりも、さらに「オイルに溶かし込んだ」香り的としたい、そんな魅惑的な香りです。(分りづらいですね!)言葉では限界ですのでもう止めます、、、。

 
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