さかもとこーひーの生豆についての情報と感想


ウガンダ ブギス

ウガンダ共和国、1962年独立、首都カンパラ。人口は1900万人、面積は日本の2/3位の24万平方キロ。複数の民族、言語を持つ複合民族国家です。ケニア、タンザニアの隣国にあたり、「ブギス」はケニア国境近くのエルゴン山麓(2100〜2300メーターの高地)で栽培生産されます。

中央アフリカ高原に位置し、淡水湖として世界第2のビクトリア湖を有し、今尚有史以前の大自然が残り、野生動物の宝庫として名高く、またチャーチルの著書では「アフリカの真珠」と形容されています。

国の中央を赤道が通っていますが、国土のほとんどが海抜1000メーター以上の高地にあり、年間平均温度が13〜29℃の熱帯サバナ気候、年平均降雨量は1200ミリ、高品質のアラビカコーヒー栽培に適した気候です。

この国のアラビカ種栽培は20世紀初頭に始まり、コーヒーはエチオピア、マラウイから持ち込まれました。

ウガンダアラビカの生産地では小規模農家により農薬、除草剤は勿論、化学肥料も施さず、自然の有機肥料によって栽培されます。

穏やかな熱帯の陽光、肥沃な火山灰土質、適度な降雨(881〜1755ミリ)昼夜の寒暖の差がある気温(13〜29℃)等の最も優れた条件を備えています。

品種はブルボン種のSL14と28、開花期は3〜6月、収穫期は11〜2月です。

適度な降雨量は「Fully Washed」と呼ばれる水洗式方法を可能にしています。

ウガンダコーヒーと云うと、ロブスタと一般的に理解されていますが、国連スペシャリティコーヒープロジェクト(高品質コーヒーの生産方法を開発し、発展途上国の経済的自立を促進するプロジェクト)に基ずきアラビカコーヒーが輸入されました。

気候は「サバナ気候」熱帯は年間を通して気温が高く、年較差は日較差より小さい。サバナ気候は明瞭な雨季と乾季がみられる。サバナとは丈の長い熱帯草原ののことで、疎林も点在する。
 

特徴、感想 他
 豆はエチオピアのモカハラーロングベリーのような、細長い形です。20世紀初頭にエチオピアから持ち込まれたと云うエピソードが頷けます。

焙煎してみると、決して焙きやすい豆では無く、固く締まった生豆は、俗に固い豆の代表と云われるコロンビアやタンザニアの固さとは又違う固さです。焙煎始めからゆっくりと慎重に熱を加えていきます。

 段々豆が温まって焙けてきますが、「2ハゼ」(焙けてくるとパチパチ爆ぜる)の「シティロースト」になってもあまり美味しそうな香りも豆の膨らみ、表情も現れません。

 しかし、爆ぜる音が大きくなる「フルシティロースト」位に成ってくると、突然宜しい香りと綺麗に膨らんだ豆面が目の前に現れます。あぁ。美味しそうだ!と感じた瞬間にザ〜っと釜から出しました。

そんな風に焙き上がった「ウガンダブギス」は高級な「ビターチョコレート」のような、美味しさで、特に濃く淹れると口当りの円やかな良さがより一層引き立ちます。また、ミルクとの相性の良さも抜群です。たんなる飲み安さではなく、深い満足感があります。

円やかで柔らかな苦味は飲み終わった後も心地良く香りとともに20分は余韻を楽しめます。そんな魅力的な個性は、この豆の豊かなコーヒーオイル、ワックス分から生まれていると思ってます。

 
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