週間コーヒーコラム92

今日は、シアトルリポートです

 マイアミでの興奮を引きずって、次に目指すはシアトルです。5時起きして、マイアミ〜サンフランシスコ〜シアトルへと長い空の旅。

 初めはマイアミの後、サンフランシスコの「ピーツコーヒー&ティー」http://www.peets.com/ に寄る予定だけでしたが、ピーツ訪問の約束までに1日余裕があるとのことで、それだったらシアトル行こうか!の一言で、決定、、、espresso vivaceとスターバックスの一号店に向かいます。

 まずはサンフランシスコ着、そんで飛行機乗ってやっとシアトル。

 ホテルに荷物を降ろし即行動開始! まずは「espresso vivace」 http://www.espressovivace.com/ へ徒歩で向かいます。 みんな疲れているはずなのに、なんか楽しくてどんどんどんどん歩くのが速くなってましたね〜! また、散歩に丁度良い坂道と静かな緑の多い住宅街だったのも良かったですね〜。

 マイアミが勉強で緊張感もあり、ラテンの雰囲気と暑さで疲労し、そこから、シアトルの気分爽快な空気と開放感、、、そしてスペシャルティコーヒーの可能性を感じて、自然とリラックスしてご機嫌になってましたね〜。

 いい街で、いい散歩でした。

 そして「espresso vivace」はホントに静かに街にとけ込んでました。 扉を開くとUの字型のカウンターが目に入り、Uの字の中にエスプレッツソマシン、レジ、5キロくらいの焙煎機などが上手くレイアウトされてます。 マシンはWorld Barista Championshipで使っていたものと同じマルゾッコ。 奥のガラス貼りの部屋の中には大型の焙煎機が一台。

 焙煎機はディートリッヒ、ヴィバーチェのヴィデオを帰国後見たらその時はプロバットでした。

 窓際にテーブル席が配置されてます。 シックで大人の雰囲気。 学生がテーブルで勉強してます。 完璧に地元に根づいてるのがよくわかります。 我々がびしばし写真撮影を行っていてもみんな無関心!

 注文はセルフサービス。 エスプレッソを注文する。

 ひとくちで宝をもらいました。 続けてカプチーノ、ラテ、、、、。

 カウンター内には、バリスタが二人、青年と女性、腰に小さなタオルをぶらさげてそれでホルダーをふいたり、兎に角まめにマシーンを掃除してました。

 少し落ち着くと、バリスタの青年が親切に我々の質問に答えてくれました。

 ここに来て3年。 ぼかあ、シアトルズベストコーヒーやタリーズに10ねんぐらいいたんだけど、ここに来ていかに僕が何もしらないのか思い知らされたよ。 とてもレベルが高いんだ。 ここにはバリスタが全部で20人ぐらいいるんだ。 優秀なバリスタを育ててるんだ。

 深〜い言葉でした。 僕の勝手な推測では、バリスタの仕事、本質のことを云ってると思います。

 だって、常連さんにも怪しい我々にも同じようにふつうに接客、そして店の雰囲気はゆるやかに守りながら、我々とのコミニケーションもとり、質問にも応え、満足させて、相変わらず常連はいつものように過ごし、我々はしっかりお金を落としていく。

  味作り、オペレーション、サービス、雰囲気、店全体をコントールしてました。 しかも何気なく。

 エスプレッソ、ラテ、カプチーノ、それぞれひとつの世界をのぞき込みました。 良いロブの使い方も。(ここのロブスタを使ったブレンドはずいぶんと勉強になりました。ロブスタの質も素晴らしいものでしたが、活かしかたも感心しました。ただ、僕自身はその方向には向かいませんが、、、、)

 豆とビデオ、本を買って満足です。

 次は、市場のある海の方へ下って行きます。 目指すはスターバックスの1号店。 http://www.starbucks.com/ お店の前まで行くが残念ながら閉まっていて、翌朝に行きました。 ウインドーに貼ってあるロゴにはスターバックス・コーヒー・ティー・スパイスと書いてある。 ハワード・シュルツが買収する前のこの会社の名前がこの店には残されていましたね。 ロゴマークも今のものとは少しちがいます。

 カラーもブラウンでだいぶ今のとは異なりますよね。

 スターバックスの原点がそこには残されているんでしょう。

 ピーツを土台にして作られてるのがよーくわかりましたね。 このお店は今の日本に存在してるスタバとはあきらかに別物。 近所の仲良しの珈琲屋さんって感じで、とても居心地の良さを感じました。 コーヒーお代わりして、店内でたたずみ、マグカップ買って、シアトルの目的を果たしました。

 そんなシアトルの夕食(市場横のシーフードレストラン)が良かったんです。 本当にシアトルは素材が良いですね〜、市場の花、野菜、果物、肉、そして魚、新鮮で見事な素材ばかりでした。

 レストランの料理も素材の良さが素直に美味しさにでていました。 ソースも癖が強くなく、かといって弱いことも無く、日本人にも合う良さでした。 かに、ほたて、いか、サーモン、色んな貝貝貝、、、トマトソース、チーズ、パスタ、なんか色々とお皿が並んで、食べまくってました。(もっともメニュー読んで説明する振りをしながら、ほとんど僕の好みで注文してました!ビールもワインも僕好みでした)

 地ビールも良かったですね〜! 日本の地ビールはお手本を追いかけてる感じだけど、あそこのは、しっかり自分たちのだしたいイメージを感じました。 コンデションも良かった。 香りも良かったですよ〜、飲んだあとうっすらとバニラが感じられ、後味が爽やかで、、、。

 サービスも良い! 心地よい世界からもう一歩積極的に楽しませようとする気合いが伝わってきました。 しかも、デザートやワインなど人数にしては少ないオーダーでもいやな雰囲気のかけらもない。 ついついワインをもう1本追加してしまう。 しかし、勘定は安い。 食事の楽しさを満喫しました。

 そんなシアトルではタリーズ、シアトルズベスト、、、なども訪れ、夜はディートリッヒの焙煎機を日本に輸入している社長さんと情報交換、マイアミのディートリッヒブースでしつこく焙煎機をのぞき込み質問して、ちょうどシアトルで近所の宿だったので、その延長戦です。 深夜はホテルのバーでマイアミビーチカルテット4人が話し込み、朝はパイクプレースマーケットで本(何ヶ月か前に読んでました)でも有名な魚が飛び交う「フィッシュ」という店にも行って、そうそう、ホテルの前がマリナーズのショップで、お土産も買って、あわただしくサンフランシスコへ飛びました。

 来週はいよいよ、最後のクライマックス、サンフランシスコのピーツコーヒー&ティーです。

 
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さかもとこーひー