週間コーヒーコラム88

2001年珈琲の旅 尾道

 マイアミレポートもその(4)まで来て、今回はお休み。といっても又又、2001年珈琲の旅で尾道へ行って来ました。

 鹿児島行って、マイアミシアトルサンフランシスコ行って、そして瀬戸内尾道は「カフェ バグ」さんです。 http://cafe.jcom.to/

 連れは八丁堀めいぷるの関口よしなりちゃん、いつも珈琲の味方メンバーが屯して、独立予備軍は焙煎機も使わせてもらって、感謝感謝です。

 と、色気の無いふたり旅ですが、そんなふたりには大きな目的があります。

  • まずは、クレム(スペイン製)のエスプレッソマシーンを見て触って淹れて飲むこと。
  • OPS(イタリア製)の焙煎機で焙くこと。
  • ラーメン肴酒、、、、楽しむこと。

 しかし〜、尾道はいいとこですね〜! 山があって目の前は海で海の向こうは島で食べて飲んで普通になんでも美味しいし、安いし、豊かさを感じましたね〜、勿論バグの珈琲が身近にあって、、、!

 郷さんは最近ず〜っと機嫌がいいんです。(毎日のように電話で話してますけど、、、、)僕と同世代(2つ下?)でお互いず〜っと組織を知らず、自営で珈琲に埋没してきたんですけど(ヴォアラの達ちゃん、丸山の健ちゃんも一緒)長い長い迷路を彷徨っていたんです。

 抽出、焙煎、なによりも素材、、、そんな自家焙煎の問題は素材が悪かったんですね〜。 そしてカッピング!

 味をつくるのに、入り口の素材に限界があり、出口のカッピングにスキルノウハウが無かったんです。(未だに無い、とも云えます)

 それが両方ともに可能性が見えてきたので、我々はやっと明るい進む道が見えて、あとは歩っていくだけです。

 そんなマイアミの続きの話しを2日間してました。

 で、もっと詳しい話しですが、エスプレッソが大きなテーマになってます。この何年かは良く飲んでますしセミナーにも出たし、アマリカでも
ヴィヴァーチェ http://www.espressovivace.com/
ピーツ http://www.peets.com/
スターバックス http://www.starbucks.com/
と更にSCAAワールドバリスタ選手権 http://www.scaa.org/ 
の予選〜決勝まで、審査の終わったカップを横から失敬しては味見して、チェックチェックちぇっく〜! 一体何カップ飲んだでしょう?

 日本で経験したエスプレッソは「な〜るほど、ペーパーで漉さない魅力だな!」「カフェプレスと兄弟だな!」そうすると素材が見えてきて、「素材に限界があるな!」これが僕の結論です。(世間ではクレマだの泡だの苦味うまみイタリアが本場シアトルスタイル、、、色々云われますが)

 アメリカでの経験はヴィヴァーチェで「おぉ、こういう感覚か!」ピーツでは「いやー、素材焙煎抽出と流れが素晴らしい、エスプレッソだけうんぬんじゃ無いな」

 そこで、郷さんが「いままで使ったマシーンで、最高の品質、最低の価格です。」「パボーニと比べるとシックで綺麗な外観です。」「エスプレッソ、カプチーノと、パワーも心配なくパボーニと同様、デザインカプチーノも簡単に出来ます。」と評し毎日使っている「クレムのエスプレッソマシーン」でさかもとこーひーを淹れました。

 郷さんがさりげなくまず1杯差し出します。(豆はアトムの子)おぉ〜、いけるね! また次のカップを出してきます。 ええええええ〜! 何これ! 郷さん「おいしいね〜」

 最初のカップは28秒、次は粉をほんの少し増やしてほんの少し荒く挽いて22秒。 あとの方が味わい香りのふくらみ豊かさが印象的でした、最初のは過抽出一歩手前でドライな味わい、ピーツのニュアンスに少々近かった。

 翌日は茜ブレンドでまず一杯、「郷さん、これ27秒?」「28秒」次のカップは「まいったね〜!」「22秒」

 スペシャルティコーヒーを使ったエスプレッソの可能性が見えました。

 よしなりちゃんは空いてる時間をねらって何回も何回もエスプレッソやカプチーノを淹れてました。 もうすぐにでも買って、スタートしそうです。 千葉でもうちのお客様で購入カフェオープン予定の方がいるので、直にこの味わいを楽しめるでしょう。

 もひとつはOPS焙煎機です。 機械に疎い僕ですが、焙いてカッピングしたら、その可能性の大きさに納得です。

 焦がさずに焦がす、ちがうな〜、焦がさずに焙く、焦がさずに乾熱調理の珈琲の魅力を全開! ひどい表現だね、なんとも、、、。

 欠点があります。 素材が悪いと、それが素直に出てしまう、、、、今のプレミアムコーヒーのレベルだとこの優秀な焙煎機が泣いてしまいます。 メンテナンスが楽、、、機械いじりが楽しみな方にはさびしいです。 焙煎が楽、、、ダンパー火力調整焙煎マジックが生き甲斐の方にはすることがありません。 煎り止めブレンドカッピングセンスが非常にとわれます、、、、、、、。

 もう惚れました。

 郷さん、奥さん、スタッフの阪本歩ちゃん、お世話になりました。 まる2日間おじゃまして、おまけに夕方抜け出して四国はアロバーさんまでドライブ、、、、身勝手なおじさんチームでした。 そしてなんと鹿児島ヴォアラチームが月曜日に来たんです。 http://www.iritate.com/ 尾道は千葉から鹿児島からおそわれて大変だったでしょう、、、。

 また行きます、、、羽田から千葉のほうが遠かったみたい!

 
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さかもとこーひー