週間コーヒーコラム77

ピーツコーヒー&ティーからメールが着た

 最近は4月20日からのマイアミ行きで、僕も、一緒に行く10人のメンバーも、そしてうちのお客様までも盛り上がっています。

 暖かい励まし、羨まし、賞賛、激励、、、、もろもろのお言葉に感謝します。

 我々の目的は、世界のスペシャリティコーヒーの〈今〉に触れることがまず、あります。

 幸いにして、軽井沢丸山珈琲の健ちゃんは通訳翻訳が出来るので、今は欧米のHP他から必要な情報は要点を訳して知ることが出来ます。

 しかし、同じ言葉でリッチ、ボディ、アロマ、フレグランス、、、、チョコレートフレーバー、フローラル、フルーティ、、、、等など、表現しても、目の前のカップを一緒にみなければ虚しい言葉遊びになります。

 そして、今の今まで(そして今も殆ど全部の日本の珈琲の質が)コマーシャル、プレミアムコーヒーのレベルなので、僕らは日本のコーヒーの環境の中で育ってきた不安感があります。 果たして、それは世界標準の中でどういうポジションなのか? 僕らの味覚はどういったレベルなのか?(観光で訪れた外国のレベルの一面は知っていますが、プロの世界での話しです)

 それらを確認することが大きな目的のひとつです。

 その延長上に、帰りにサンフランシスコに寄って、「 Peet's Coffee & Tea 社 」http://www.peets.com/ を訪ねることにしたんです。 このピーツ社はスターバックス成功物語でも書かれていますが、オランダ人のアルフレッド・ピート氏がはじめたコーヒー店です。 アムステルダムの貿易商人の息子として育ったピート氏はインドネシアや東アフリカ、カリブ海島産の異国情緒豊かなコーヒー豆の香りに包まれて育ったそうです。 その後コーヒー輸入会社で働いたり、コーヒー貿易商としてジャワやスマトラのコーヒー園に足を運んだりして、味覚を磨き、微妙な風味の違いまで分かるようになった、とあります。

 その後、アメリカに渡り、その頃ロブスタばかりだったアメリカにアラビカ種の輸入を始め、さらにピーツコーヒー&ティー社を開き、ヨーロッパ風の深煎りコーヒーを広めていったそうです。 そのピーツのコーヒーの魅力に惹かれた若者が後にスターバックスをはじめたそうです。

 で、その若者の一人Jerry Baldwin氏が今はピーツのchairman です。

 そうです、僕らはスターバックスの源流からスペシャリティコーヒーの旅に向かうのです。 で、今はネット社会ですから、返事がくるかどうか? 分らないけど、ピーツ社にメールを出そう、となってまずチャレンジしました。

 担当の健ちゃんは毎日毎日返事が来ない、来ない、と気を揉んでました。

 そして、諦めて、今度は手紙を出そうと思った日になんと!!! メールが着たんです。

 Jim Reynolds氏からのお返事でした。 彼は coffee buyer and roastmaster と紹介されています。

 我々を招待してくれるそうです。 やった〜!!!!!です。今からみんなで失礼のないよう、計画してます。(勿論、行った結果どの程度の訪問、内容になるかは又別の話しです)まぁ、勉強のひとつとして、日本のコーヒーマンの情熱を伝えます。

 HPからレイノルズ氏の紹介文

  • ジム・レイノルズ
  • 生豆買い付け担当、焙煎部門総責任者(僕は偉大な焙煎師と訳したい。「ローストマスター」)
  • ジムは25年以上生豆の買い付けに携わっている。 スペシャルティーコーヒー業界で、もっとも経験豊富で尊敬されている人間のひとり。 ピーツの高度な深煎りスタイルに合った高品質な生豆を見つけ出してくる目利き。 毎年ジムはピーツの創業記念のブレンドと季節の特別ブレンドを発表する。
  • SCAAの元ダイレクター。 ジムは買い付け、焙煎、カップテストについてしばしばSCAAのイベントで講演をする。

 このピーツ社での諸々様々彼是、、、の報告もお楽しみに! このHPでも、帰国後の報告会(名前はまだ決まっていない)でもお知らせします。

2001年3月18日 坂本孝文

 
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