週間コーヒーコラム47

グルメ、スペシャリティ、コマーシャルコーヒー生豆(1)

 な〜んだ、そんなに簡単なことだったのか!
 仕事を始めて26年もかかり、珈琲業界、自家焙煎業界における生豆の品質の謎、伝説、嘘、迷信 etc が解明されました。

 特に自家焙煎の世界では10年20年25年(私のしる限り)もの間、「昔の豆は良かった」「最近生豆の質が落ちている」「ヨーロッパには凄い豆が行っている」「産地の行くと日本では見たことの無い良い豆がある」等々ずーっと聞かされて来ました。

 私は生意気で理屈っぽい、若者だったので、そんな言うだけで無く、あるんなら何故ここに無いんだ!言い訳はいいから見せてくれ!昔話しは聞きたくないと思ったり、実際に云ってしまったりしてしまいました。

 そんな状況で、自家焙煎の豆売り店をしながら良い豆、高品質豆を探し、使ってきたのですが、せっかく始めは感動するほど良い豆だったものが、1年後2年後には質がはっきり落ちて来たり、我慢できない程になると止めたり、そんな繰り返しでした。

 商社が値切るから段々質を落とされるんだ、日本人は味が判らないと思われてんだ、等々これも良く云われていることです。

 私は通常の高級品とされる(コロンビア-スプレモ、ブラジル-サントスNO2#18、ガテマラ-SHB、、、)などでは話しにならないので、プレミアム珈琲と云われる豆を使ったり、農園直送豆を使ったりして来ました。
 それでも、プレミアム豆でも使えるものもあれば全然ダメなものもあります。農園直送でも同様です。プレミアム豆でも良い年もあればダメな年もあります。
 そんなジレンマが続いていたのです。

 少しづつ調べている農業から農産物として珈琲をみても、日本に入ってきている豆はあまり納得のいく農産物とは思えませんでした。品種、土、肥料、消毒、収穫、、、、。
 しかし、プレミアム豆は高い、この価格なら産地にも反映されても良いはずなのに産地は疲弊するばかり!自分にはどうすることも出来ない。取り合えず、良い豆は躊躇しないで使う。

 あーっ!疲れてきた。難しい。2回3回かかりそうです。

・コマーシャルコーヒー
・プレミアムコーヒー
・スペシャリティコーヒー
・グルメコーヒー

 これらが、はっきりと違うジャンルなのです。そして、品質基準も全然違うんです。

 次回に説明しますが、私が使ってきたのはプレミアムコーヒーで、これらが年々質が違ったり、味覚面での保証にならなかったりするのは当然だったのです。だから、プレミアムだからと云って、質云々するのは見当違いだったのです。

 どうも済みません、まとまりが悪いですが、次回もお付き合いください。

 
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さかもとこーひー