週間コーヒーコラム70

2001年珈琲の旅 鹿児島

 「さかもとさ〜ん!」

 鹿児島空港を出ると、お久しぶりの声がしました。
 あれ?仕事がかたずかないので迎えにいけない、と言っていた井ノ上さんの声です。

 朝8時の羽田発で、今年開店を控えている高橋さん片岡さんと僕とヴォアラ珈琲井ノ上さんとの2001年珈琲の旅鹿児島バージョンのスタートです。

 まずは、お昼を食べてヴォアラ珈琲へ、、、、。
奥さんと妹さんにご挨拶。プロバットでの焙煎を見て、マッキンキャッシュというマックを使ったレジの説明、その合間に珈琲の話し、珈琲の話し、、、。

 僕の持参した「アトムの子」をみんなで試飲、そして同じ生豆、ブレンドでプロバットバージョンを試飲。(僕のはローヤル5キロ直火、井ノ上さんのはプロバット5キロ熱風)

 面白そうでしょ!? これが面白いんです。

 全くおなじ素材ブレンドですから、共通の味香りが分ります。そして焙煎機のちがい、直火と熱風のちがい、さらに井ノ上さんは焙煎前に生豆を軽く洗ってます、(これは僕も将来かんがえてます)そんなちがいによる印象のちがいがはっきり出てきます。

 う〜ん、どんなちがいか?
 僕のははっきりしていると云うか、強い印象ですね、井ノ上さんのは柔かいソフトなイメージ、そんな単純には云えないのですが、乱暴にちがいを云うとそういう感じです。

 しかし、その場で飲んで比べれば誰でもちがいにうなずきます。
(優劣の問題ではありません)

 話しの内容は専門的な珈琲、生豆、焙煎のことで、あとは開店を控えたふたりがいますし、井ノ上さんと僕もまだまだこれから商売を大きくしなくちゃいけない段階ですから、お客様にもっと知られるには? 親しんでもらうには? 喜んでもらえるには? 美味しくするためには?、、、、 楽しく利益をあげるには? これからの若い珈琲マンがやる気をだすような商売にするには? そんなマーケティングの話しです。

 そんな中、ヴォアラ珈琲ファンのお客様がつぎつぎといらして、カウンターの中にいつもとは違うおじさん3人にあれっ? って顔をして、僕らは「こんにちは!」なんて挨拶してました。

 井ノ上さんが仕事の段取りを済ませると、お店は奥さんに任せて男4人の鹿児島自家焙煎店めぐりのはじま〜りはじま〜りです。

 では、続きは来週のお楽しみ!

 そうそう、鹿児島は自家焙煎の盛んな土地で、熱心なお店がいっぱいあります。 横のつながりもありますし、又行ってみて良く分ったのは、それぞれのお店が個性的です。 オーナーさんが皆さん個性的でそのキャラクターが見事に表現されてました。 ベテラン揃いのお店を回っていると(僕45歳より先輩の方ばかりです)この20年の自家焙煎の歴史流れ問題点これからのテーマが浮き彫りになってきました。

 では、来週!

 
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さかもとこーひー