島野さんを囲んで
自家焙煎店の情報交換会である「珈琲屋ML」の仲間の会に、ブラジルセラード地区のトルマリン農場主島野さんをゲストに招いて、産地のお話しや島野さんのコーヒー生産に寄せる思いを伺いました。
まず、印象的だったのは、「ブラジルのコーヒー農家に品質管理の発想は無かったが、私は土作りから精選まで一貫して品質管理を取り入れている」という言葉でした。
それを裏付けるお話しがどんどん出てきました。
- 年間降雨量が少ない土地なのでイスラエルのシステムを使って、計画的な灌漑をしている。
- それによって開花を一斉に迎えて、実の完熟度合いを揃えられる。
- 灌漑に使用する農場内の湧水の為に森林を残して維持している。
- 毎年有機肥料を投入して土の有機質の割合を増やし、10%になったら有機農場と名乗る。(今は8%位)
- 乾燥場は平らに均したコンクリート場で朝から夜までず〜っと混ぜている。(特に乾燥し始めは15分に1回同じ豆を混ぜないと糖分でくっ付いてしまい、醗酵の原因になるのでとても大切である)
等々土作りの大切さ、開花完熟期を揃えることによる品質向上、そして精選工程をないがしろにするとあっという間に品質が落ちるために摘み取ってから一気に精選すること、全工程にわたっての品質管理をしている自信と誇りが伝わってきました。(この辺のお話しはスペシャリティコーヒーの内容と重なっています)
5時間を越えるお話しの中では、もっと専門的な内容が盛りだくさんにありましたが、そんな中から私が用意していった質問のお答えを少し、、、。
- 乾燥後の保管倉庫をトルマリン農場では伝統的な木製倉庫を使っていますが最近のコンクリート製との違いを聞いてみました。湿気、結露が大きな問題なので木製倉庫を使っているそうです。そして夏の暑い日には倉庫の屋根から外壁に水を流して温度調整しているそうです。
- 赤実と黒くなるまで熟した実の品質の違いも聞きました。熟している上で味に差は無いそうです。黒くなるとセミウォッシュの工程で皮が剥けないので赤実で収穫になるそうです。黒く熟した実はナチュラル方式で精選するそうです。
その他えんえんとコーヒーの話しが続きましたが、実際にコーヒーの生産をなさっている方とのお話しは楽しく有意義なものでした。
今回、コーディネートしてくれた仲間の静岡クレアール村松さんに感謝します。
そして、トルマリンコーヒーを今、私は使っているわけではありませんが、島野さんがブラジルで情熱を込めてコーヒーを生産なさっていることに、敬意を持ち、また同じコーヒーを仕事とする仲間として誇らしく思いました。
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