美田の秋
「美田」いい名前でしょ?
僕のここ数年来のハウス酒です。
蔵元さんと杜氏さんの気持ちがきれいにネイミングされてます。少し寒さが感じるくらいになってきて、今は毎晩この福岡の銘酒を飲んでます。
美田の中でも「豊穣」という、山廃純米酒を気に入ってるんですが、その味わいの豊さがバランス良く、飲んべの僕が幾ら飲んでも、何年飲んでも飽きのこない美味しさ、香りも吟醸酒のようにやたら派手では無くて、穏やかで邪魔をしない良さ、さらっとしたタイプでは無いのでしっかりした味ですが、重くなく切れが良く、燗上がりもするし、冷やでもいけるし、、、、。
済みません、お酒に興味の無い方には詰まらないですね?
どうも好きなものの話しになると熱くなってしまいます。
ここからは、コーヒーにつなげていきます。
杜氏さんは菊姫という日本でも名門中の名門蔵で修行された若い方(40才前後?)らしく、菊姫の良さを活かしながら(菊姫のお酒は文句のつけようが無い完成された逸品だと思いますが、僕が晩酌に飲むには、少し重たくて美味し過ぎます)今の時代の大人(我々おじさん?)が楽しむのに絶妙のバランスの良さで表現しています。
「米は太陽の恵みと豊かな大地と人々の努力の結晶です。この魅力を清酒として表現することが清酒造りの基本であり、これを忠実かつ現代的に表現する試みとして「美田」を醸します。」
こんな言葉がラベルの裏にさり気なく載ってます。
そして、原料となる酒米は山田錦という酒造好適米では超メジャーなものですが、産地が糸島という福岡県北西部のお米、農業の優秀なことで有名な、言わば地元産を使っているんです。(山田錦といえば兵庫県が有名です)
うちの親父は熊本出身ですが、僕が美味そうに美田を飲んでいると興味をしめしてきて、これは糸島のお米で造ってるお酒だ、というとほぉ〜糸島か!と知ってました。良いお米の産地で有名だそうです、もひとつ、うちの福岡がお里のお客様と話しをしていたらご実家が糸島の専業お米農家だそうで、いろいろ聞くと、やはり相当熱心に農業をしていてプライドも高いし、事実抜群の美味しさだそうです。(糸島農協は虫見板を作ったり、とても熱心な農協と聞いてます。何でこんな事を俺は知ってんだ?親戚兄弟には無駄にものを知っていると馬鹿にされてます)
何を書いてるんだ? 俺は?
そんなお酒をいただきながら、お酒も珈琲も農産物で、品種が大切、地形気候も大切、土や栽培も精選も、そしてそんな素晴らしい素材を生かすも殺すも、杜氏さんや焙煎人の仕事ひとつだ!
あとは美味しく楽しんでくれるお客様に渡す、そんなことに考えが行きます。
特にこのお酒は私の味に対する好みと重なるので、とても杜氏さんの感性に共感し、励まされ、刺激も受けます。
う〜ん、今日はあっと言う間に書けてしまった。さぁ、飲もう!
PS 恥ずかしながら写真は私の自作のぐい飲み(手びねり)に美田を満たしました。(だいぶ大きいです、僕の手に合わせて作りました)
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