卸しの嫌いな豆売り店
「自家焙煎店は軌道に乗ってくると、地域での知名度が上り、卸しの営業がしやすいし、紹介・問い合わせも増えるので、1件1件個人のお客様を増やすよりも手っ取り早いので、業務店向け卸しに力を入れるお店が多いようです。坂本さんは如何ですか?」
そんなことを、今年の春に旭屋出版さんの「喫茶&スナック」の取材を受けた時、聞かれました。
そうしたら、このところ本当に問い合わせやサンプル請求が多くなって来ました。
有り難いことです!
しかし、サンプルも出さなければ営業にも行きません。折角、関心を持っていただいたのに、申し訳ありません。(正直、余裕がありません)
特に、HPで知ってお電話してくれた方々、冷たい応対だったと思います、失礼しました。ごめんなさい。
卸し先は無いわけではないのですが、それらのお店は常連のお客様が開店当時に暇な当店を気使ってご紹介してくれたお店ばかりで、今は減らしている状態です。(実際、助かりました。6年前50キロ/月あった卸が今は30キロ/月です。)
あれ?余計な話しが長くなりました。
私が淹れた珈琲を100人/日のお客様にサービスするよりも、私の焙煎した珈琲を1000人2000人3000人、、、のお客様に毎日楽しんで、少しでもほのぼのしてもらえることに満足したいし、やりがいを感じたいのです。
そんな気持ちで始めた豆売り店ですから、限られたエネルギーは家庭向けの豆売りに使いたいのです。
それに、うちの珈琲は色々な方にそれぞれのお好みの味わいをみつけてもらえるように、味香りの違いが分り易いよう品揃えしています。 だからこれが一番美味しいんだ!とか 最高級な珈琲だ! なんて云う発想で売ってません。
親切だか不親切だか分りませんが、飲みやすい美味しさから少し複雑な魅力、軽めからコクのあるタイプ、、、等あるなかから皆さんにぴったり合った珈琲に出会ってもらえたら最高に嬉しいんです。
サンプリング倶楽部でも分るように、同じ豆でも、好き嫌い普通と本当に飲む方々によって感じ方が様々です。それが楽しいんです。
これが絶対美味しいなんて、ナンセンスです、美味しく無いと云われても私はそんなにショックは受けません、少しはあるかな?
だから、日本一の珈琲、世界一の珈琲なんてのも興味ありません。オリンピックじゃないんだから!(生豆の質は追い求めてます、基準は農産物としての珈琲です)
それぞれのお客様にとっての、一番好きな珈琲屋になりたい!そんな気持ち!
ありゃ、文がグチャグチャになってきた。
と云うことで、卸しが嫌いな(失礼、熱心でない)豆売り店です。
(普通に買って、うちの豆を気に入ってくれて、どうしても使いたい、そんな奇特な方は、、、いないだろうなぁ〜!)
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