ひとりサンプリング倶楽部
国連コーヒーを手に入れてご機嫌にしていたら、自家焙煎仲間で、私にネルドリップの深〜い世界を教えてくれる友人が、平織りネルをプレゼントしてくれました。
ちょっと云っときますが、私もマニア出身で、コーヒーにのめり込んだ切っ掛けは銀座ランブルのネルドリップのデミタスです。自分の型紙も持ってますし、去年まではオリジナルのネルを販売してました。20年前は毎晩、ネルで1杯淹れてました。
そんな私が学んでいる達人です。ネル生地には綾織りと平織りがあって、普通は綾織です。
では、その平織りネルで淹れた国連に深煎りデルカゴの「ひとりサンプリング倶楽部」です。
●平織りネル
●深煎りデルカゴ
●20gやや粗挽き
●100cc
なんじゃ!これは!
なめらかできめの細かい濃度、味はビターチョコでも無く、ミルクチョコでも無く、イルプル(代官山の仏ケーキ)のリキュール入りのショコラのチョコの部分みたい。香りは濃縮したフルーティーさ、フラワリーさ。
フルーティな部分は黒スグリや桑の実、熟したトロピカルフルーツのジャムのよう、フラワリーさは赤い花、そして仄かなスパイシーさ、かすれたシナモンでは無くて、カルダモン的な魅惑さ!
1時間くらい余韻を楽しめました。
まさに、コーヒーであり、果物であることを強く感じました。熟した熱帯の果物のような妖しい酸味がしっかりと余韻にありました。
こんな感じは以前、菊姫の大吟醸(3万円)の「吟」を飲んだ時に、まさにまぎれも無く米とお酒を感じたのと通じます。
こんな感じです。濃すぎたかな?
唯一、ご馳走したワイン仲間のお客様はこんなの飲ませちゃいけない!と云ってました。家で飲むコーヒーに満足が無くなった!
普段はネルなんて勧めない、ペーパー、コーヒーメーカーで香り高く美味しいと云っている私ですが、まぁ、コーヒーにもヴィンテージワインやスコッチ、バーボン、吟醸酒に負けない世界があるんです。
平織りネルは漉しすぎないのが良いです。エスプレッソのようにコーヒーの豊かな成分がたっぷりとカップに表現されます。(ペーパーに対する不満が漉し過ぎる点にあります)そして、綾織よりも落ちるスピードが早いので、エキスのみをさっと抽出できます。(そう、起毛は外です)長くなるので、この辺の話しは又書きます。
あと、何杯楽しめるかな〜?
ネルの寿命は短いのです!
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