プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム431

Tさんのオオデマリ

芸は盗むもの?

ひと雨毎に暖かくなって、どんどん日も伸びてきていますが、北海道では初夏のような暑さになったと常連さんのメールにありました。気がつくとGWがもうすぐで…その連休前の注文が多かったこの1週間の疲れで今日は一日ごろごろグタグタしてました。

今週は新豆の「ブラジル・ドナ農園」と「深煎りブラジル・パッセイオ」の注文が予想以上に多く、いつも人気NO1の《旬・瞬》カフェCセットよりもトレジャーズセット、深煎りセットが目立って、常連さんの期待や楽しみが伝わってきました。そんなことから、ふと新しいブレンドを思いつき、来月にむけてこれから色々とイメージ膨らませ、試作にはいろうと思ってます。

で、ごろごろしている時は、CD聴いて、本読んで、昼寝して、の繰り返しですが…今日は「赤めだか」(立川談春著)を読んで疲れが吹っ飛びました。古典落語の名手として頭角を現してきている談春師ですが…前座から真打ちまでの自伝青春記の「赤めだか」…文章のリズムの良いのに驚き引き込まれ、兄弟弟子と一緒の理不尽矛盾だらけきつい前座修行のあれこれに、今迄しらなかった談志師の一面が抜群の間で語られ、笑い、涙し、唸りました。

談志師を追いかけたのも、志の輔師を追いかけはじめたのもお二人が40位からで…談春師もちょうど40過ぎ、油が乗って成熟して行く芸を供にする楽しみがまた増えました。

そんなこんなで、職人としてこの本からおぉ!っと思ったところが…談志からの初稽古で…泥棒の小噺三つ、けちんぼ坊の小噺をふたつ…高座と違って声は一切張らず、ただぼそぼそしゃべっているだけ…普段のギャグもないが、笑いをこらえるのがつらいほど面白い。

ショックだった…プロってこんなに面白くできるのに、高座で小噺やる談志なんてみたことない。…一体、この人にはいく芸の引き出しがあるのだろう。…十分ほどしゃべって、談志は云った。ま、こんなもんだ…今演ったものは覚えんでもいい。…今度きちんと一席おしえてやる。…プロとはこういうもんだとわかればそれでいい。

こういった話しにグッときますね。裏の世界と云いますか…まぁ、どんな世界でも同じだと思いますが…我々でも同じでお客様には触れない仕事の部分があります、スタッフのKさんは5月で一年になりますが未だに僕の日常の仕事の話しに驚いたり笑ったり楽しんだり呆れたりしてます。ファンとしてはこういったエピソードが嬉しいんですよね。

さらに談志師が…よく芸は盗むもんだと云うがあれは嘘だ。…盗むほうにもキャリアが必要なんだ。…盗めるようになりゃ一人前だ。…時間がかかるんだ。教える方に論理がないからそういういいかげんなことを云うんだ。…と云ったと書いてます。

これは、手を打ちました。そうそう、昔から職人は習うんじゃなくて、先輩の仕事から盗むんだとよく云われています。僕としては、そんなこと云ったってきちんと教えられることは教えなくちゃ、一定のレベルになるのに時間かかるし、人によって差ができて安定した仕事にならないじゃないか!と、いう思いがあり…一方で、教えられる部分なんてたいしたことじゃなくって、大切なその先は自分で磨くしかないんだ!とも思ってます。

最低限のことはまずマニュアル化して、そこからは盗んだり磨いたりする、と自分なりに整理してますが…「盗むほうにもキャリアが必要なんだ。」はなんて素晴らしい言葉なんだろうとさっそく頭にメモしました。(どんな業界でも表面的なパクリが多いのが現実なんでしょうけれどもね。)

「いいか、落語を語るのに必要なのはリズムとメロディだ。それが基本だ。…俺の弟子なんだから、落語は俺のリズムとメロディで覚えろ。」…これは今迄の疑問の答えになりました。そうか落語もリズムとメロディなのか。好きになれない芸人はリズムとメロディが好みじゃないんだ。分かりやすい。

「俺の趣味だが、お辞儀は丁寧にしろ、きちんと頭を下げろ。…扇子は座布団の前に平行に置け。…お辞儀が終わったら、しっかり正面を見据えろ。正面が切れない芸人にはなるな。…大きな声でしゃべれ、加減がわからなかったら怒鳴れ、怒鳴ってもメロディが崩れないように話せれば立派なもんだ、そうなるまで稽古しろ。」

立川流はみんなお辞儀がきれいなんです、最後のお辞儀とファンの拍手の良さを楽しみに行っているようなものです。

最後に先日のNHK-hi「談志まるごと10時間」の録画を少し見直して頭に響くのは…「伝統を現代に」と「お前、今の落語で何をいいたいんだよ」…励みになります。

GWはカレンダー通りで、土日祭日定休日ですので、ご不便おかけしますがよろしくお願いします。(お急ぎの際は、その旨お伝えください。在庫があって、外出していなければ、発送します。)

 

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「はじめてのAセット」…代わりました。初夏向けいい感じの苦味系[スプラッシュカフェ]と、爽やかな軽やか系[夏への扉]です。お試しください。1890円(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)

春爛漫4月のさかもとこーひー人気のセットのご紹介です。お楽しみください。(手さげギフト袋、小1-2個用、大3-4個用、無料))

 

【4月のニコニコ♪250gお得パック】
2008年4月は、さかもとこーひー春のエース「桜ぼんぼりカフェ」です。春の香り、穏やかな味わいをお楽しみください。どなたにも親しみやすい魅力なので、プレゼントにもよくご利用頂いています。

《桜ぼんぼりカフェ》 1050円/250g(税込み)

 

【ジョイセット】
お陰さまでご好評頂いてすっかり定着したジョイセットの初夏バージョンです。さかもとこーひーの何がお好みか判らない方やギフトで先方のお好みが判らない等、迷った時にこの「ジョイセット」を選ばれることも多いようです。

「うちは量はそれほど飲めないんだけども、色々なこーひーを楽しみたいのね。それで、いつも何を頼もうか悩んでしまうの!」…そんな声を今迄たくさん頂いてきました。[いい感じの苦味系]と[軽やか系]に分けて、それぞれのお好みに合うよう新しいこーひーを毎月出して、セットにしてきましたが…でも、全部頼もうとすると量が多くなってしまう…そんなみなさんの声にお応えします。

その時の《旬・瞬》なお勧めこーひー100gを5種類、セットにしました。(手さげギフト袋(小1-2個用、大3-4個用、無料))

《ブラジル・ドナ農園》
《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》
《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》

各100g
3150円(税込み)

 

【《旬・瞬》カフェCセット】
さかもとこーひー人気一番のセットです。2008年初夏向け3つをセットにしました。深煎りコロンビアは常連さんのリピートが目立っているので再登場です、お楽しみください。毎月さかもとこーひーの一番人気のセットです。

《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》
《深煎りコロンビア》

各250g
2800円(税込み)

 

【トレジャーズセット】
さかもとこーひーのお宝コーヒーセットです。どちらも2008年お勧めの、ブラジルの「Taste of the Harvest 2007」で選ばれた、初夏の香りと爽やかで円やかな味わいがご機嫌です。

《ブラジル・ドナ農園》
《深煎りブラジル・パッセイオ》

各250g
3000円(税込み)

 

【深煎りセット】
深煎り好きの常連さん向けに用意したセットです。いい感じの苦味系好きな方のお好みにドンピシャ!深煎りセットにそれぞれのお好みをプラスして、そんなご注文からみなさんのお好みがとっても良く伝わってきます。

《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》

各250g
3000円(税込み)

 

【軽やかセット】
軽やか系好きのみなさんに安心して自信をもってお勧めできるセットです。華やかで軽やか、円やかな魅力をお楽しみください。

《ブラジル・ドナ農園》
《夏への扉》

各250g
2600円(税込み)

 

【定番Bセット】
いい感じの苦味系好きな常連さん向けの定番こーひーセットです。「モカジャバ」はインドネシアと深・エチオピアモカのブレンドで、エキゾチックでスパイシーな香りと豊かな味わい。「茜ブレンド」は定番こーひー人気NO1、深・エチオピアモカを使ったブレンドで深煎りの円やかな味わいです。「特上フレンチ」はインドネシアを使ったブレンドでマンデリン好きな方に人気です。

《モカジャバ》
《茜ブレンド》
《特上フレンチ》

各250g
2500円(税込み)

 

・・・はじめてのさかもとこーひー・・・

【はじめてのAセット】
毎月の《旬・瞬》コーヒーから私坂本がお勧めする親しみやすい2種類を選んでお届けしています。組み合わせは[いい感じの苦味系]と[軽やか系]から選んでいます。これで、2つの味わいが試せますので、さかもとこーひーの傾向が分かり、次から選びやすくなると思います。

今は、初夏向けいい感じの苦味系[スプラッシュカフェ]と、爽やかな軽やか系[夏への扉]です。お試しください。

《スプラッシュカフェ》
《夏への扉》

各250g
1890円
(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)


【はじめての深煎りセット】
深煎り好きのみなさん向けに、お試しのいい感じの苦味系[深煎りセット]を送料無料で用意しました。その時のお勧め《旬・瞬》ないい感じの苦味系250g2つのセットです。

今は、[深煎りブラジル・パッセイオ][タンザニア]です。

《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》

各250g
3000円
(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)


【はじめての軽やかセット】
苦味の苦手なみなさん向け、お試しの爽やかな軽やか系[軽やかセット]を送料無料で用意しました。その時のお勧め《旬・瞬》な軽やか系250g2つのセットです。

今は、[ブラジル・ドナ農園][夏への扉]です。

《ブラジル・ドナ農園》
《夏への扉》

各250g
2600円
(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)
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では、また・・・。

 

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*要注意!…さかもとこーひーのコツは…
[挽きは細かく]
[粉の量は少なく]…です!
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手さげラッピング
(大3〜4個用、小1〜2個用、無料)がご好評です。
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【毎月お届けコース】
お届けの量やご予算、お好み等お知らせください。勿論セットでも大丈夫です。セットにプラスしても大丈夫です。価格、送料等は通常のお届けと同じです。(最初はメールでご相談してください)
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いつでも♪《3000円以上(コーヒー)で送料無料!》
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《【代金引換】手数料無料!》
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【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

【お願い】
冷凍保存した豆や粉を取り出したら、何よりも直ぐに!!袋を元の冷凍庫に戻してください。
冷凍、解凍の繰り返しは劣化を早めます。ジッパー付き袋をその為に使っています。
(豆は2週間以内でしたら、常温保存をお勧めします。粉は必ず冷凍保存をお願いします。)

《コーヒーはフルーツだ!》

2008年4月27日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
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