食がわかれば世界経済がわかる
昨日土曜日に、神奈川県の某市まで知人から頼まれて遠征コーヒー教室に行ってきました。我が家から電車を乗り継いで約2時間。いつもの市内での幼稚園ママさんグループ等の若い主婦の方々相手とは違って、僕と同世代から少し先輩になる方々が参加されました。内容はいつもと同じで・・・《丁寧な暮らし》と《コーヒーはフルーツだ!》の2本柱です。最初にペーパーのコーヒーメーカーで淹れて、カフェプレスで同じコーヒーを淹れ、その後はお菓子と一緒にキャラクターの違うコーヒーを順番に楽しんで頂きます。かなり盛り上がりましたので、又の機会が楽しみです。
その行き帰りに読んだのが「食がわかれば世界経済がわかる」(榊原英資著)です。武力や金融からでは無く「食」の面から経済や歴史に切り込んだ内容で・・・コーヒーや紅茶を仕事としていると、輸入文化であるという面と世界経済や生産国消費国の関係の面と避けられないテーマがありますので、とっても興味深く読めました。
元々世界史が苦手で・・・国別に垂直的に学んでいくと、その時期の他の国はどうなっているのか迄上手く俯瞰するところまで行き着けなくて挫折・・・遂に全体像を掴めないまま年だけとってきた情けない状況です。(10代の怠慢を後悔しますね)そんな僕でも「食」を切り口にしたこの本で「食を資源」としたイギリスやアメリカの世界制覇の歴史、植民地問題から「食を文化」としたフランスの対抗・・・食が豊かだった中国やアジアの歴史、日本の食事情の歴史と・・・本の「はじめに」でも書かれているように《かつて学校で習った世界史が苦手でアレルギーのある方でも、心配無用、食べることに興味さえあれば楽しみながら読める》と云うそのままに一気に楽しく読めて、しかも農業と武力や文化との関係も糸口が見えてきました。
中世の力関係やルネサンスや産業革命、植民地化、食の工業化から世界的な健康問題、日本食への注目へ話しが進む中「コーヒー多様性の祝祭」の内容を重ねていると、おぼろげだった世界史やコーヒーの歴史が多少なりとも身近になってきました。それにしてもイギリスやアメリカの金融や近代資本主義のシステムを確立した力、プランテーション経営や植民地支配を成功させた力、産業革命により大量生産システムを確立し、その物量で市場を押さえ武力でも圧倒した力、その背景は凄いですね。しかしそれらによる近代化の病があらわになって21世紀の幕が開きました。で、日本料理的な価値観が注目され広まってきていると進んでいきました。
本の最後では、日本料理ほど季節感の豊かなものは無く、又お茶は淹れるもので、茶摘みから蒸し揉み乾燥を経て熱い湯を注いで香りが立つ瞬間温度によって万華鏡のように変化するその味を楽しむ日本の文化・・・100円ですぐ手にはいる「効率」よりも、時間をかけてお茶を淹れる「非効率」の中から得られる「豊かさ」等の積み重ねがファーストフード的なグローバリゼーションに対抗していくことのできる文化的な食への回帰を促していくのではないか、といった結論に進んでいったのです。そんな内容を読みながら・・・コーヒーや紅茶という輸入文化を仕事としながら、大量生産システムとは反対の方向を目指してきたこの30年だったことを再認識していました。やっぱり《丁寧な暮らし》と《コーヒーはフルーツだ!》に行き着いたのは・・・無意識のうちに目指していたんだなぁーと思いました。
改めて、季節感に関係の無いようなコーヒーを仕事としながら、欧米化が進んだ今の日本の季節感を感じ取り、魅力的な商品を作り、「非効率」の中から得られる「豊かさ」をより大切にしていきたいなぁー、常連さんの暮らしに合った魅力をお届けしたいなぁーと思った関東電車の旅往復4時間でした。
では、毎月人気NO1の《旬・瞬》カフェCセットからご紹介します。《旬・瞬》カフェCセットは爽やか系3つの組み合わせ、常連さんの人気が高まっている《深煎りセット》は春向け深煎り2つのセットです、お好みに合わせてお楽しみください。
【《旬・瞬》カフェCセット】
さかもとこーひー人気一番のセットです。2006年春らんまんバージョンで《ミモザカフェ》《ペドロ・ローシャ》《桜ぼんぼりカフェ》の組み合わせです、お楽しみください。
《ミモザカフェ》
《ペドロ・ローシャ》
《桜ぼんぼりカフェ》
各250g
2625円(税込み)
【深煎りセット】
深煎り好きの常連さん向けに用意したセットです。今回は特に、春向け深煎りコーヒーの《エルサルバドル・エルボスケ》とさかもとこーひー初お目見えの《モカジャバ》をセットにしました。このセットがより魅力的になったと思います、お楽しみください。
《エルサルバドル・エルボスケ》
《モカジャバ》
各250g
1890円(税込み)
【4月のニコニコ♪250gお得パック】
バラやダージリンのような素晴らしい香りにベリー系が顔を覗かせます。最初に感じる香りが印象的ですが・・・それと同じように素晴らしいと思うのは、最初から最後まで歪みの無い透明感に支えられた味わいの良さです。気品とか上品さを感じつつ、柔らかでありながら豊かな艶やかなマウスフィールに魅せられました。余韻にフッフッと感じる香りが魅力的です。
《モカ・イルガチェフェ》
1050円/250gパック(税込み)
【スタートアップAセット】
花のような香りと上品な味わいがお勧めの《モカ・イルガチェフェ》と、親しみやすさと滑らかさ余韻の甘さが魅力的な少し深煎りの《ブラジル・ペドロ・ローシャ》の組み合わせにしました。さかもとこーひー初めての方はこのセットからのご注文が60%くらいになっています、お試しください。
《モカ・イルガチェフェ》
《ブラジル・ペドロ・ローシャ》
各250g
1575円(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定)
【毎月お届けコース】
・お届けの量やご予算、お好み等お知らせください。勿論セットでも大丈夫です。セットにプラスしても大丈夫です。価格、送料等は通常のお届けと同じです。(最初はメールでご相談してください)
では、また・・・。
いつでも♪《3000円以上で送料無料!》
たくさんのご要望を頂きありがとうございます。
*2006年4月1日から、いつでも♪
3000円以上(コーヒーの金額、税込み)で
送料無料となります。
これからもよろしくご贔屓にお願いします。
【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】 【お願い】
冷凍保存した豆や粉を取り出したら、何よりも直ぐに!!袋を元の冷凍庫に戻してください。
冷凍、解凍の繰り返しは劣化を早めます。ジッパー付き袋をその為に使っています。
(豆は2週間以内でしたら、常温保存をお勧めします。粉は必ず冷凍保存をお願いします。)
《コーヒーはフルーツだ!》
2006年4月16日 坂本・丁寧な暮らし・孝文
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