週間コーヒーコラム32

続 満を持して、、、。

 まだ名前の無いブレンドですが完成しました。

 話しは6年前に遡ります。当時はブラジルは三菱バイヨン#18を使ってました。別 に不満も無かったのですが、その味からは特に強いイメージは沸いてこなく、そのうちにブラジルの大霜害がありみるみるうちに質が低下してきました。
 困っている時にカルモシモサカと出合いました。気に入ってシモサカを柱にお客様を増やし、深煎りが売れ始めたころ深煎りシモサカを発売、これもとても人気が出て今も良く売れてます。

 深煎りシモサカを使ったブレンドをつくり(今は無い)ましたが、私のイメージする深煎りの真ん中高目の直球タイプではありませんでした。このころからだんだん「深煎りの真ん中高目の直球」をいつかつくりたいと思うようになり、たぶんブラジルを柱にするだろうと漠然と考えてました。
 そのまま時は流れ、シモサカのブルボンを使うようになり、これを活かして何かつくれないかなあ〜と思考錯誤しますが、具体的に動きはじめる前に不作になってしまいました。

ありゃりゃ〜です。

 去年はブルボンが一年で1袋60キロしか割り当てがありませんでした。まあ、農産物ですから仕方の無いことで別 段不満はありませんが、無い時は飲まなければ良いだけですから、取りあえず直球ブレンドはお預け状態でした。

 そして今年、ブルボンの割り当ても不足無く確保できました。ニュークロップの焙煎にも慣れ、飲み込んでキャラクターを身体にしみ込ませ、だんだんイメージがまとまってきました。2月くらいかな?

 その後この「プロつぶ」にも書いた「エスプレッソセミナー」に参加して、自分のエスプレッソのイメージがはっきりと輪郭を現わしてきました。堀口さんの素晴らしいエスプレッソが呼び水となり、その時に試飲したエスプレッソとは違う味が姿を見せてきたのです。

 この瞬間は自分でも何時くるかコントロールできないのですが、今まで飲んだエスプレッソでは来ませんでした。

 ここまでくれば後は実際にブレンドして、テイスティングするだけです。後はあっという間に出来ると思っていたら、なんと店が予想以上に忙しくなってしまいました、有りがたいことです。時間があれば1回に3、4種類試せますがその時間がありません。今日(15日)も土曜日なのに1日追われてまして、もう11時を過ぎて疲れました。

 済みませんが来週にまわします。

 
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さかもとこーひー