週間コーヒーコラム307
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| ブレンドをイメージする時 夕方パッキングを終える頃にはもう日が暮れるようになって、いよいよ秋本番ですね。暑さが苦手で、寒さもきらいなわがまま者としては、一番心地よくって好きな季節です。夏のブレンドが《夏への扉》からスタートして、《スプラッシュカフェ》《アニバーサリー・2005》《夏の日カフェ》《デイドリーム・2005》と続き、初秋の《ペーパームーン》秋冬の《ベラ・ノッテ》まできました。 修行をはじめた30年位前は、コーヒーって季節感とはあんまり関係無さそうで、まぁ、ホットとアイスくらいしか無くて、ブレンドっていってもオリジナルブレンド、スペシャルブレンドってな感じでしたね。そんなこんなで、さかもとこーひーを開店してからしばらくひたすら暇で時間があったので、NO1から番号順にブレンドの試作をしてはコメントを書いて、そのノートを見るとちょうどNO700まであります。コメントの横には×や△○も書いてあります。 暇に任せて、売り物にはほど遠い×ばっかりのブレンドを作っていたのですが、何となく豆のケースを見るとブレンドのイメージが浮かぶようになっていきました。それから、あんまり季節感には関係の無いようなコーヒーであっても、飲む時は日本の四季と共に暮らして楽しみますから、その季節にぴったりハマるような魅力やネーミングを意識するようになったのです。そう、10年位前ですね。昔から、和菓子が大好きで、その名前とデザイン、あじわいの一体感、それも、抽象化されたイメージの豊かさに憧れがあったので・・・影響されていると思います。（そうは云っても、最初の季節のブレンドは特上ブレンド春・夏・秋・冬と4つでしたので、なんともベタでした） そこへ、ここ数年のスペシャルティーコーヒーへの取り組みで、状況が大きく変わってきました。兎に角素材のポテンシャルに圧倒されることばかりでしたが・・・なんとかかんとか、その魅力に馴染んできて、最近はブレンド作りが楽しくてしかたがありません。 ひとつの素材を手にして、その魅力を活かしたいなぁ〜ってところからイメージする場合もありますし、今の時期のように、季節の移り変わりでこんなブレンド作れないかなぁ〜ってイメージしたり、名前が先にあってそこからイメージしたり、ふたつの素材を上手に組み合わせたいと思ってイメージしたり・・・色々なパターンから作りはじめます。それと、常連さんのお好みやご感想のメールを思い浮かべ、それがきっかけやヒントになったりもします。さらに、夏に冬のブレンドのイメージが浮かんで冬が来るのを待っていることもありますね。 オークションコーヒーをブレンドに使うことも増えてきました。最初はおそるおそる試しに使ったのですが、段々慣れてきて、例え使用する量は少なくても、相性の良さそうな豆、まず除外する豆等を考えて、それから残った候補を並べてカッピングしていくことが多いです。豆の並んだ棚をながめていると自然に手が伸びますね。やっぱり基本はシングルオリジンの特徴をしっかり活かし、捉まえることからですね。 《ベラ・ノッテ》のように、もう5年目になる定着したブレンドですと基本が決まっているので、その年の少しのアレンジになります。で、それだけでは持て余してしまいますので、ついつい新しい季節の《旬・瞬》ブレンドが増えていってしまうのです。そういったところで、晩秋向けで《ハッピーX'マスブレンド》の前にデビューさせたいブレンドを考え始めました。まだ、名前も候補の豆も決まっていません。 （10/7にオープンした、うちから5キロ程の【カバナカフェ】さん用のブレンドは、最初うちの既製のブレンドで気に入って頂けたんですが・・・打ち合わせを終えて帰ってから、僕の中で、どうも違うなぁ〜と感じて・・・お店の雰囲気やスタッフのみなさんの反応、それとうちの常連さんがたくさんいる住宅地なのでそんなお客さんのこともイメージして急遽ブレンドを作って持って行ったら、とっても喜んで頂けました。そんなきっかけもありますね。） では、また・・・。
【《旬・瞬》カフェＣセット】 《コスタリカ・グランソル》 各250g
【トレジャーズセット】 《ニカラグア・ロスシプレス》 各250g
【深煎りセット】 《グアテマラ・エスペランサ》 各250g
【スタートアップAセット】 《ケニア》 各250g
【何を買ったら良いのか？お勧めは？その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】 【お願い】 《コーヒーはフルーツだ！》 2005年10月9日 坂本・丁寧な暮らし・孝文
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