プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム296

笑顔

素材とお客様と一緒に作る味

コロンビアのカップオブエクセレンスの《ロスノガレス 1位》《エストレージャ 3位》を焙煎したり、カッピングしたり、ひとやすみして気軽に飲んだりの1週間でした。一番印象的なのは・・・他のどこの産地でもないコロンビア独特の魅力が伝わってくることです。豊かで肌理の細やかな素晴らしいマウスフィールの感触はバタリーとかクリーミーさを実感できます。そして、滑らかさから余韻へとながれていって、上質な甘さと一体化して溜息がでるようです。

熟し具合の素晴らしいコーヒーはどれも甘さが際立って美味しいものですが・・・それでも、同じ甘さと云っても少しずつ感じ方が違ってきます。先日終わってしまった《ザンビア・チソバ》は、深煎り好きの何人もの常連さんから、最近のヒットだったとメールを頂きました。独特の柔らかな飲み口と甘さに今迄に無い魅力を感じました。最近感じるのは、甘さは勿論ですが・・・今回のコロンビアのようなマウスフィールの感触や明るさを感じるアシディティ(酸)の質の良さやバランス、その上フレーバーの感じ方や残り方と甘さが一体になって、魅力的な甘さを感じるように思います。

又、甘さと云っても、なるほど、上質な甘さと云いますか、微妙なもんなんだぁ〜なんて思いました。普段の食事やお菓子なんかでは、当たり前のように、美味しい甘さとか、甘くて苦手とか、ちょうどいい甘さなんて感じたり云ったりしていますので、コーヒーの甘さについてこんなこと云うのは今更という気もしますが・・・今週はそんなことを感じてました。

まさに《コーヒーはフルーツだ!》を実感します。素材に教わって新しい魅力の可能性が見えてきますね。素晴らしい魅力を持った素材が無ければ香りも味わいも作れませんし・・・同時にお客様がいなければ独りよがりの味作りになってしまいますので、凡人としてはなかなか味作りが難しいと思ってます。もともと独りよがりで思い込みの激しい性格なんで、自分勝手にこれが美味しいんだ!なんてなりがちです。それが、素材とお客様に支えられて少しは避けられるようになったようです。今回の常連さんのご注文でも、トレジャーズセットで2つの魅力の違いを楽しみにしている方々、ロスノガレス だけをひとつ、或はいくつもご注文くださった方々、深煎り好きだからとエストレージャ だけをご注文くださった方々、アニバーサリー・2005をプラスする方々・・・本当に色々なご注文の仕方を頂いて・・・それぞれのお客様のお好みや興味関心が伝わってきました。ありがとうございます、励みになります。

最近のさかもとこーひーは、深煎りのエスプレッソブレンドやラテブレンド、アイスセットを出す一方・・・《苦く無くて、酸っぱく無くて、香りが良くて、甘くて美味しい》そんな良く云われるお客様の声に応えようと、中煎りちょい深めの味作りに励んできました。お陰さまで、嬉しいご感想を頂き、又さかもとこーひー初心者のみなさんにとって馴染みやすい魅力なようで、励みになりました。同時に常連のKさんから久しぶりの茜ブレンドで・・・『いい感じの苦味』とご感想を頂きました。これがとっても《ピン!》ときました。『いい感じの苦味』を大切にしていきたいと良いヒントになりました。ありがとうございます。

まぁ、そんなこんなの繰り返しで、みなさんのお好みがより伝わってきていますので・・・深煎り好きな方々のご期待にも応えよう、中煎り好きな方々のご期待にも応えようと・・・かなり整理がついてきました。これからも素材とお客様と一緒に味作りをしていこうと思った今週でした。ご期待ください。

では、また・・・。

【ロスノガレス 1位】【エストレージャ 3位】残り半分少しになりました。7月いっぱい持つか、その前に売り切れになるか微妙なペースです。【アニバーサリー・2005】もロスノガレス 、エストレージャ のどちらかが無くなり次第終わりになります、ご了承ください。

 

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

【お願い】
冷凍保存した豆や粉を取り出したら、何よりも直ぐに!!袋を元の冷凍庫に戻してください。
冷凍、解凍の繰り返しは劣化を早めます。ジッパー付き袋をその為に使っています。
(豆は2週間以内でしたら、常温保存をお勧めします。粉は必ず冷凍保存をお願いします。)

《コーヒーはフルーツだ!》

2005年7月17日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
Copy Right 2002
さかもとこーひー
メールはこちらから コラムの目次へ 先週のコラムへ 次のコラムへ トップページへ