プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム284

First Starbucks Store

シアトルへ行ってきます

一気に桜が満開になって、おまけに花粉もさらに凄まじい量が飛び散って、朝の焙煎スタート時の室温が数日で10℃も上がって、なんだか春に振り回されています。この季節は日によって気温の差が大きいので焙煎の火力調整に気を使います。暑いからといって火力を下げると、焙煎スピードが遅くなりすぎたり、下げなけりゃ早すぎたり、油断できません。まぁ、毎年のことですから、その辺の勘所は掴んでいますので、集中していれば大丈夫なんですけどね。そんなこんなで、花粉症と気温を気にする毎日でしたが、4/15(金)からシアトル出張で、5回目になるSCAA大会に行ってきます。4年前は中小のロースターさんも個人店の方々も日本人が少なかったし、スペシャルティーコーヒーって云い方も広まっていなくて違和感がありました。去年のアトランタでは、もうそこら中に当たり前のように日本からの方々がいましたから、流れの早さを感じました。

シアトルは2回目、2001年にはじめてマイアミのSCAA大会に行った時に、サンフランシスコとシアトルにも寄りました。マイアミでの体験から、仲間と力を合わせて、カップオブエクセレンス等のインターネットオークションで落札を重ねて、同時に産地からの買い付けも年々進み、今ではほぼ100%自分たちで買い付けた生豆になりました。生産者の方々も毎年の向上策が進み4年前3年前よりはっきりとレベルアップしているのが実感できます。4年前に夢見た状況が現実になっていることにあらためて驚きます。また、買い付けた生豆のクオリティアップが進むと、どんどんシビアな焙煎が要求されるようになって、嬉しい苦しみを味わっています。そうなると素材と感覚の追いかけっこになって・・・素材に新しい魅力を発見すると、それから感覚を磨かれて、そうなるとさらに素材の可能性を探して、そこからブレンドのイメージも広がるし・・・お客様からの反応も違ってきますし、職人冥利につきますね。

さて、そこでシアトルです。2001年の訪問はわずか1泊、エスプレッソヴィバーチェとスタバの1号店が目的でした。清潔な街で、食事も地ビールも美味しかったことを覚えています。今回の楽しみのひとつは、カフェ巡り。シアトルスタイルと云われるほど、スペシャルティーコーヒーを引っ張る代表的な街で、この4年で大きく変わっていることと思います。チェーン店から個人店、最近めきめき頭角を現してきた店もいくつかありますし、とっても楽しみです。

毎年SCAA大会の時には、お目当てのコーヒー屋さんを訪ねて色々と勉強していますが、今回のシアトルでは有名店に限らずできるだけ多くのカフェを訪ねたいと思ってます。お店とそこの常連さんの雰囲気も感じたいし、勿論コーヒーのチェックは無意識にしてしまいますし、シアトルのカフェをお客さんの立場で身体で感じてきたいですね。そして、コーヒーについてはエスプレッソやラテ、カプチーノを飲みまくろうと思ってます。そうそう、アイスラテもどんなスタイル、タイプ、レベルがあるのか興味があります。それと云うのも、一昨日のお昼に今年はじめてのアイスラテを飲みました。ラテブレンドを使って、カフェプレスでお湯を減らして淹れて、マグカップに氷をたっぷり入れて、どぼどぼミルクを足して・・・快適ですね。エスプレッソブレンドやラテブレンドを発売したら、こんなにエスプレッソマシンをみなさん持っているのかと驚くほど常連さんからの注文がきています。一部のエスプレッソ好きの常連さんと自分の為に作ったエスプレッソブレンドとラテブレンドだったのですが、予想を大きく超えています。そこで、今年の初夏から真夏にかけては、これ以上無いアイスラテを目指してみようと思ったのです。ちょうど良いタイミングでシアトルに行くので、その辺も研究してきますね。実は、僕は、カプチーノやラテよりもエスプレッソそのものに惹かれていたんです。ミルクフォームやデザインカプチーノの前にエスプレッソそのものに興味があるんです、エスプレッソでしか表現できない味わえない魅力、色々なキャラクターの違い等々を突き詰めたいのです。が、現実にはみなさんミルクと合わせて楽しんでいますからね、ラテやカプチーノにぴったりなブレンド、ミルクとの相性も一緒に研究していきますね。

では、また・・・。

 

【4/15(金)〜4/20(水)】シアトル出張で臨時休業いたします。
【4/13(水)が最終受付】になります、よろしくお願いします。

*GWは、土日だけお休みして、4/29(金)と5/3(火)〜5(木)を営業します。

 

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

《コーヒーはフルーツだ!》

2005年4月10日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
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