プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム274

ボロンディ

ショコラ・パラダイス

『まず、驚きをもたらすもの。そして心地よいもの、心を揺り動かすもの。自分にとってのショコラは、そのアンサンブルなんです。そういうショコラが口中でゆっくりと溶けていくのは、なんとも良いものでしょう?』

先日発売になった、雑誌『TITLE』の「ショコラの楽園へようこそ!」という特集を読んでいたら、現代フランス菓子最高の職人と称されているピエール・エルメさんの言葉に惹き付けられました。こんな言葉が好きなんです、共感しますね〜。

『たとえば、2004年12月限定の新作”WOMAN"は、’70年代の解放された女性の自由で自然体なイメージをボンボン・ショコラで表現しました。〜〜』と云っているのは、世界的に見て今もっとも成功しているフードクリエイターのひとりと云われるジャン=ポール・エヴァンさん。『フランスのショコラ事情をいえば、ありがたいことにハイクオリティなものにお金を支払うお客様がいるということです』とも云っています。社会的なテーマからもインスパイアーされ、又同時にお客様に支えら、お客様の喜びの為のイメージ作り、味作りが伝わってきます。

その他にも日本人ショコラティエ(チョコレート職人)のみなさんやお店も紹介されています。ヨーロッパで長く修行したり、活躍された職人さんが日本に帰って頑張っているようです。僕と同世代やもっと若い方が目立ちますね。それぞれの方の歩んできた時間が感じられます。僕が最初にショコラに感動したのは、20年近く前になるでしょうか、その頃代々木上原にあったフランス菓子のイルプルーシュルラセーヌでのボンボンショコラでした。(今は代官山です)それまで経験していた高級チョコレートとは別格の口溶けの快感、透明感、余韻の素晴らしさでした。まさに、驚き、心を揺り動かすものでした。その魅力の素晴らしさに匹敵するコーヒーは無いな、とその頃思ったものです、紅茶なら最高のウバやダージリンなら同じようにドキドキできると思いました。勿論今は素晴らしいスペシャルティーコーヒーに出会っていますので、そんなこと無いですし、やりがいでいっぱいです。

チョコレートに合わせられるのは・・・アーモンドやヘーゼルナッツを代表とするナッツや勿論ミルクや生クリーム、キャラメルにフルーツなら柑橘系のもの色々、ベリー類やパッションフルーツ、お酒もリキュールやワイン、シャンパンとなんでも出てきますね、その上スパイスも使われるし、コーヒー紅茶に抹茶に煎茶。なんだかスペシャルティーコーヒーに感じるフレーバーと重なります。うちのモカ・イルガチェフェを飲んだ友人から、ジンジャーの香りがすると云われました。ん?ジンジャー?と思ってカッピングしてみると、たしかにダージリンやフローラルの香りに寄り添ってジンジャー、生姜というよりも砂糖漬けのジンジャーとか紅茶に入れるような乾燥したジンジャーパウダーの香りを感じました。面白いものですね。勉強になりました。

そんなこんなで、チョコレート関係の記事を読んだり、勿論食べたり、コーヒー飲んだりしながら、今年の《ハートバレンタイン・カフェ》をイメージしています。もう4年目になります。去年はザンビアをメインに使いましたが・・・今年は全く新しく、いちからイメージし直します。もう、60%70%は出来ていますが・・・残りの仕上げが嬉しい苦しみです。チョコレートとの相性の良さを第一に・・・ちょっとドキドキするような、若い頃を懐かしめるようなイメージをしています。

では、また・・・。

 

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2005年1月30日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
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