プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム272

暖炉

最後のケニア・ニエリ冬バージョン

ひときわ素晴らしいコーヒー産地が世界中にいくつかありますが・・・間違いなく、その中のひとつに《ケニア》が数えられると思います。そんなケニアのトップクオリティコーヒーを7月からお届けしてきましたが、遂に最後の1袋60キロになってしまいました。

今迄と同じ《ケニア・ニエリ地区》のロットで 「ムトウエワティ」をご紹介します。『エレガント』・・・テストローストをしながら浮かんだ言葉が『これってエレガントだな!』です。ケニア特有の《甘い柑橘系》の香りから《爽やかなりんご》そして《フローラル》へと香りに惹き付けられました。

味わいはしっかりしているのに上品でエレガント・・・バランス良く滑らかに喉を通り過ぎて、優しい甘さが余韻となります。その余韻では心地よさにドキドキしてきました。ケニアの最後としてお届けするに相応しい素晴らしいロットだと思います。上手い具合に1月のお得パックで1050円/250gパックになっています。是非、この素晴らしいケニア・ニエリの最後をお楽しみください。お勧めします。

【ケニア冬バージョン】(ムトウエワティ、60kg×1袋)

1260円/250gパック(税込み)

*1月のお得パックですから〜1/31(月)迄は
1050円/250gパック(税込み)です。

では、7月からの《ケニア・ニエリ》を順番に振り返ってみます。

*ケニア・ニエリ(カトゥグ)
ケニアのトップクオリティコーヒーの特徴と云えば「シトラスフレーバー」ですが、フレーバーだけで世界最高峰のコーヒーと認められているわけではありません。 コーヒーのキャラクターをきちんと伝えるクリーンさ、最適なタイミングで手摘みされた理想的なフルーツとしての爽やかな甘さ、マウスフィールボディの豊かさ、次ぎのひとくちを誘う心地よさ、何よりも魅力的なアシディティ・・・土壌、気象、標高等の条件の良さや栽培、精選処理のレベルの高さのどれが欠けても・・・世界中のスペシャルティコーヒー業者が殺到する品質・魅力にはならないでしょう。

そんなケニアコーヒーを代表するような素晴らしいロットです。フレーバーは《オレンジ、アプリコット》が爽やかに上品に・・・僕がとりわけ素晴らしいと感じたのは《甘さ、ボディ、余韻》が一体となった魅力です。アシディティの鮮烈さとか、シトラスフレーバーに感激するといった驚きから・・・コーヒーとしての完成形を思わせるレベルに上がったと思います。

*ケニア・ニエリ(ングングル)
約1ヶ月半お届けしてきた(ケニア・ニエリ・カトゥグ)が終了して、次のロットは同じニエリ地区の『ケニア・ニエリ・ングングル』です。同じニエリ地区の素晴らしいクオリティですから、基本的に共通する魅力です。先の(カトゥグ)はあじわいがしっかりとした感じです。こちらの(ングングル)は、生き生きとした感じが印象的です。フレーバーは甘い柑橘系とベリーのように感じました。

*ケニア冬バージョン(ングングル)
夏からお届けしていた『ケニア・ニエリ』と交代します。今迄のケニアは・・・夏向けの柑橘系の爽やかさを全面にだしたキャラクターでした。そんなケニア特有の香りに加えて、円やかさやきれいさ、甘さと余韻の心地よさと素晴らしいコーヒーでした。

熟し具合の素晴らしい甘さを持っているこのコーヒーですから、寒い季節にその甘さが嬉しくなるようなイメージです。ひとくち目から馴染みやすい口当たりで、少し冷めてくると甘さと一緒にケニア・ニエリ特有の柑橘系の香りが引き立ってきます。夏バージョンよりも少し深くなっていますので、柑橘系の香りにプラスして甘〜〜い香りが魅力的だと思います。味わいが爽やかに消えていきながら、香りがいつまでも残っています。その辺は素晴らしいケニア特有のものだと思います。柑橘系の爽やかさが円やかな甘さの後に感じられるような仕上げにしてあります。

*ケニア冬バージョン(ガトゥラ)
ケニア冬バージョンも《ングングル》から同じニエリ地区の《ガトゥラ》に代わりました。冬バージョンになって、円やかな甘さの後に柑橘系の爽やかな香りが感じられるようなバランスになっていますが・・・今度の《ガトゥラ》は、まず感触の素晴らしさに驚きました。最初静かな印象なのでうっかり見過ごしそうですが、飲むほどに明るさ円やかさ滑らかさ肌理の細かさが快感になってきました。そして、香りの移り変わりにもびっくりしました。ケニアらしい柑橘系の香りからマンゴーのような香りが長く心地よい余韻となって続きます。ケニアのトップクオリティが続き、それぞれの違うキャラクターが楽しめる贅沢さを感じています。

以上、4つのロットをお届けしました。同じケニア・ニエリ地区を順番に焙いてきて、僕自身とっても勉強になり、まさしく素材に教わったことの多さを実感しています。今年夏には又素晴らしいケニアと出会えると思います。

《ケニア・ニエリ地区》
ニエリ地区は、ケニア最高峰ケニア山のふもとの中央地帯にあります。この地区のほとんどの生産者がこの壮大な山を臨むロケーションにいます。 ニエリ地区は伝統的にケニアでもっとも品質の優れたコーヒーを産出してきました。 SL28という品種を多く栽培していることがその理由の一つでありますが、 土壌、気象条件、標高などが高品質コーヒーを産出するのに理想的である、ということも忘れてはならないでしょう。 それぞれの共同ファクトリーには500から5000の生産者のメンバーがいます。 それぞれの家族は自分たちの木を所有しています。10本程度と少ない家族、100本以上所有している家族もあります。コーヒーの木は家族全員で手入れされ、熟したチェリーは最適なタイミングで手摘みされます。そのことがコーヒーの可能な限りの最高品質を保証します。それから彼らはファクトリーにコーヒーを運びます。 ファクトリーでは良い品質を得るために適切な生産処理が強く求められています。

今年は《コーヒーの爽やかな甘さ》を基本として、《丁寧な暮らし》の魅力をお届けします。
では、また・・・。

 

【臨時休業のお知らせ】
・1/17(月)から臨時休業になります。

ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

 

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

2005年1月15日 坂本・丁寧な暮らし・孝文

 

 
Copy Right 2002
さかもとこーひー
メールはこちらから コラムの目次へ 先週のコラムへ 次のコラムへ トップページへ