やっと馴染んできた!スペシャルティー
11/18(木)の夜11時から「ブラジル2004カップオブエクセレンス」のインターネットオークションが行われました。お陰さまで、丸山珈琲を代表として我々味方塾グループは、第一位「Fazenda
Recreio」を落札できました。
2001年の「サマンバイア農園」にはじまり、2002年は一位「アグアリンパ農園」2003年も一位「セハドボネ農園」そして3年連続の一位「「Fazenda
Recreio」と続きました。
オークションが終わったのは夜中の3時半頃でした。その4時間半の間パソコンの画面を見つめながら2001年の春にマイアミのSCAAコンファレンスに初参加した前後からのスペシャルティーコーヒーにチャレンジしてきたこの3年4年を思い出していました。それまでの良いと思ったコーヒーが翌年には思うようなクオリティで無くて悩んだ事や、コーヒーの魅力はどこまでポテンシャルがあるんだろうとか、コーヒーを焙煎するってことはどういったことなんだとか・・・見えない壁の前でもがいていました。
で、スペシャルティーコーヒーに出会って、感激してチャレンジしてきたのですが・・・まず、そのスペシャルティーコーヒーの良さを知る事からはじめ、その為にどうしたら良いのか、そのクオリティを活かす焙煎は、ブレンドは、どうやってお客様に伝えるか、魅力を感じてもらうか・・・スペシャルティーコーヒーと対峙してきたんですね。で、年々手にするコーヒーのクオリティが上がってきて、オークションのコーヒーや産地から直接買い付けたコーヒーを毎日焙煎して、お客様に届けて、お客様の感想を頂いて・・・また新しいコーヒーの魅力を探っての繰り返しでした。
僕が《コーヒーはフルーツだ!》と云うまでもなく、ちょうど良く熟した実を収穫して丁寧に精選したコーヒーには、フルーツのようだったり、チョコレートのようだったり、花のようだったりの素晴らしい香りや、滑らかで爽やかな甘さ余韻等それはそれは魅力的なものです。でも、それを仕上げるのは的確な焙煎ですね。(その後には抽出がありますが)どんなに素晴らしいコーヒーでも焙煎が上手く行かないと全てが台無しですね・・・焙煎が上手くいっても、最後のロースティングポイントがずれるとそのコーヒーの持っている最高の魅力が隠れてしまいます。この辺で試行錯誤してきたこの数年だったと思います。
僕が素晴らしいと感じても、はたして常連さんがどう感じてくれるかも大きなポイントです。みなさんがどんな香りやあじわいを一番魅力的に受け止めてくれるか、常連さんの好みを受け止めるための味作りのキャッチボールを繰り返すことによって、魅力的に感じる香りや甘さの感覚を感じ取ってきました。
そんなこんなで、なんだかこの数ヶ月素材の可能性と僕の感覚と常連さんのツボが馴染んできたように思えてきました。
常連さんの感じるスペシャルティーコーヒーの魅力のツボがどこにあるのか、見えたり見えなかったりしてきましたが・・・スペシャルティーコーヒーの香りや味わいをいかしながら、常連さんのお好みに仕上げるバランスの取り方が多少感じ取れるようになったかなと思ってます。振り返ると、スペシャルティーコーヒーと対等に接するので精一杯で、余裕が無かった自分がいたように思えます。焙煎やブレンドがもうひとつ楽しくなってきました。
では、また・・・。
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2004年11月21日 坂本・コーヒーはフルーツだ!・孝文
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