コーヒー本2冊
最近続けてコーヒーの本が2冊出ました。
●「プロが教えるこだわりの珈琲」 田口護著 NHK出版
●「コーヒーのテースティング」 堀口俊英著 柴田書店
紅茶やワインの本はこの数年とてもいっぱいでてます。コーヒーも20年位
前は、やはり色々とでてました。その辺を私は普及の度合いと考えています。成熟度にも通
じると思ってます。出版社は文化の臭いを振りかけながら、その時代に売れる物を出版するのが仕事のひとつですから、あまり普及して物珍しさが無くなってしまうと売りづらくなります。
その点、紅茶やワインは本にしやすいのでしょう。その結果情報が増えて経験を重ね、成熟していけたら最高です。
コーヒーに関してはもう日常に入り込んでいますので、歴史や淹れ方、バリエーションコーヒーなどのお決まりの企画では何の魅力も無く、出版社も手詰まりだったと思います。
そんな中で、この10年(当店も7年を迎えます)自家焙煎や豆売り店(昔は挽き売り店と言ってました、地道に編集やお店の方々が呼び方を豆売り店と変えてきたのです)が増えて、新鮮さやハンドピック、生豆の品質、焙煎のこと等を草の根運動で伝えてきました。少々理屈っぽいところもあり本や雑誌ではヴィジュアルの面
からも地味な存在でした。グルメ番組が増えても自家焙煎や抽出はTVには映えないためか大きく取り上げられません。スターバックスやエスプレッソ、カプチーノが多少取り上げられますが地味なもんです。
紅茶やワインにも似たような面があります。料理やお菓子は画面に映えますが、コーヒーの水色を気合をいれて写
しても多くの視聴者には詰らないでしょう。健康からの切り口になってしまいますね。美味しさや魅力についてになるとお金持ちの芸能人でも急に、鼻をくんくんいわせます。
ちょっと、ぐちっぽくなって来ました。
そんなこの10年20年があってこの2冊の本が出たと思います。細かい感想は次回になりますが、ターゲットや本のタイプは全く違う2冊ですが共に今のコーヒーを表現していると思います。自家焙煎店や家庭でのレギュラーコーヒーの普及が進みこの2冊につながってます。どの位
詳しく感想を書いたら良いか今考えてます。お楽しみに!
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