続 とっておき
当店が開店した時にコーヒーの基準を決めました。
「一人分に20〜30グラム使って淹れても嫌な味が出ないでまろやかに濃いこと」
「一人分に5〜7グラム使って淹れてもそれなりに香りと味があること」
以上の基準がどこまで実現出来ているかは別にして、ここに私の好みが出ています。
そこで、私のとっておきのコーヒーです。20〜25グラム使って80〜100cc淹れます。以前はネルを使いましたが、今は仕事に追われてますので、コーノ式のペーパードリップで淹れてます。この位
の濃度になると香りの印象も大分変わってきていろいろな発見があり楽しめます。厳密に比べるとネルの方がコ−ヒーオイルを豊かに感じますがこだわるほどではありません。
あと、フレンチプレスで淹れた素朴な味わいも好みです。透明感が無く舌触りが気になる人が多いようですが、ペーパーやネルで漉してしまう成分が残り、そこに魅力を感じます。考えてみれば流行りのエスプレッソにしても泡を除くとフレンチプレスと同様な透明とはいえない液体です。そこにエスプレッソの味わいの魅力を感じています。泡、焙煎、ブレンド、マシーン、抽出うんぬ
んは良く聞きますが、その辺をエスプレッソ好きの方々はどう思っているのでしょう。ドリップとは少し違う美味しさをそこに感じますが、、、。
でなければ、ドリップコーヒーを茶せんでホイップしても良さそうなものです。抹茶もホイップした泡で口当たりを和らげているだけだと思ってます。泡の話しは又の機会にして、私のとっておきの美味しさです。
スコッチ、バーボン、ジン、焼酎等濃度のあるものは薄めずに楽しんでます。コーヒーも同じように楽しみます。出来の悪いのは薄めないと飲めませんが、作った人のガッツを感じるスピリッツ類はなんとも個性あふれる魅力的なものです。濃くて、まろやかで、香り良く、切れ良く、後に余韻が心地良く残るそんな美味しさでしょうか。
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