秋はお菓子とコーヒー
奈良県のAさんから、美味しそうなメールが届きました。
『次々新しいのが出てドキドキですねーベラノッテ好きです!でも去年の味はもう覚えていないので今年のにワクワクします。エクレールオショコラと合わせてみようと考えています。今、杏のパウンドが手元にあって、結構酸味が効いてるのですが、ケニアニエリとでも大丈夫でした。プレスで入れるとケーキよりもコーヒーだけで満足してしまいますね。マグの形状を研究中です。坂本さんはフルーツケーキ系には何を飲まれていますか?』
エクレア、美味しいですよね。チョコレートやモカのエクレア、ベラ・ノッテとは最高に合うと思います。ベラ・ノッテのチョコレートっぽい苦甘さと隠し味の柑橘系のケニアの爽やかさがエクレアの後味を引き立ててくれると思いますよ。酸味の効いた杏のパウンドなんて、とっても魅力的ですね。うちのかみさんの実家に杏の木があって、毎年その杏がなると摘みたてをすぐにジャムにしています。毎年少しずつ出来不出来があるんですけど、僕のお気に入りなんです。杏のパウンドなら、ケニア・ニエリは良さそうですね、それなら、ニカラグア・ダビット・イサギーレ
と一緒でも最高の出会いになるでしょう。杏の香り、甘さ、酸味とニカラグアの透明で明るいキャラクターが楽しめそうですね。
僕はフルーツケーキが好きで、紅茶の店をしている頃に何種類作ったでしょうか。プラム、3種類のレーズンを使って、りんご、オレンジ、栗、紅茶、マーブル、コーヒー・・・あんまり高度なテクニックを必要としないですからね、アイデア勝負でした。うん、フルーツケーキなら、あんまりコーヒーを選ばないと思います。どうでしょう、ふだんお気に入りのコーヒーが良いと思いますが・・・僕なら、柑橘系やベリー系のフルーティさが魅力的なコーヒー、或はフルーティさが隠し味になった深煎りのコーヒーを一緒に飲みたいですね。今なら、ケニア・ニエリ、茜ブレンド、ベラ・ノッテ。ニカラグアCOEは杏やオレンジ、りんごのような明るい感じのフルーツケーキと良さそうですね。
そんなこんなで、金曜の夕方、思わず、デパートまでエクレアを探しに行ってしまいました。ところが、意外とこれが、エクレアが売っていないのです。そういえば僕もずいぶんと食べていません。いくつかはあったのですが、ちょっと気が進まなくて・・・結局「富士リンゴのシブースト」と「一年熟成のチーズケーキ」というのを選びました。
で、昨日の土曜日、千葉に台風が直撃する中、コーヒー淹れてケーキ並べて、最初は真剣に味を比較しながら、途中からは何にも考えないで、食べて飲んで満足しました。
まず、最高にお勧めの組み合わせ・・・「一年熟成のチーズケーキ」と《ベラ・ノッテ》。このチーズケーキがどんなチーズなのか知りませんが、何か気合いが入ってそうで、食べたらこれがとってもクリーミーで、コクも滑らかさも文句の無い美味しさ、しつこさもありません。ベラ・ノッテの甘さ苦さとちょうど良い感じで、さらにケニアの柑橘系の爽やかさが後味を引き立ててくれて、次の一口へすすみます。次に良かった相性が《ニカラグアCOE》。透明感、爽やかさ、明るさと上品さが目立ちますが・・・冷えてから顔を出すチョコレートっぽさや上品であっても甘さとコクが素晴らしい素材のパワーがクリーミーなケーキとしっかりバランスがとれています。素晴らしい!!《グアテマラ》も何の問題も無く美味しい組み合わせでしたが、このふたつに比べると3番目になってしまいました。
選ぶ時はこちらに期待した「富士リンゴのシブースト」・・・シブーストは僕の大好きなお菓子のひとつ、りんごの甘さ、香りとシブーストのクリームの豊かさ、サクッとした香ばしいパイ生地の魅力、表面のカラメリゼ・・・色々な味わいが押し寄せてくる大人のお菓子ですね。このシブーストもなかなか美味しくて、特にりんごに使っているカルバドスの香りとクリームのバランスがとっても芳醇な魅力になっていました。コーヒーはまず《ニカラグアCOE》が一番・・・かなり個性の強いお菓子なのに、まったく負けず、ニカラグアCOEの香りや味わいが伝わってきて・・・素晴らしい!!次は《ベラ・ノッテ》お菓子が複雑さがあるので、やはりブレンドのベラ・ノッテのほうがグアテマラよりも魅力が引き立つようです。グアテマラには、もっと素直なチョコレートケーキや生クリームを使ったお菓子が合うようです。でも、合わないわけじゃ無いですけどね。(せっかく、夏から5キロ減量したのに・・・大丈夫ですかね)
では、また・・・。
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2004年10月10日 坂本・コーヒーはフルーツだ!・孝文
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