プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム230

絵

PNGエリンバリ

春爛漫を待ってのデビューです。バニラやチョコレートの甘いフレーバーの後味にシトラスの爽やかさが心地よい余韻となって魅力的です。「桜・ぼんぼりカフェ」とは又別の春らしさをお届けします、是非お楽しみください。

実は、去年の2月に、パプアニューギニアの「Kongo Coffee Limited 」のJerry Kapka 氏と仲間7人でお会いして、カッパーの方と一緒にカッピングをしながら「小規模生産者について」「自然環境の保全や生産者の社会問題解決について」「精選の詳しい説明」等、色々と印象的なお話しを伺いました。

Jerry Kapka 氏は小規模生産者を指導し、コーヒーのクオリティアップを果たしながら、世界中のスペシャルティコーヒー会社に直接輸出をして、生産者の生活向上、自然環境の保全や生産者の社会問題解決に努めている情熱的な方です。カプカ氏は生活の質を向上させるため、学校や教科書を整えたり、農園拡大のための融資の手伝いもしているようで・・・質の良いコーヒーを手に入れるためには、生産者の生活向上は重要課題なのは、先週書いたブラジル・サマンバイア農園のカンブライア氏が取り組んでいるお話しと重なりました。

Kongo Coffeeは、パプアニューギニアで2社しかない現地人経営の輸出業者で、カプカ氏はPNGで一番よい賃金を払っているとのことです。そして、彼は指示されたことが守られているか毎週小規模生産者を視察しに行き、それぞれのロットをチェックし、規格に合わないものはグレードを下げているとのことで、小規模生産者への指導をクオリティアップの為にとっても重要視しています。又、小規模生産者はシェードツリーなどを使い、あまり環境に影響を与えずにコーヒー栽培を行っているそうです。
Kongo Coffeeの小規模生産者は目の届く範囲のシンブ地区西部が主で、エリンバリは標高1600m以上の豆を対象としていて、この【パプアニューギニア・エリンバリ】はKongo Coffeeの最上ブランドコーヒーです。(精選処理工場から見える美しい山がエリンバリ山です)

自然林に囲まれた環境で小規模生産者が育て、熟した実を丁寧に収穫しています、その後は精選処理に移ります。収穫後、パルパー(実や皮をむく)に入れる前には、チェリーを選別していること・・・パルパーに入れた後、水流と比重によって選別し、1番重いものが「ERIMBARI 」であることです。このパルパーに入れる前の選別と後の比重選別の手間が「ERIMBARI 」をより魅力的にしている点だと感じました。コーヒー生産国に共通する南北問題、経済、教育、自然環境等・・・いつも立ちふさがっています。

では、【パプアニューギニア・エリンバリ】の魅力を改めてご紹介しましょう。

熟し具合、熟度の揃い、精選処理の丁寧さが、「明るい印象」と「クリーミーで甘い魅力」に繋がっています。しかしそれだけでは、春爛漫にはなりません。やや深煎りの微妙なロースティングポイントにすることで、「バニラ、チョコレート」の後に心地よく余韻が続く「シトラス」のフレーバーが爽やかさをいつまでも感じさせてくれます。豆を挽いたときの香りは、とりわけ甘く華やかに広がります。

【PNGエリンバリ】(60キロ×2袋限定)

フルーツやチョコレートを使ったチーズケーキ、レモンやオレンジのお菓子と一緒にお楽しみください。
爽やかで滑らかな味わいがドンピシャだと思います。

945円/250gパック(税込み)

そして、Cセットに、《エリンバリ》を加えて春を満喫できる《旬・瞬》コーヒーを揃えました。

【《旬・瞬》カフェCセット】2625円(税込み)
《PNGエリンバリ》
《桜・ぼんぼりカフェ・2004》
《トランスウォル》

各250g

で、お楽しみください。

では、また・・・来週。

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

2004年3月20日 坂本・エリンバリ・孝文

 

 
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