コパカフェ・ショック!!
2001年マイアミ、2002年アナハイム・・・そして、今年2003年のボストン、毎年GWの頃に1週間のお休みをして、みなさんにご不便をかけながら参加してきた【SCAA、アメリカスペシャルティコーヒー協会】のコンフェレンスです。
マイアミでは、はじめての参加で・・・興奮興奮発見発見の連続でした。日本には紹介されていない素晴らしい魅力のコーヒーが目の前にあふれていました。そして、世界中のコーヒーを愛する誇り高きコーヒーマンたちの存在に勇気づけられました。帰国後すぐに、【グアテマラ・カップオブエクセレンス】のインターネットオークションに参加・・・その後5回連続のゲット、先日お届けした【栄えある1位のアグア・リンパ】に繋がっています。また、マイアミで知り合ったサマンバイア農園主カンブライア氏とは、ブラジル・カップオブエクセレンス、そしてダイレクトインポートにすすみ、関係が深くなっています。(5/24からのブラジル農園研修の旅でも、勿論サマンバイア農園へ行って来ます、カンブライア氏との約束ですからね。)
去年のアナハイムでは、だいぶ慣れてきて、マイアミでは見逃していたポイントもしっかり掴んできました。
知り合いも徐々に増えてきて・・・あぁ、もうすぐ顔見知りばかりになるなぁ〜、なんて感じました。ブースめぐりもセミナーも重ねて、スペシャルティコーヒー界の全体像が見えてきました。アナハイムで強く感じたことは、「一度体験すればそれで良いというような、お祭りでは無いな!」ってことでした。年に一度、世界中からスペシャルティコーヒー人が集まって、笑顔笑顔・・・握手握手・・・情報交換・・・ビジネス・・・信頼関係の積み重ねの場です。何と云っても、実際に顔を合わせてのコミニケーションが大切ですよね。実際にそのコーヒーを焙煎し、カッピングし、販売した感想、お客様の声・・・これからのリクエスト、彼らは真剣に受け止めてくれます。我々本当に小さくて弱い個人店のグルーブは、《カップオブエクセレンス》を切っ掛けにして、優秀農園と近づけるんですね。近づいちゃえば・・・もう、こっちのもので・・・商売の大きさは関係ありません。(もっとも、1店舗じゃ無理ですが・・・グルーブのパワーですね。)
さて、そんなわけで・・・今日の本題です。ボストン行きの楽しみの半分以上は、《コパカフェ》というお店を訪ねることでした。一昨年、はじめてのSCAA大会でマイアミへ行った時・・・色々な方々に聞いたことがありました、「アメリカでお勧めのカフェはどこですか?貴方が最高だと思うコーヒーはどこのコーヒーですか?」その答えのひとつが「西海岸のピーツコーヒー&ティー、そして、今はもう無いんだけど東海岸のコーヒーコネクション」・・・ピーツコーヒー&ティーはマイアミの帰りに工場も見学して、レイノルズさんにお話しを伺いましたし、ダグさんは去年のアナハイム、今年のボストンでもお会いしました。アメリカのピーツコーヒー&ティーは何店行ったでしょうか?多分10店位・・・延べ回数は30や40は行っていると思います。
そして《コーヒーコネクション》です。スターバックス物語にもコーヒーの歴史にも出てくる、ジョージ・ハウエル氏の伝説のお店です。1975年にハーバード・スクエアーで開店し、焙煎した豆を販売しながら、カフェプレスで淹れたコーヒーをサービスしていたようです。そして、1994年にスターバックスに売却したんです。ジョージ・ハウエル氏は、ITC国連プロジェクトやカップオブエクセレンスをリードしてきた方です。ピーツコーヒー&ティーのディープローストとは対照的なフルフレーバーローストと聞く、割と浅め?中煎り?のコーヒーだったようです。そのジョージ・ハウエル氏が、レストランとコーヒー店をオープンしたんですね。
ボストンに着いた翌日さっそくアドレスだけを頼りに、タクシー2台に分乗・・・あれ?あれ?ホテルから歩いても行けそうと思っていたら・・・走る走る・・・不安不安・・・着いたところは、ボストン郊外の高級そうな住宅地の一角・・・なんと並びにピーツコーヒー&ティーがあって、と・となりは、スタバじゃないですか!お店は、カフェで、豆も売っていて、そして、レストランのスペースもあります。
さっそく、まずは、今日のコーヒーをオーダー、ブラジルです。『うっ!』まわりのみんなの顔を見回すと・・・!!!!丸山健ちゃんが、5種類ほどのコーヒーをオーダーしてくれました。ステンレスのカフェプレスで出てくると・・・順番に飲んでいきます。ブラジル、ケニア、エチオピア、ニカラグア、コスタリカ・・・そして、エスプレッソを頼んだり、カプチーノを頼んだり・・・。
あぁ、これがフルフレーバーローストか!煎りは深くありません、素材のクオリティの高さ、焙煎、そのキャラクターを活かすイメージ・・・ため息がでます。僕は、また、いつもの癖がでて・・・1ポンドづつ、9アイテム・・・4kg以上ですね、どっさり買ってきました。帰りのスーツケースの重いこと重いこと!
4/30夜に帰り、5/1.2.3と貯まったご注文をひたすら発送していましたので、やっとさっき(5/4)、お昼前にカッピングしました。ブラジル、ニカラグア、グアテマラ、ケニア、エチオピア。お昼にはグアテマラをカフェプレスで淹れて普通に飲みました。
ピーツコーヒー&ティーのコーヒーをはじめて体験したときは・・・正直立ちすくみました。素材、焙煎・・・どうすりゃこんな深煎りのコーヒーが焙けるんだ!しかし、この2年・・・素材を追い求め・・・焙煎を改善し・・・もう動揺はありません。(別に同じコーヒーを焙けるという意味ではありませんよ。)
また、ピーツコーヒー&ティーのコーヒーは誰にでも素直に美味しいと感じるわけでは無いのも事実です。
日本にピーツが来てからも・・・その評価は様々でした。とっても良く分かります。プロの目で見ると・・・いつも新しい発見があり、関心するばかりですが・・・それとお客様の評価は全く別ですからね。あの深煎りに感動する方、馴染まない方・・・。
で、《コパカフェ》です。こちらは、日本で云う中煎り前後ですから・・・どなたでも、すっと素直に素晴らしい魅力を感じると思います。しかし、その素直さが尋常ではありません。今週毎日飲み込んで、カッピングして・・・来週、レポートしますね、お楽しみに♪
では、また、来週。
《ニコニコほのぼのワクワクな、
《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》
2003年5月4日 坂本・今度はブラジルの旅・孝文
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