サマンバイア農園主からの伝言
あぁ!めまぐるしい1週間でした・・・あわてず、順番にお話ししましょうか。勿論【アグア・リンパ】【サマンバイア農園】や他のコーヒーを、いつものように、焙煎して、パッキングして、お届けしながら・・・3/10(月)は、東京、青山のブラジル大使館で、ブラジル・スペシャルティコーヒー協会(BSCA)のプレゼンテーションとレセプションに出席してきました。これは、「カップオブエクセレンス」落札社を招待して、今現在のBSCAの進めていることの説明とコミニケーションをはかる目的ですね。サマンバイア農園のカンブライア氏も来日していて、夕食を共にしながらサマンバイアの色々な情報交換、お客様の声を伝えました。翌11日〜14日(金)までは、幕張メッセのフーデックスにBSCAがブースを出していて、我々も交代でお手伝いしました。僕は最終日に馳せ参じました。まぁ、千葉組は地元なので、撤収係ですね。そこでは、カンブライア氏と再び話し、BSCA会長のマルセロ・ビエイラ氏に【アグア・リンパ】の反響を伝えました。
では、まず、『BSCAプレゼンテーション』からいきましょうか。BSCAが今目指している方向の説明でしたね。《生産者から消費者へ顔が見える関係を築きたい》《高品質の維持
、コーヒー豆の味と価格はもちろんのこと、生産者の 生活、環境問題まで含めて維持できることが大事 》《種からカップまで 、コーヒー豆が「いつ、どこで、だれが、どのように」生産されたかが、遡ってわかるようにする》・・・昨年秋のプレゼンテーションから僅か半年で、さらに進んでいるようです。農園がBSCAの認証を受けるには、154項目の90%をクリアーする必要があり、3年間をかけて検証していくようです。生産者は、消費者の期待を越えることができるか!その点を重視していて、さらに、一貫性と信頼性があるか?
良い物を継続的に生産できるか?・・・説明が続いていきます。
最後に、とても強調していて、印象的だったことは・・・《情報に透明性があり》《顔の見える関係が構築できるか》・・・でした。 《顔が見える人間関係》を大きなテーマにしていました。これは、生産者と我々ロースター、そして、お客様が顔の見える関係に近づくこと・・・とっても共感しますね。美味しい、高品質だけじゃない、関係性の大切さを様々な国の方々が感じているようです。
そんな関係作りのひとつが・・・我々とサマンバイア農園カンブライア氏の関係につながっていると思います。プレゼンテーションの後のレセプション、そして夕食の時に今年のサマンバイアコーヒー、そして来年からのサマンバイアコーヒーについて、話しが進みました。
彼が最初に聞いてきたことは・・・『お客さんたちは、サマンバイアをエンジョイしているか?』でした。
勿論、さかもとこーひーのお客様のサマンバイアへの反応、喜びの声・・・伝えましたよ。そして、クリーンさ、スィートなこと、チョコレートのフレーバー、が素晴らしいと云うと・・・彼は、大きく頷いていました。彼らコーヒーの生産者が、如何に一杯のコーヒーを味わい楽しむお客様の声、反応を大切にしているか!伝わってきました。
遠い国で生産し、誰が育てたのかも分からず、誰が飲むのかも分からないままに・・・換金作物として、集められ、船で運ばれ、大きな工場で焙かれ、セールにかけられる・・・勿論そんなコーヒーもあって良いし、そんなコーヒーがほとんどなのが現実であっても・・・ネットのパワーが生産者と消費者を繋ぎだしたようですね。
さらに『去年のサマンバイアに比べて、今年のはどうか?』と聞かれたので・・・率直に・・・『僕は、今年の方が良いと思う』と云うと、彼も『そう思う』と云っていました。とっても印象的だった話しがあります、サマンバイア農園内でもいくつかのエリアがあるんですね。当然、日当たりや土壌他少しずつ違いがあるんですね。そんな中で、より素晴らしいコーヒーができるエリアなどがあるのか?聞いたところ・・・『カッピング、カッピング』と云い・・・エリア毎に分けて精選して・・・それぞれカッピングするそうです。最終的には、《カッピング》によって、その年のベストのコーヒーが出来るんですね。《生産》《素材選び》《焙煎》《ブレンド》《抽出》・・・すべてのプロセスで《カッピング》のレベルがクオリティを決定することが、良く分かりました。スペシャルティコーヒー界の共通言語である《カッピング》スキルを身につければ・・・産地、生産者と、生豆から最後の一杯のカップまで、語りあえますね。
また、精選方法他、毎年試行錯誤を繰り返して検証しているそうです・・・『今年は、さらに魅力的なサマンバイアコーヒーを作り、届けます・・・お客様に伝えてください』そう伝言を頼まれました。去年、今年・・・さらに来年・・・さかもとこーひーのお客様にもすっかりお馴染みとなった【サマンバイア】をいつも楽しんでもらえるようにしたいですよね。そんな彼に、そっと、さかもとこーひーの中煎りサマンバイア、深煎りサマンバイアを渡しました。すぐに、袋を押して、ガスバルブに鼻を当てて、香りを嗅いでいました。まだまだ、成長する可能性が大きい農園だと感じました。是非、サマンバイア農園を訪ねたいですね。
そして、BSCA会長のMarcelo W.B.Vieiraさんに、直接(通訳してもらって・・・)さかもとこーひーのこの2週間の【アグア・リンパ】の売れ行き・・・そして、すぐに返ってきたみなさんの素晴らしいご感想、声を伝えましたよ。Vieiraさんは、すぐにペンを取り、メモしはじめました。僕が、みなさんのご感想を思い浮かべながら・・・アグア・リンパのフレーバー、スィートさ、クリーンさ・・・なによりも、その受けた衝撃、感激、驚きを、伝えると・・・大きく頷きながら・・・熱心に書き留めたんです。そして、ブースに戻ると、直ぐに、他のBSCAメンバーに語りはじめました。彼らにとっても、じっさいに飲み楽しんだみなさんの反応、声がとっても知りたい、大切なことなんですね。3/10プレゼンテーションで、Vieiraさんは・・・農園と我々ロースター、そして、お客様の顔が見える関係、リレーションシップを何度も何度も強調していました。そのようなお話しを聞いたばかりだったので・・・みなさんの【アグア・リンパ】ご感想を伝えたことが、とっても喜ばれて・・・う〜ん、なにか、良かったです。このような、ひとつひとつの積み重ねが、【種からカップまで】を現実のものにしていくんだと、実感できましたね。
では、最後に今週届いたメールから、常連超常連のおふたりをご紹介しましょう。
最初は、仙台のSさんです。
『届いてすぐ、いつものペーパーフィルター&ハンドドリップで煎れたのですが、その時にすでに「ん! こ、これは・・・うま〜い!」と感じてしまいました。正直、これほど味の違いが分かるとは思ってなかったんです。というのも、自分の舌を信用してなかったので・・・。そうしたら、以前からお勧めくださっていたカフェプレスをどうしても試してみたくなって思わずスタバで買っちゃいました(すみません)。で、カフェプレス、初体験。その感想は・・・一口でまずビックリ! え、これがコーヒー? なんだか違う飲み物のようにも感じました。おかしな言い方かもしれませんが、スープのようでした。まろやかで、コクがあって。
すごく複雑な味の要素が、入っているのが分かります。うーん・・・これがコーヒーなら、今まで飲んでいたのは?コンチェルトとオーケストラくらいの違いです。粉っぽさも、ほとんど感じません。コーヒーとお菓子、じゃなくてコーヒーだけで、満足できてしまう、濃密な感じです。・・・さて、今からまたコーヒーで至福の時間を迎えたいと思います。これからもぜひ、よろしくお願いします。』
どうもいつもありがとうございます・・・最近目立つのが「さかもとこーひーの女性のお客さんのような素晴らしい表現はできませんが・・・」そんな男性のメールなんです。いや〜、まったくですね・・・僕が伝えようとすると・・・どうも、かたいし、りくつっぽいし・・・むずかしさを感じますが・・・なんともよいですね。はい、次は、何度もご紹介している熊本のKさんです。
『さかもとこーひーのホームページに目を通すと早速≪アグア・リンパ≫の感想が届いている状況ですね。
当たり前かなぁ。私も手元届いたのは、8日夜でした。翌日、早速飲む状況を整えてました。(いつもなら台所ですが、で飲むのですが、やっぱりタダモノではない!(笑)と思ったのでチビが、お昼寝するのをねらってました)豆を挽いていて、私も思いました「いつもと違う!」(芳香の広がりがいつもの倍くらい?あって、いつもでも鼻の奥に残るフラワリーさがありました)ソロフィルターで飲みました。「珈琲ってこんなに甘かったっけ???いつもでも苦さを感じない〜〜。スィ〜ティ〜。美味しい!たまりません(^^)」というのが素直な感想です。とてもとても繊細複雑な珈琲なんでしょうけど、あまりに人の美味しい!と感じる味覚にピッタリ当てはまるから唖然としちゃいますね。ペーパーで入れてみてもとても美味しいのですが、やはり「オイル」の関係でしょうか?複雑に絡み合う味が出ないように思えました。150g大事に大事に飲ませていただきます。とても幸せな珈琲タイムをいただきありがとうございます。とりあえず、≪アグア・リンパ≫の感想でした。』
Kさん、元気をたくさんもらいました・・・こんなふうに、アグア・リンパの魅力が届いて、嬉しいだけです、どうもありがとうございます。じつは、ここ数日、他の産地から、色々とサンプルが届いています。KさんやSさん・・・毎日一言添えてくださるみなさん・・・まだまだ、ステップアップできそうですよ。お楽しみに!
では、また、来週。
《ニコニコほのぼのワクワクな、
《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》
2003年3月15日 坂本・種からカップまで・孝文
|