プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム176

BRAZIL 2002 CUP OF EXCELLENCE

アグア・リンパとサマンバイア

はい!やっと・・・お届けしますよ、キッチリ仕上げました。

今日は、《2002・ブラジル・カップオブエクセレンス・1位》【アグア・リンパ】【深煎りサマンバイア】【中煎りサマンバイア】のご紹介です。

【アグア・リンパ】からいきましょうか。え〜っ、《インターネットオークション》に挑戦、5回目にして遂に《カップオブエクセレンス・チャンピョンコーヒー》です。コーヒーのたどり着いた頂点の魅力をご堪能してください。

100gのサンプルローストを3回してから、本焙煎に挑みました。まず、素晴らしくクリーンカップです。熱いときから、だんだん冷めていき・・・ず〜っとクリーンカップです。穏やかでおとなしい印象を最初に受けますが、それはそれはパワーをいっぱい秘めていました。ラウンドと云いますか・・・円やかで滑らか。スィートがいつまでも心地よいのです。そのスィートさを演出しているのが、とっても魅力的で上質なアシディティです。我々はカッピングの勉強の時に、アシディティ(酸)の強さではなくて、上質さを判断するように気を付けています。いかにそのアシディティが魅力的か、心地よさにつながっているか・・・あくまでも素直に《美味しい!》と感じることが大切なんですよね。そんなアシディティの上質さを簡単に理解させてくれます。(あっ!なるほど、これね、これ!・・・そんな感じで、感覚で理解させてくれる豆ですね)

長くなりますね、ふ〜〜っ。そんな最高のコーヒーですから、マウスフィールやアフターテイストもぐいぐいひっぱってくれます。でも、しずかなんですけどね。そして、フレーバーですね、フルーティでフローラルな魅力です・・・しかも、なんていうか、妖しい・・・魅惑的、蠱惑的・・・そんな人のこころを平静にしておかない雰囲気を持っています。あえて云うと・・・熟したピーチな感じでしょうか、甘い香りもするのです・・・そして、勿論爽やかなんですよ。

まぁ〜、そういうことで、全体的には・・・あかるく輝いています。さらに、付け加えると・・・きれいな色の透明なセロファン紙を何枚も何枚も重ねた時の深い色合い・・・を感じました。一粒一粒の熟し具合が、とっても揃っている印象を強く受けました。スィートさ透明感が、奥行きを感じます。(熟度がそろっていない豆は・・・甘さを感じながら・・・痩せたあじわい、ざらついた感触、切れの悪いフィニッシュ等々一緒くたなんです。)

【アグア・リンパ】
 1500円/150gパック(おひとり1パック限定です)

ここまで、完成されたコーヒーは・・・熟度が良くて、クリーンカップですから・・・きっと、その『木・品種』や『土地の条件』が揃った魅力が現れているんでしょう。『テロワ』ですね。同じ農園であっても、熟度、選別、精選・・・等が少しでも落ちると、その土地特有のキャラクターが表現される以前のレベルになってしまうことでしょう。同じ品種であっても・・・摘み取りや選別精選に落ち度があると、それが汚れた味や欠点にでてしまいます。それではせっかくのその土地特有の魅力は発揮できないですね。また、逆に、せっかく素晴らしくクリーンであっても、その土地に際立つ魅力の可能性が無かったら・・・他の農園に無い際立つ魅力は期待できませんね。そんなことを考えました。

次は、【深煎りサマンバイア】【中煎りサマンバイア】です、深煎り、中煎りともに・・・
1800円/500gパック
1200円/250gパック
 

です、しばらく、多分半年くらいは、《さかもとこーひーのブラジル》として活躍してくれます。たっぷり楽しんでください。(今までの「ブラジルブルボン」「深煎りブルボン」はお休みです。品種にこだわらずに、トップクオリティをお届けします。)

【カンブライア・サマンバイア農園主との出会い】
・2001年4月マイアミSCAA大会で出会う
    12月インターネットオークションで
       サマンバイア農園落札
・2002年5月アナハイムSCAA大会で再会
    10月来日、2度会談
・2003年2月サマンバイア直輸入
    3月再来日、会談予定
     4月ボストンSCAA大会、再会予定

こんな出会いと関係作りが続いて・・・カンブライア氏が、コーヒー大好きなあなたの為に、農園の中でも最高のロットを用意してくれました。これは、2002年10月のミーティングでの約束をお互いに実現した結果なんです。

その魅力は・・・素晴らしいクリーンカップ、ラウンドで滑らか・・・何よりも全体を包み込むようなスィートさとミルクチョコレートなキャラクターが一番の特徴です。では、《深煎り》と《中煎り》の違いです。
《深煎りサマンバイア》は・・・スィートさ、ミルクチョコレートな魅力が前面に出ています、お勧めです。
《中煎りサマンバイア》は・・・上質なアシディティがほんの少し顔をのぞかせて、スィートさに爽やかさが一体化しています。フレーバーはチョコレートに少しアーモンドな感じが良いです、お勧めです。実際はほんの20秒少し、3℃位の差でしかありませんが・・・違いが魅力になっています。

最後に、サマンバイアが届くか届かないかのうちに予約注文をして頂き、フライングでお届けした岡山のHさんのメールをご紹介します。

『さかもとさま確かに、サマンバイア 受け取りました。ご無理を、言いました。今日は、中煎りサマンパイヤを、飲んでます。おいしいです〜♪、鼻に、香りがまとわりついて、離れません。機械を、掃除していても、香りが、いい香りが!また 贅沢を、いや 幸せを、ありがとうございます。(追伸)幸せを感じるこーひーです。』Hさん、いつもどうもありがとうございます、お楽しみください。

では、また、来週。

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

 

2003年3月2日 坂本・seed to cup・孝文

 

 
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