週間コーヒーコラム166
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| 新春・カフェ・2003 お陰様で、1年で一番いそがしくなってきました。あらためて、ありがとうございました。コーヒー・・・いや、味の商売は・・・うん、まぁ、商売はなんでもそうでしょうが・・・店や店主だけが「これは美味しい、最高だ！」って云っていても、レベルアップはできないですからね。店とお客様のキャッチボールで、その店の味や品質がつくられていくものだと、しみじみ感じます。 はじめの一歩は、僕に主導権がありますが・・・みなさんにお届けしたコーヒーが喜んでもらえなかったら、前には進めません。本当に、この１年・・・いやいやず〜〜っとですが、《旬・瞬》さかもとこーひーを贔屓にしていただき、感謝しています。どんどん、素材が代わっていったり、焙煎や味作り、商品、価格も変わってきましたが、おつき合いくださるおかげで理想のコーヒーを目指して突き進めます。そして、素材・焙煎・ブレンドと成長してきました。恵まれた環境になってきています。あらたな年にご期待ください。 そんな年の瀬の『《旬・瞬》コーヒー』は・・・【新春・カフェ・2003】の出番です。 12月に入ってから、手元にあるコーヒーでイメージを膨らませてきました。「新春・カフェ・2002」は、どうだったでしょうか？お正月ってことで、日本的なおいしさにフォーカスしてあれこれやってましたね。「おせち」だとコーヒーに結びつかないので、「栗きんとん」をとっかかりにしたんですよね。そこに、グアテマラでも、少し鮮やかさにかけるおとなしい素材がちょうどあったので、そのキャラクターをいかしてお披露目しました。 そこで、1年たって、今年の【新春・カフェ・2003】ですね、これが、ピンとこないんです。困ってました。とりあえず、思いつくまま並べてみました・・・お正月の華やかさ・おだやかな感じも欲しいですね・勿論、今のさかもとこーひーのクオリティの最高レベルを表現したいです・コーヒーを普段あんまり飲まないお客さんもくるでしょうから親しみやすさも欲しいですよね・栗きんとんやお菓子にすっと馴染む上品な甘さを大切にしたいです・・・こんな感じでしょうか。おっと、みんなの笑顔がニッコリでるようなおいしさや香りの心地よさが無いとＯＫできないですね。お正月ののんびりほのぼの穏やかさがほしいですよね。 そうなると、目の前のコーヒーではどっかピッタリこないんです。今あるスペシャルティな素材は、チョコレートっぽさやフルーティな魅力が多いので、あんまり鮮やかな感じは「和」とずれちゃいますね。そうやって苦しんでいると・・・ふと、浮かぶんですねこれが。そうそう、サン・ルイスを深煎りにしたら、あれはとっても品の良いスィートさが印象的だったよな！これだ！取りあえずあのサン・ルイスを深く焙いてみよう。これなら、華やかさと「和」のイメージが問題無く・・・より魅力的に感じられそうです。 そんなこんなで、急遽【深煎りサン・ルイス】を発売したら・・・先週から随分とたくさんのご注文がきています。嬉しいです。どうもありがとうございました。 まぁ、そういうことで、その深煎りサン・ルイスをベースにあれこれとパターンを代えて、ブレンドしてみました。そんななかで、《華やかさと上品な甘さ》が一番魅力的なブレンドに決めました。専門的に云うと、《スィートシトリック》ですね、良く熟したあま〜い柑橘系の雰囲気です。そんな感じは後味の余韻でただよってきます。最初は、すっと自然に馴染む飲み安さです、そして、穏やかな甘さが印象的だと思います。それだけだとちょっと僕は不満なんですが・・・そこは《ニカラグア・カップオブエクセレンス5位》の魅力の出番ですね、甘さを追いかけるように熟した柑橘系のフレーバーが華やかさを演出してくれます。柑橘系と云っても酸っぱさ、酸味とは全く違いますよ、念のため。（強引にこじつければ・・・おせちの後に蜜柑がありますよね、そんな感じですか・・・強引すぎでした、すみません。） ちょっと完成まで時間がかかりましたが・・・なんと云ってもこのために深煎りサン・ルイスを新しく焙煎して、用意しましたからね・・・去年よりも進化したお正月を迎えるブレンドが出来上がりました。『あけまして、おめでとうございます！』はまだ早いですね。すみません。どうぞ良い年をお迎え下さい。 【新春・カフェ・2003】（〜1/31迄です） ・お年賀のお熨斗、もう少し気軽なお年賀シール・・・用意できました。 では、また、来週・・・今年最後のプロのつぶやきになります、お楽しみに！ ・年内最終発送は・・・12/30（月）です。（29日（日）までにご注文をお願いします） 《ニコニコほのぼのワクワクな、 2002年12月22日 坂本・新春・カフェ・2003・孝文
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