プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム158

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カフェ ガルーダ

ちょうど3年前の今頃に「ITC国連プロジェクト」のコーヒーが紹介されました。それらの素材に触れて、感動したスペシャルティコーヒーの可能性・・・そして、マイアミやアナハイムでのSCAA大会、カップオブエクセレンスのブラジルやグアテマラ、ニカラグアの素材・・・そうそうケニアのトップクオリティも入ってくるようになりました・・・そんな流れの中で、それまで自分が接してきた素材との違いにぶつかり・・・カッピングの重要性が身にしみて、トレーニングを繰り返し・・・焙煎やブレンドも見直してきました。

そうやって、さかもとこーひーは《旬・瞬》スペシャルティコーヒーをテーマに、ストレート(シングルオリジン)コーヒーやブレンドをリニューアルしてきました。

先週の棚から鷲つかみに『エチオピア・モカ、グアテマラ、ケニア、ザンビア、ブラジル・・・それぞれをメインテーマにして、新しいブレンドや定番ブレンドのリニューアルを進めてきた2002年でした。それは【《旬・瞬》スペシャルティコーヒー】のクオリティアップを今年果たさないと、さかもとこーひーは息詰まる・・・おっと、行き詰まる!そんなプレッシャーを感じて・・・今年、突んのめってきました。
お陰様で・・・同じ名前のブレンドでも、まったく使っている素材が代わってしまったものもありますが、まずまず満足しています。その最後がマンデリンをテーマにしたブレンドです。デビューは11月中にはできそうです。』こう書いてます。

「特上フレンチ」がマンデリンのブレンドとして親しまれてきました。でも、正直なところ・・・マンデリンのブレンドって云うよりも、《アトムの子にマンデリンのキャラクターを足したもの》そう云った方が的確だと思います。(特上フレンチを作った時のコンセプトもそうでした。)それが僕は気になっていました。

茜ブレンドやカフェタブローのように、名前は変わらなくても素材の向上に伴ってクオリティアップし、イメージを継続出来たブレンドもあります。で、そこで、マンデリンですね。

マンデリンは昔から有名な産地ですし、キャラクターも個性的ですから、それだけ名声を得てきた魅力を求めて、良いマンデリンがあると聞くと、積極的に使ってきました。去年今年とアメリカに行った時も意識して、スマトラやスラウェシ、とそれらのブレンドをチェックしました。欧米人が感じている魅力はどこにあるんだろう?それらに僕は魅力を感じるんだろうか?さかもとこーひーのお客様にはどうだろうか?

また、アーシーやスパイシーと云われるマンデリンのキャラクター・・・僕が感じているアーシーやスパイシーは彼らの表現するアーシーやスパイシーと重なっているんだろうか?

そんな疑問不安関心好奇心・・・渦巻いていました。そして理解納得共感し、基本的に間違っていない・・・
感じている魅力は同じだったんだ、っていう結論に達しました。そうなると、今度は、その魅力をきちんとテーマにしたブレンドが・・・さかもとこーひーには、なんと!無いではないか!これは僕にとって、大きな問題です。しかし、だからと云って、直ぐにイメージが沸いて、素材があって、ブレンドが目の前には出てきません。取りあえず、しばらく、頭のなかに寝かせました。

え〜〜っと、そんなこんながあって、2002年中に仕上げたいと思っていたマンデリンの魅力をテーマにしたブレンドがお披露目できます。11月と思っていましたが、《ニカラグア・サン・ルイス》の発売が遅れていますので、一足早くデビューします。これは、《定番コーヒー》になります。

【カフェ ガルーダ】
1500円/500gパック
1000円/250gパック

僕がスペシャルティコーヒーに求める基本は、《クリーンカップ》《スィートネス》ですので、この『ガルーダ』はブレンドでクリーンカップとスィートネスをまずクリアーしました。そして、スパイシーやアーシーなマンデリンの個性的なフレーバーが心地よく感じられるよう、バランスを整えていきました。

『特上フレンチ』は深煎りの強い味わいで、最近はエスプレッソを家庭で淹れている方に人気です。『ガルーダ』は、勿論ボディはしっかりしているんですが・・・強さよりも滑らかさ、豊かさ、綺麗さ、心地よさ・・・なんだか分からなくなってきましたが・・・そんな感じです。

さかもとこーひーの《定番コーヒー》として大切に育てていきたいと思っています、よろしく末永くご贔屓にお願いします。

そうそう、【定番人気カフェBセット】に『カフェ ガルーダ』を入れました。(10/25から)それと、『特上フレンチ』はメニューから消えて、お休みに入りますが・・・【特上フレンチ】ファンの方々・・・ご安心ください・・・大丈夫、作れますので、ご注文くださいね、お待ちしてます。(ニュー特上フレンチとして納得できるまで、試行錯誤してみます、出来上がったらメニューに復活します。それまで、しばらく時間をください。)

では、また、来週。
 

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

 

2002年10月27日 坂本・ガルーダ・孝文

 
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