プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム153

カップオブエクセレンス ロゴ

5位ウイツ・マティグと23位ラ・プロビデンシア

さて、遂に、ここ千葉のさかもとこーひーに【2002・グアテマラ・カップオブエクセレンス】がやってきました。でも、かなり、困って、苦しんでいます。どうやって、伝えようか?う〜〜〜ん。いつもなら、土曜の晩に書いて、日曜の朝に直して、OKなんですが・・・昨日土曜日にサンプルローストを8バッチ、そして、カッピング、夜書こうと思ったら、どうやって書いて良いか???おまけに猛烈に眠くなって、ダウン。
今朝、本釜で焙煎して、カッピングして・・・書こうと思ったけど、ストップ。もう午後3時です。

こうやって、無駄に字数ばっかり増やしても仕方が無いですから・・・朝焙いた【ウイツ・マティグ】と【ラ・プロビデンシア】を淹れてきますね。

では、しきり直しです。今、カフェプレスで10gマグカップ1杯ずつ、2つのグアテマラを淹れてきました。
ウイツ・マティグとラ・プロビデンシアが並んでいます。

一昨日20日(金)に着きまして、昨日21日(土)の朝、それぞれ4回、計8回、ロースティングポイントを変えて、サンプルローストしました。そして、カッピングです。今は普段5キロでしか焙煎していないので、何回もテストローストすると、みなさんにお渡しする分がどんどん減ってしまいますので、火力の加減やロースティングポイントを見極める為に、各100gで試しました。

そして、今朝、5キロで、本番です。焙煎は、水分抜き、ロースティング、ロースティングポイント、狙い通りに進行しました、無駄は出しません。特に、ウイツ・マティグの最初のハゼ前に、甘〜いシナモンのような香りが出てきました、これが、うっとりするんです。勿論、この香りが出来上がったコーヒーに、そのまま感じるわけじゃ無いんですが・・・次から次へと押し寄せるフレーバーの複雑さに関係しているんじゃないかな?と思っています。

【ウイツ・マティグ】【ラ・プロビデンシア】共に、素晴らしくクリーン・・・スィートネス・・・特に、滑らかな口当たり・マウスフィールが印象的です。

フレーバーは、ラ・プロビデンシアはミルクチョコレート。ウイツ・マティグはミルクチョコレートにシトラスなフルーティさが絡んで、刻一刻一刻と変化して、香りの世界に迷い込んでしまったようです。

優しく、滑らかで、甘さと爽やかなフルーティさやアシディティのバランスに、気を使いました。

冷めてくると、ラ・プロビデンシアにもシトラスが顔を出して、飽きさせません。ウイツ・マティグは、フレッシュのレモングラスのような、鮮明なシトラスなフレーバーと赤いフルーツ・・・レッドカラントや、フローラルなフレーバーを感じてきました。共に、甘い香りも印象的です。

おっと、飲み干す前に、牛乳を入れてみましょう。これが、穏やかで幸せいっぱいな世界に連れていってくれます。勿論、ミルクホイッパーで、しゃかしゃか泡立てて、カプチーノ風にしても良いですし、そのままミルクを好みの量入れてもOKです。是非・是非お試しください。滑らか〜〜な生チョコが、ス〜〜〜〜〜っと溶けていく時の心地よさと同じような快感に浸れます。

もう、あんまり、書くことが無いんですけど・・・

【5位・ウイツ・マティグ】(69kg×2袋限り)
   1600円/250gパック
 (これが、コーヒーの可能性を極めたひとつだと思います。)

【23位ラ・プロビデンシア】(69kg×4袋限り)
   2100円/500gパック
   1400円/250gパック
 (こちらの方が、少し深く焙いてあります。素直に滑らかで、ミルクチョコレートの感じが最高です。)

共に、素晴らしく、スペシャルティコーヒーの最高峰なんですが、そんな中でも、5位に評価されるプラスアルファの魅力を、ウイツ・マティグははっきりと主張しています。わずか2袋しかありませんが、できるだけ多くの方々に楽しんでもらえたらと思っています。(申し訳ありませんが、ウイツ・マティグは、250gパックだけで、500gパックはありません、ご了承ください)

30年前高校生の時に喫茶の世界で生きていこうと、思ったことが、随分と長い時間がかかってしまったけど・・・こんな素材に出会えて・・・その可能性に正面から挑み・・・かたちにできました・・・深い満足感を感じています。

【カップオブエクセレンス】の栄光を手にした農園の方々に敬意を表し、また、感謝します。そして、全国の一緒に学び、こんな素晴らしい豆を獲得できた仲間に、感謝します。最後に、さかもとこーひーを応援してくれているお客様に感謝します。

どうぞ、2002年のグアテマラの輝きをお楽しみください。

では、また、来週。
 

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

 

2002年9月22日 坂本・グアテマラ・孝文

 
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