プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム151

像の親子の置物

20th《メモリアル》てぃー

『ちょっと質問なんですが「さかもとコーヒー」さんでは紅茶はやらないんですか?以前やるかもとかバックナンバーにあったように記憶しているのですが・・』 9/3(火)に常連さんのご注文メールで尋ねられました。ドキッ!・・・ですね・・・密かに進めているのを感じたんでしょうか?

【20thアニバーサリー・ブレンド】がデビューしましたが、さかもとこーひーは満9年です。「紅茶の店テ・カーマリー」で独立開店してから20年です。となったら、紅茶が無いと記念にはなりませんね。勿論、春頃から準備に入っていました。

え〜っとですね・・・そのテ・カーマリー開店当初から「紅茶教室」をしていました。その延長で「コーヒー教室」を続けて・・・それを再現した「小冊子」を発行し・・・今は「メールde珈琲塾」になっています。
(最近のコーヒー教室は、年に数回の小学校や幼稚園、生協での開催になっています。)それは、昔から変わらず、《家庭でのコーヒー、紅茶のある美味しい時間》をを大切にしたい、そんな思いがあるからです。プロが淹れたコーヒーや紅茶も良いですが・・・ちゃんとした豆や茶葉が手に入り、簡単ないくつかのコツを守れば・・・その人にとっての一番なコーヒーやお茶が楽しめるはずですし・・・そんな空間の方が魅力的だと思うんです。

そんな教室を重ねるうちに、大きなテーマが立ちはだかりました。紅茶教室では必ず『わ〜〜〜♪美味しい!』『え〜〜〜つ、紅茶ってこんな美味しさなの〜〜?』10人いたら・・・必ず7人8人の方から大きな声があがりました。それはですね・・・僕がセイロン(スリランカ)茶をミルクティー用に淹れて、まず、みんなに自分でミルクを入れて一口飲んでもらいます。次ぎに、僕がそこに又ミルクを入れていきます。『さぁ〜どうぞ〜』と云った瞬間から笑顔が広がるんですね〜〜。そんな美味しさは、毎日毎日飲んで、1年5年10年・・・まったく飽きのこない魅力なんです。《しっかり濃く淹れたお茶と、ミルクの量が大切です・・・ティーカップ1杯に約30cc、お茶が白っぽくなるほどたくさん入れます。この色がミルクティーの色なんですね。》

ところが、コーヒーだと『美味しい』とは云ってもらえるんですが・・・長年、【歓声】は上がらなかったんです。『わ〜〜〜!』って声が無いのが、不満でした。何でなんだろう?・・・この疑問、テーマはスペシャルティコーヒーを知り、ITC国連コーヒーを扱い・・・カップオブエクセレンスをゲットした頃に解決しました。そう!そこには紅茶もコーヒーも関係のない、多くの人が素直に感じる美味しさがあったんです。

僕自身もスペシャルティコーヒーの魅力を感じる毎に、あぁ、これは僕が紅茶に感じていた魅力と重なるぞ!
って気付くようになっていました。特に【ブラジル・カップオブエクセレンス・サマンバイア農園】この時は、反響がはっきり違っていました。半年以上経った今でも『【サマンバイア農園】はまだあるの?』そんな問い合わせがあります。『すみません、無いんです』って答えると『じゃぁ、あんな感じの美味しさのコーヒーはどれ?』・・・う〜〜〜ん、困ってしまいます。でも、そんな事を繰り返して・・・そうか〜、スペシャルティコーヒーの透明感の素晴らしいクリーンカップ・・・フレーバーや余韻の爽やかさ、心地よいスィートネス甘さ・・・透明感・爽やかさ・香り・甘さ・・・これらが紅茶コーヒーを問わず、惹きつけるようです。

しかし、紅茶の業界は、エステートがどうした、ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュがどうした、そんな紅茶の味は、気が抜けたように魅力的な渋みもボディも全く無い、ただ飲みやすく強くて分かりやすい香りのダージリン主流で・・・しかも50gパック売り・・・ビックリするほどの値段の高さ・・・僕が感じているお茶の魅力からどんどんどんどん離れていってしまいました。これではひと月の450g約半ポンドを飲むような紅茶ファンは育ちませんね。と云うことは、日常には定着しないって思います。で、ダージリンも美味しいですが・・・僕は毎日飲むと飽きがきます。僕の好みはスリランカのディンブラやウバの爽やかで甘く、
ミルクとバッチリ相性の良い渋みなんです。

コーヒー屋の我が家でも、冬だと、月に200g〜300gは紅茶を飲みますからね。おっと、何を云いたいんだ?愚痴っぽくなってきました。

そこで、春頃から友人の紅茶会社から色々とサンプルを取り寄せて・・・【20th《メモリアル》てぃー】に
相応しいお茶を探しました。ところが、なかなか気にいったお茶がありません。特に魅力的な心地よい渋みと
コクのバランスがみつかりません。では、とブレンドをすることにしました。そうなれば割と早いです。
24才で行ったスリランカのディンブラやウバ、ヌワラエリヤでの印象、毎日毎日紅茶を淹れて、テイスティングししみ込んだ感覚・・・総動員しました。

使ったお茶は【ディンブラ】と【ウバ】です。(セイロン紅茶のブレンドですね)フレーバーはディンブラのフローラル、ウバのメントールをバランス良くブレンドしました。そして、大切なことは毎日飲んでも、飲み飽きしない美味しさです。パンやお菓子にぴったり合うコク、ミルクと出会うと最高に魅力的になる心地よい渋み、長くなりましたね、僕が紅茶に感じている魅力をブレンドできました。ミルクを入れないプレーンティーは約1分、ミルクティーは3〜5分が基準です。ポイントは、ボコボコ沸いているお湯を《素早く》注ぐこと、時間がきたらスプーンで軽く混ぜること、です。葉の量は一人分カップ2杯(360cc)で、5gです。
勿論、お好みで加減してください。

そして、是非、たっぷりと、1回に700〜800cc(カップ4杯分、マグカップなら2杯分)のお湯に、10gのお茶(ティースプーン山盛り4杯)を使い、しっかり4分蒸らして・・・軽くスプーンで混ぜて、お召し上がり下さい。ミルクは常温でカップ1杯に30cc・・・マグカップなら50〜60cc。そこには、スペシャルティコーヒーと同じような素晴らしい美味しさが待っていると思います。

《200gパックが25ヶ》《100gパックが50ヶ》の限定です。

2800円/200gパック
1500円/100gパック

《僕の紅茶の淹れ方、レシピ》を用意しましたので、お湯とティーポット或いはグラスポット、ミルクがあれば・・・誰でもテ・カーマリーの紅茶の世界を楽しめます。僕の満足する美味しさ、価格を実現しました。

では、また、来週。

(追伸)そうそう、どうもすみません、我が家用に1キロ確保して、友人に1キロプレゼントしますので、残りが8キロです。

・《発送のグラム数》は、コーヒーと同じ扱いです。コーヒーと紅茶を《合わせて750gから》お送りします。よろしくお願いします。

・そんなに早く無くならないと思いますが、残り少なくなったら、お知らせします。
 

《ニコニコほのぼのワクワクな、
  《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》

 

2002年9月8日 坂本・20th《メモリアル》てぃー・孝文

 
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