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             カフェ プリズム 
             実は、僕・坂本がず〜〜〜っと気に病んでいたことがあります。 
             お陰様で、少しずつ、素材のクオリティアップが進み、お客様も増えて、焙煎やカッピングのスキルも向上し・・・漸く漸く、「30年近くもこの仕事をしてきたんだ」って云えるクオリティになってきました。 
             しかし、常連さん超常連さんの人気は、深煎りの「カフェタブロー」「茜ブレンド」「特上フレンチ」に集中し・・・そうそう勿論、さかもとこーひーのエース「アトムの子」は常に1位2位ですし、それらが、当店を支える【いつもの定番人気コーヒー】なんですね。 
             そこに、【中煎りの定番コーヒー】が、なかなか入り込めないんです。 【《旬・瞬》コーヒー】の中煎りは、とても喜んで頂き、有り難いことなんですが・・・中煎り定番コーヒーが人気上位に来ない。 
             「笑顔de珈琲」「カフェ潮騒」が中煎りの人気ですが・・・それでも、全体の真ん中の上くらいです。 
             あれれ・・・別に人気上位で無くても・・・僕が納得のクオリティで、それを好んでくれるお客様がいれば、何の問題も無いですよね。 そうなんです・・・深煎りに比べて・・・自分の中で、魅力を発揮しきれて無いんじゃないか?・・・あるいは、お客様が、理屈抜きに「美味しい!」「これ、好き!」って感じてもらえるパワーが足りないんじゃないか? そう感じていたんです。 
             だって、【カップオブエクセレンス】のコーヒーは、普段コーヒーをあまり飲まない人から、超常連さんまで、みんなが、理屈抜きに「美味しい!」って云ってくれて・・・無くなって何ヶ月たっても、「あのコーヒーある?」「あれにちかいコーヒーはどれ?」ってくるんです。 
             「そんな無理難題云わないで・・・ちかいコーヒーがあったら、僕が欲しいんだから」・・・と、口ごもりながら・・・「待てよ!・・・そんなに、美味しい!って、反応のある原因、要素はどこにあるんだ!」そうやって、考え、悩み、想像しながら・・・日々のカッピングをしていました。 素材の要素や、焙煎の検証、ブレンドの可能性・・・。 
             で、【中煎りの魅力】を、お客様はどこに感じているんだろう? そこにフォーカスすることに集中しました。 
             おっと、どうも、すみません・・・なんか、僕の愚痴を聞いてもらってるようですね。 
             で、素材が集まり、焙煎を少しずつ変えて、ブレンド作りに励み・・・【中煎りの魅力】を目指した新しいブレンドのデビューです。 
            【カフェ プリズム】 
              1500円/500gパック 
              1000円/250gパック 
             末永く、よろしくお願いします。 
             では、ここに、カフェプレスで2杯分淹れたカフェ プリズムがあります、飲んでみましょう。 
             最初の口当たりの印象は・・・滑らかさです。 これが無いと、コーヒーの苦みや酸味で嫌な思いをしている人には、なかなかコーヒー好きになってもらえませんね。 すぐに、穏やかなスィートネス甘さを感じます。 この甘さが、冷めていくにつれて、持続していくと、とっても幸せな気分になります。 しかし、こういう美味しさは、個性は違うものの、深煎りコーヒーにも、求められます。 深煎りのビターチョコレートっぽさやカラメルっぽい魅力に対して、中煎りだと・・・ミルクチョコレートな感じで、バニラっぽい感じがあります。 
             そこで・・・一番、このブレンドに求めた魅力・・・これが【光輝く煌めき】です・・・で、【カフェ プリズム】ですね。 
             例えば・・・中音低音にちりばめられた・・・ピアノやギターやシンバル、ソプラノサックス・・・そうそうエレキ大正琴なんてのもありますが・・・などの高音の美しさ、煌めき・・・を、イメージしました。 
             スペシャルティなグアテマラは、友人の店でもさかもとこーひーでも、とっても評判が良いんです。 それは何なんだろう? って、最近良く電話で話しているんです。 グアテマラ特有の華やかなフレーバーには、多くの人を魅了する何か? があるんだろう。 そんな華やかな煌めきを中煎りのブレンドで味わいたいな! 爽やかで軽めの中煎りブレンドで、そういった魅力を楽しみたい、って思いました。 
             いま、マグカップ2杯を飲み終わってますが・・・口の中には、そのシトラスさやフルーティさやミルクチョコレートっぽい余韻が心地よいです。 
             使っている豆は、中煎りのエチオピア・モカ、ケニア、グアテマラ・・・等です。 これらのそれぞれの素材のクオリティがアップして、やっと実現しました。 
             薄めでも濃いめでも、おすすめです。 ココナッツのクッキーやお気に入りのパン屋さんのイギリスパンをトーストして、手作りのジャムたっぷり、なんて合いそうです。 
             では、また、来週。 
             追伸・・・今、【中煎りも深煎りも、エチオピア・モカ】が良いです。 内緒ですけどね・・・。 
                 
            《ニコニコほのぼのワクワクな、 
                《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》 
                 
            2002年8月4日 坂本・カフェ プリズム・孝文 
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