2002年アメリカ珈琲の旅(2)アナハイム
今日は、アナハイム2日目の嵐に突入していきます。
え〜っ、その前に、『特上ブレンド夏・2002』のお知らせをしますね♪
朝一番で、外の煙突掃除を済ませたんですが・・・実は!・・・最近・・・機嫌が良いんです♪ 先週「棚から鷲つかみ」で書いている・・・『《アメリカ珈琲の旅》で、つかみ取ってきたヒントやアイデアを、トライしたり、検証したりする毎日になっています。』・・・これなんですが・・・早くも、結果が出てきました。
焙煎の過程で、どこで、どの位、カロリーを与えて、或いは、与え過ぎないか。 まぁ〜、そのぉ〜、こうやって書いてみると、当たり前過ぎて・・・なんか? 自分でも、間が抜けてるかなぁ〜? なんて感じがしますね。
昔、達郎が、ギターで、同じ、フレーズを弾いても・・・ガラッと、ドライブ感がでたり、スイングしたり・・・これは、ほんの少しのことなんだけど、結構、自分にとっては画期的なことなんだ!・・・そんな内容の話しをFMで、喋ってました・・・こんなことを思い出しました。
スペシャルティコーヒーの素材は、確かに素晴らしいんですが・・・以前の自分が使っていた素材と比べると・・・すぐに違いが(香りも味わいも)分かるので・・・それだけで喜んでしまいがちなんですね。 クリーンさ、スィートネス、フレーバーの良さなどが、すぐに分かります。
し・か・し・・・それが、果たしてその素材の可能性を活かしきっているか? 魅力的になっているかどうか?・・・まったく別問題ですよね。
美味しさは、自分の味覚レベル、センスの範囲でしか、理解しづらいので、なかなか厄介です。 自分では、「もう!最高♪」なんて思っても・・・それは、今の自分の知っている「最高♪」でしかないですね。
ここで、ちょっとヘビーな気分になってしまいます。
果たして・・・その素材を、自分は活かしきっているのか? どうか?
おっとっと・・・全然、機嫌良く無い流れですね。
それで、わざわざアメリカに行ったりその他・・・色々なコーヒーを体験しているんです。
で、帰国後・・・微妙に、カロリーの与え方を検証しているんです。 それが、結果として出てきたんです♪ もう少し、具体的に云うと・・・焙煎前半の過程で、カロリーが足らないと・・・フレーバー、アシディティ、ボディ、スィートネス等が弱めに感じます。 かと、云って、カロリーがオーバーすると・・・微妙に焙けすぎて、素材が、本来持っている繊細なフレーバー、アシディティ、ボディ、スィートネス等の魅力が輝かないように感じてます。(勿論、焙煎中盤や後半過程も全く同じように、適正カロリーを探っていますが・・・思ったより、前半過程が重要なことに気づきはじめました。)
では、どこからがカロリーオーバーで、どこまでが不足なのか? ここがポイントですね・・・ほんと、微妙なコントロールです。
幸いにして、僕は開店以来・・・全部の焙煎をデータに取っているので、そのデータのどこに焦点を当てれば良いのか? 試行錯誤し・・・それを、日々トレーニングしている、カッピングで検証しています。
その結果は・・・なんか! 味わいが『あかるい』『輝いてきた』そんなんがはっきり感じたんですね。
そのほんの少しかもしれない・・・自分にとっての『画期的』な発見を・・・達郎氏のエピソードになぞらえたんです♪(どうもすみません・・・回りくどいですね)
それによって、スィートネス、フレーバー、ボディ、クリーンさ・・・心地よくなりました。
ふぅ〜〜〜〜。
そうそう・・・『特上ブレンド夏・2002』のお知らせですね。
この特上ブレンド夏は、ベースは、『スプラッシュカフェ』とほとんど同じです。 で、違うのが、《エチオピア・モカ》を使っています。
スプラッシュカフェは、ケニアですね。
ケニアと《エチオピア・モカ》が代わって・・・魅力が違ってきます。
カッピングすると・・・ザンビアのビターチョコレートのような美味しさ、フレーバーが最初に印象的です。 ここからが・・・スプラッシュカフェですと、爽やかなフィニッシュになるんですが・・・特上ブレンド夏は・・・華やかで魅惑的な香り・・・僕は、ワイニーやフルーティさを感じるんですが・・・豊かさがキャラクターになってます。 余韻も心地よいですよ。
こちらも、夏用ですから、アイスコーヒーやアイスオーレ、ラテにバッチリです。 木陰で飲みたいですね〜〜〜♪
では・・・6、7、8月の「季節限定・特上ブレンド夏・2002」でした。
やっと、アナハイムの2日目に進めます。 まず、朝一番で、ショップに行って、去年最終日の閉店間際で、売り切れて買えなかった悔しい思いを晴らしました。 セミナーを受ける「香りのサンプル」をはじめ、産地のビデオ、本・・・Tシャツにポロシャツ・・・しっかり買いました。 それから色々なブースを回ったりして、いよいよ、クライマックス、今年もやってきました、《ブラジルブースでのカッピング》です。
内容は・・・産地の地形、気象、伝統などをふまえた解説、そして、「ナチュラル、パルプトナチュラル、 ウオッシュト」の精選方法別に、カフェプレスとエスプレッソの二通りでカッピングです。
これが、ほんと、とっても、勉強になりました。 去年は、8種類のサンプルを、順番にカッピングして・・・本当は、それぞれに点数を付けて、コメントを述べるんですが・・・僕は、何を基準にして点数を付けるのか? 今と比べると、まだまだあやふやでしたし・・・コメントを云うほど、一瞬でカッピングできませんでした。
ただ・・・どういう良さ、どういう悪さ・・・その辺の判断だけを、なんとかできた記憶があります。 アシディティの質や汚れの判断でした。
ごめんなさい・・・疲れました。
来週に続きます。
《ニコニコほのぼのワクワクな、
《旬・瞬》珈琲をお届けしています♪》
2002年6月1日 坂本・アナハイム・孝文
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