プロのつぶやき

    週間コーヒーコラム122

ザンビア カッピングレポート

 もう2月♪ 流石に温暖な千葉も寒くなってきて・・・毎朝6時に店に出ると、う〜〜〜〜〜〜〜さぶ!・・・焙煎機に早く火をいれよ!と独り言を云っています。 でも、今日2日の土曜日は3月の陽気で、明日は雪?なんて変な予報です。

 てなわけで・・・先週は『ハートバレンタイン・カフェ』と『ザンビア』のご紹介をしましたが、あんまり詳しく書いてないですね! 今日は、広島からお客さんが見えて、一緒に10幾つのカッピングをしました。

 そんな中に、勿論、ハートバレンタイン・カフェとザンビアがありましたので、それをレポートしましょう♪  まずは、『ザンビア』です。 先週のテスト焙煎で、焙煎進行とロースティングポイントが決定しましたが、お陰様で、早速、ご注文を頂き・・・毎日焙煎をしていました。 そして、木曜日の焙煎中に・・・あっ、そうか!ピン!ときました。

 ザンビアの深煎りにした時のミルクチョコレートのような、そして、スパイシーで甘いフレーバーが魅力的でしたが・・・これにフルーティさが加わると・・・何故かドキドキする何とも云えない魅力的な雰囲気がでそうだな!そう思ったんです。 さっそく、ロースティングポイントを2℃手前にしました。 緊張の一瞬です、香りはどうでしょう? まずは豆を手にとって、鼻を近づけます。 強さは弱まりましたが・・・クリーンで甘いフレーバーです。

 はやる気持ちを抑えて・・・一段落したら・・・さぁ、カッピングです。

 ドライ粉に挽いた状態ではどうでしょう? ふ・ふ・ふ・ふ・ふ♪ イメージどおりですね〜。 深煎りが少し弱まった陰に、フルーティさが顔を出してきました。 これが、滑らかで柔らかな最初の印象をあたえますね〜。 味わいも・・・同様に滑らかで柔らかなんですが、深煎りの甘さとザンビア特有のスパイシーな複雑さが、他の産地には無いキャラクターで、とても魅力的です。 そう! ミルクチョコレートのような美味しさも後から追いかけてきます。 今回は深煎りですので・・・アシディティは脇役です。 クリーンさやフィニッシュの良さ、味わいの奥行きを演出しています。 どうやら、ザンビアの魅力を生かしきれたようです♪

 このヒントは、『アルコ・イリス』の焙煎で、掴みました。 先週の日曜日の仲間の勉強会で、アルコ・イリスをサンプルローストして、みんなで、カッピングしたんですが・・・その時に『フローラル』なフレーバーがはっきりとあったんです♪ うちのアルコ・イリスはフルーティな爽やかさ、ボディにスィートネス甘さがよかったんです。 でも、フローラル花のような香りは感じなかったですね。 さぁ、こうなったら、チャレンジです。 最近も改善・進化しているさかもとこーひーの焙煎ですが・・・それを頼りに・・・プラン・ドゥ・シーです。 で・・・ロースティングポイントの調節で・・・フローラルさんいらっしゃ〜い♪ 嬉しいことに、お花のフレーバーが感じられました。

 恐るべし『アルコ・イリス』です!素材の可能性は焙煎人を試験してますね。 そんなことがあって、ザンビアにも色々と可能性を探り・・・イマジネーションに挑戦しました。

 ふ〜〜〜〜っ、一気に書いたら・・・ちょっと息切れしてきました。

 え〜〜〜〜〜っ、そんなザンビアを使った『ハートバレンタイン・カフェ』です。 ザンビアでもチョコレートにピッタリ合うんですが・・・チョコレートを100倍美味しくする珈琲! それが『ハートバレンタイン・カフェ』です。 そんな説明を電話やお店でしていたら・・・またまたかみさんからチェックが入りました。『チョコレートケーキやチョコレートに合うんじゃない?』『はい、そのとおりです』う〜〜〜〜〜〜ん、やっぱり甘いものとの相性は女性のほうが年期が入ってますね。そうなんです・・・僕はチョコレート・チョコレートとイメージしてましたが・・・チョコレートはなんかカカオの固まりで、ハードですね。チョコレートケーキの方が・・・優しく美味しく穏やかで・・・いい感じです♪

 どうも、最近、押され気味なのが・・・気になってます(へへ) 新しい素材やブレンドが目の前に現れると、ワクワク楽しい坂本でした。

2002年2月2日 坂本・ハート。・孝文

 
Copy Right 1999 8
さかもとこーひー
メールはこちらから コラムの目次へ 先週のコラムへ 次のコラムへ トップページへ