《旬・瞬》カフェ
こんにちは♪ 成人式も終わり・・・1月の後半です。 調子は上がってきましたか? そういう僕はやっと体調がもどり、正月ぼけ? 年末の疲れ! から立ち直ってきました。 さぁ〜、今年も《スペシャルティコーヒー》にどっぷり浸かっていきます♪
え〜っ、先週は「素材の可能性」から「カッピング技術のトレーニング」に話題が進みました。 その先には《焙煎》の進歩があります。
スペシャルティコーヒーの魅力を生かし切って、みなさんに《おいしい〜!♪》と感じてもらえるようにするためには、焙煎という火の魔術が必要です。 これを向上させるには、やっぱり《カッピング》です。 カッピングによってその焙煎、ロースティングポイントを決定しますから、マシーンが焙いていても、最終決定は人間の役目ですね〜!
そして、もうひとつの決め手《ブレンド》も同じように、カッピングが重要ですね。 素材があって、それを焙煎して、ブレンドする。たったこれだけのことなんですが・・・ここで大きな壁が立ちふさがってきました。 そんな一昨日(どんな一昨日だ?)・・・グッドタイミングでこんなメールが届きました。
『ハッピー♪クリスマス・ブレンドは最高でした。 これをレギュラー・メンバーにしてはもらえないでしょうか? クリスマスだけというのはもったいないです。 とはいえ、さかもとさんが次々に繰り出してくるコーヒーたちは魅力あり過ぎで目移りしっぱなしです(笑)。 今回も欲張って5種類お願いすることに…。 先ほど「すや」さんの栗きんとんを注文してきました。 新春カフェの到着を楽しみに待ってます。』
まぁ〜、すやさんの栗きんとんを注文する方の多いこと! 多いこと! 僕が知っているだけで、ひと〜りふた〜り・・・5人以上ネットで注文したようです。 おっとっと、そんなことでは無くて・・・期間限定のブレンドやストレート豆のお話しですね。
ちょっと、横道にはいりますが・・・ダニランディアやアルコ・イリス、ローレル農園をこの半年近く、毎日毎日焙煎し、カッピング、ブレンドしてきました。 この経験は僕にとって最高の宝物になりました。
トップクオリティのスペシャルティコーヒーが持つ魅力、ちからがこの80kgのからだの隅々まで入り込んだのです。
そして、それらの魅力のほんとうに微妙な部分・・・わずか半歩1歩豊かで魅力的な爽やかさアシディティや甘さスィートネス、後味の良さや余韻の心地よさ、透明感、コクボディ・・・。 それがあるのと無いのとの大きな違い・・・そのわずかな差が、とても大きな魅力の違いにつながることを改めて認識しました。 これが、《大きな壁》なんです。 さぁ〜困った困った、どうしよう? ダニランディアやアルコ・イリスが1年中いっつも手元にあれば、問題無いんですが〜・・・そんな無い物ねだりはできません。
もっとも、つい数年前でも、良いと思ったプレミアムコーヒーが時間の経過や翌年のロットになったりで、品質やキャラクターがどんどん変わってしまって、困っていたんですから、似てると云えば云えますが・・・・その落差が大違いです。 う〜ん、頂点が違いますね。 今僕の思っているスペシャルティコーヒーは、その頂点が群を抜いているんですね。 だから頂点が崩れると・・・さびしいと云うか哀しいと云うか、色あせてしまうわけです。 勿論すこしくらい色あせても最高に美味しい! と云えるレベルなんですが・・・・。 でも、煌めきがちがうんですね〜♪
まるで、果物や魚のようですね! そうなんですよ、珈琲はフルーツなんです。 フルーツの種ですね。 まぁ、乾物と云えなくも無い? ちょっと苦しいですか? だ・か・ら! 1年中・・・毎年毎年・・・《いつでもどこでも同じように》最高の美味しさ! なんて夢幻ですね? どうしても《今》その時の美味しさになってきます。
だから、どんなに好評を頂いた『ハッピーX'マス・ブレンド』でも、それをレギュラー・メンバーには出来ないんですね〜!
そんなことを考えていると最近僕が良く使う《旬・瞬》に繋がってきます。 さかもとこーひーは徐々に《旬・瞬》カフェになっていきそうです。
そうは云っても、アトムの子や笑顔de珈琲、みんなde珈琲・・・・カフェタブロー、茜ブレンド・・・・うちの定番人気珈琲は健在ですよ! そういう定番珈琲もいっつも全く同じ味では無くて・・・年ごとや季節によって、少しずつ変わっていくと思います。 勿論味わいのタイプが変わってしまっては、同じ名前では出せませんから基本は一定です。 一瞬のきらめきとは別に、いつもの美味しさもとっても大切で、いいもんですからね〜!
また、しどろもどろになってきましたが・・・毎日気にもとめないで、当たり前に飲む定番コーヒーの良さ楽しさ、があって・・・《旬・瞬》のコーヒーが次から次へと現れる・・・そんなかたちが見えてきました。 (期間限定の《旬・瞬》カフェはまさにその時いっ瞬の楽しみですね。)
そんな事を考えて、そんな方向に向かっている《さかもとこーひー》の2002年のスタートです♪ 本年もどうぞよろしくご贔屓にお願いします。
2002年1月20日 坂本・《旬・瞬》・孝文
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