初公開、コーヒーにとても良く合う簡単レシピ 2

 
深煎りコーヒーのパウンドケーキ

エピソード
ケーキ教室を始めた時に器具や材料を少なくして、簡単に基礎を学べてしかも美味しいケーキをということでコーヒーを細かく挽いて入れただけのパウンドケーキをつくりました。良いバター、新鮮な香り高いコーヒーを使わないとつまらない味になります。

・材料、、、〔パウンド型 1本分〕
(1)無塩バター、、、100g
   グラニュウ糖、、、80g
   深煎りコーヒー、、、3g(細挽き)
   卵黄、、、、、、2ヶ
(2)卵白、、、、、、2ヶ
   グラニュウ糖、、、20g
(3)薄力粉、、、、、100g
   ベーキングパウダー、、、5g(こさじ1杯)
   (一緒に1回ふるう)

*型に合せてわら半紙かオーブンシートを敷く。

温度、、、200℃ 15分
      180℃ 25分(アルミホイル)
      180℃  5分

手順、、、(A)パウンドケーキの基本にコーヒーをまぜただけの簡単なお菓子です。オーブンを焼き始めの200℃より高めの220℃で予熱します。
(1)のバターは室温で柔らかくします。絶対に溶かさないでください。一度溶かすと再度固めても「可塑性」「ショートニング性」「クリーミング性」など、バターの特性が変わってしまいます。
1センチ位の薄切りにしてボールにひろげると早く均一に柔らかくなります。

(B)あとはパウンドケーキの要領そのままです。
(1)のバターとグラニュウ糖をホイッパーで、白っぽくなるまでよく擂るように混ぜます。

(C)卵黄を1ケずつ入れてさらにまぜます。
卵黄を2ケ入れたら、極細挽きの深煎りコーヒーを加えまぜます。コーヒーは私は当店の特上フレンチを使っています。(他でも可) 中挽きだと多少舌にさわります。気にならなければ結構です。

(D)次はメレンゲです。
電動ホイッパーを使う場合は卵白とグラニュウ糖を一気に泡立てます。手でホイップする場合は卵白だけで半分位泡立てて、グラニュウ糖を加えてしっかり泡立てます。どちらにしても、半立て位までは少し弱めで泡立ててそれから強く泡立て、仕上げに丁寧にします。(腰のあるきめのこまかいメレンゲになります。)
卵は常温にしておいてください。

(E)メレンゲの3分の1を(C)のボールに加え、ゴムべらで合わせます。

(F)(3)の粉を3回にわけ(E)に合せます。(ざっくりと、粉が少し残る位に!)

(G)最後に残りのメレンゲを軽く合せます。(メレンゲがゆるんでいたらあわだてて)混ぜ過ぎないように、少しメレンゲが白く残る位に!

(H)パウンド型に入れます。真ん中部分を型の底が見える位掘ってへこませます。(火の通りが良くなります。)
オーブンに入れ、200℃で15分焼き、半回転して、上にアルミホイルをかぶせ、180℃で25分焼きます。最後にホイルを取り、5分焼き、焼き色をつけます。(温度はオーブンにより調節してください。)

ポイント、、、このケーキブックの多くのお菓子はきめこまかく作ると魅力が半減します。ざっくりときめが荒い位で香り豊かな味のはっきりした美味しさになります。(メレンゲはきめこまかくしっかり!)
あまりにも丁寧にきめのこまかいなめらかな出来あがりは見た目はきれいですが、食べてパワーの無い口の中でもぐもぐと残る触感になりやすく感じます。
きめが荒い美味しさ、きめの細かい美味しさとそれぞれ魅力的だと思います。
私のお菓子は「ざっくり」が頻繁に登場します。 この「深煎りコーヒーのパウンドケーキ」もシンプルにざっくりとつくってください。

食べ頃、、、焼いた翌日。常温で3日位美味しい。冷めたらすぐ切り分け冷凍すると便利です。解凍した時が焼きたての美味しさです。

良く合う飲み物、、、もちろん淹れたてのコーヒー。個人的には「カフェブレンダ」「ムーングロウ」などまろやかで少し濃い目のコーヒーが合うと思います。
バターケーキなので紅茶も会いますがコーヒーの香りがはっきりしていますから、ダージリンよりもセイロン、アッサム、イギリス風のブレンド等のミルクティーをおすすめします。

みんなの感想と人気度、そして私の評価他、、、簡単で材料に特殊なものが必要無いのでつくる人に人気です。
くせが強くないですから好き嫌いはあまりありません。
簡単で素朴で予想以上の美味しさがあります。
冷凍してちょっと食べたい時や気軽なプレゼントにぴったりです。
街のケーキ屋さんの平板な味のバターの香りの無いパウンドケーキを想像してはいけません。
 
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さかもとこーひー