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りんごのケーキ
●エピソード
「りんごのかきあげケーキ」です。と言ってもてんぷらではありません。今から15年位前、秋になりりんごが出回ってきた頃、りんごのフレッシュな美味しさをいかしたお菓子をつくろうと思ったら、「小柱のかきあげ」が突然目の前にあらわれました。
かきあげを上手に揚げると、生でもなく火をとうし過ぎて固くなることも無く小柱の香りと味がとても豊かで、、、。
そんなこんなで出来あがったお菓子はパウンドケーキにりんごを、と言うよりもりんごをパウンドの生地でつないだ、とても簡単で美味しい、しかし知らないと出来ないコツと私のお菓子ずくりの好みがつまった、誰にも好かれる最初にご紹介するのにふさわしいものです。
・材料、、、〔21cm セルクル1台分〕
(1)りんご、、、、、3個(600g位)
80%サイコロ大、20%薄切り
カルバドス、、、30cc
ラム酒、、、、、15cc
グラニュウ糖、、40g
オレンジジュース、、30cc(0.5ケ分)
シナモン、、、好みで少々
(2)無塩バター、、、100g
グラニュー糖、、、70g
卵黄、、、、、、3ケ分
(3)卵白、、、3ケ分
グラニュー糖、、、30g
(4)薄力粉、、、100g
ベーキングパウダー、、、5g(こさじ1杯)(一緒に1回ふるう)
(5)アプリコットジャム、、、40g
水、、、、、、、、、、、30cc
(6)アプリコットジャム、、、20g
水、、、、、、、、、、、少々
*セルクルは指でたっぷりとバターをぬり、強力粉をふるう。
底はオーブンシートかわら半紙を切り敷き、冷蔵庫で冷やす。
・温度、、、200℃ 20分
200℃ 15分(アルミホイル)
200℃ 5分
・手順、、、(A)
はじめに(1)の材料を和えます。(味つけ)
りんごは皮をむいて、8等分の櫛形を4等分のさいころに切り(80%位)、残り20%は2ミリ位の薄切りにします。(薄切りの部分が生地とさいころのりんごを違和感無くつなぎます。)
(B)あとはパウンドケーキの要領ですすみます。 オーブンを焼き始めの200℃より高めの220℃で余熱します。
(C)(2)のバターを室温で柔らかくしておきます。1センチ位の薄切りにしてボールにひろげると均一に柔らかくなります。(醗酵バターが好きです。)
グラニュウ糖とバターをホイッパーでよくまぜます。(白っぽくなるまで擂る感じで)
卵黄を1ケずつ入れてさらにまぜます。
通常の割合より卵が1ケ多くなってます。
(D)次は、メレンゲです。ボールは完全に水分油分を取り、卵白だけで半分位泡立てて、グラニュウ糖を加えてしっかり泡立てます。(メレンゲが銀色ぽくなり、つのが立つまで)
(E)メレンゲの3分の1を(C)のボールに加え、ゴムべらで合わせます。
(F)(4)の粉を3回に分けて(E)に合わせます。(ざっくりとまぜます、丁寧すぎないように!)
(G)ここで、味付けしたりんごを(F)に入れざっくりとまぜます。
(H)最後に残りのメレンゲを(ゆるんでいたら泡立てて)かるく合わせて(かなり水分が多くゆるめの生地です)セルクルに移し、オーブンに入れ、200℃で20分焼きます。20分したら、セルクルを半回転してアルミホイルをかぶせ、15分焼き、アルミホイルをはずして5分焼きます。(温度はオーブンにより調節してください、最後はしっかり焼きます。)
(I)仕上げです。ケーキを型から抜きます。(5)のアプリコットジャムと水を混ぜながら沸騰させ、ケーキが熱いうちに刷毛でぬります。(味をしみこませます、ジャムとケーキがともに熱いのがポイント!)
(J)ケーキが常温に冷えてから(6)のジャムも冷ましてぬります。艶をだして出来あがり!
・ポイント、、、・ざっくり混ぜること、しっかり焼くこと、バターはたっぷりぬること。
・アプリコテは2回すること。
・卵は3ケ!、2ケだとまったく違う味になる。
・りんごはコクと酸味のしっかりしたものが良い。
・カルバトス(りんごのブランデー)、ラム酒(ダーク)、オレンジジュースは大切です。
・りんごは面倒でも2種類に切り分けること。
・食べ頃、、、室温に冷えたら冷蔵し、3〜6時間たった頃から1日位。3日位は大丈夫。
・良く合う飲み物、、、中、浅煎りのコーヒー(サンマリノ、スロトコ農園、特上ブレンド秋他) ディンブラ、ダージリン(特にミルクティー)
・みんなの感想と人気度、そして私の評価他、常に人気3番以内に入る子供から大人まで好かれるお菓子。
ケーキ屋さんにはあまり無いタイプの素朴でオリジナリティの高い家庭向きのケーキです。
ざっくり、しっかり焼いてたっぷり召し上がって下さい。生地の美味しさとりんごの香り、味が一体となり、少し軽めのコーヒーを飲むとほのぼのとします。気に入ってます。
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