みかんの蜂蜜のフィナンシェ
●エピソード
私の大好きなフランスの焼き菓子です。日本のケーキ屋さんのフィナンシェは白っぽく焼いたフィナンシェの魅力のかけらも無いものばかりです。焦がしバターの香りとアーモンドプードル豊かな味わいが表面
はしっかり焼き、中はほろっと柔らかな生地と渾然一体となり惹きつけます。バター、卵白、アーモンド粉、蜂蜜、砂糖と何の変哲も無い材料が見事にお菓子になります。
●材料、、、〔シェル型 9ケの天板 2枚分〕
(1)無塩バター、、、140g
(2)卵白、、、、、、4ケ分
(3)薄力粉、、、、、50g
アーモンド粉、、50g
粉糖、、、、、、130g
(4)バニラエッセンス、、少々
オレンジエッセンス、、少々
みかんの花の蜂蜜、、、大1杯
●温度 、、、220℃ 12分
●手順
- 天板の穴にバターをたっぷりと塗り、軽く小麦粉を振り余分な粉は落とす。
- (1)のバターを鍋に入れ中火にかける。ゆすりながら溶かし、白っぽくあわ立ち、大きい泡が出てもさらに火にかける。香りの変化に注意する。スプーンですくうと沈殿物が見えて香ばしい香りになったら別
に用意したボールや器に移し冷ます。
- 小麦粉を篩い、粉糖とアーモンドプードルを加え混ぜておく。
- 卵白を軽く泡立てる。ポイントは卵白の泡立て具合です。4分5分立て位
です。軽く泡立てて均一な泡になったくらいで充分です。決して泡立て過ぎないように!泡立てが足りないと少し固い触感になりますが、それも良いと思います。泡立て過ぎは良く膨らみますがぼけたつまらない味になります。
- (4)に(3)の粉を入れてホイッパーで混ぜあわせます。次に(2)のバターと蜂蜜を加えて、最後にバニラエッセンスとオレンジエッセンスを味をみながら少しづつ加え混ぜます。蜂蜜は他の蜂蜜でも結構です。
- 型に流し込み30分から1時間ほど冷蔵庫に入れて冷やします。
- オーブンを230℃でしっかりと予熱して、220℃で12分(10〜15分)濃い色がつくまで焼きます。
●ポイント
しっかりバターを焦がすこと、卵白は軽く泡立てること、焦げ目がつくようにしっかりと焼くことが大切です。本によっては溶かしバター使用になってますが、全く違うお菓子になります。ケーキ屋さんのフィナンシェは白っぽいきつね色の焼き加減ですが、焦げ色になるまでしっかりと焼いてください。
型はフィナンシェ型だと薄いので貝のシェル型を使った方がほろっとした触感がでて美味しくなります。私は醗酵バターを使います。
●食べ頃
焼きあがり網の上で冷ましてやや温かい状態から室温に冷めた頃が最高。常温で密閉容器に保存すれば2日間位
美味しい。冷凍保存も可。
●良く合う飲み物
何と云っても濃い目のコーヒーが一番!
特に深煎りのコーヒーが良く合う。深煎りコーヒーの香ばしいカラメル、バニラ、チョコレートの香りとフィナンシェの焼いた香り、柑橘の香りがぴったりと合います。紅茶は少しお菓子に負けるかな?
●みんなの感想と人気度、そして私の評価他
天板2枚、或は4枚分(36ケ)焼いても2,3日でいつの間にか無くなってます。しっかり焼いた焼き菓子の香ばしさとオレンジの香りがとても良く合います。他にはチョコレート、紅茶、コーヒーを使っても美味しく出来ます。もっと丁寧に作る方はレモン、オレンジの皮を擂り少しのジュースとともに加えてもグッドです。そのレシピは又今度アップします。
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