週刊こーひーコラム「プロのつぶやき」

No.1210【続・ひと月で6回、公民館コーヒー講座の再現実況】

カード払い用ネットショップ http://sakamotocoffee.shop/ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています。PayPay払い、Amazon pay払いも使えるようになりました。

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5月半ば・・・地震があったり、朝は肌寒さがあったりの千葉ですが・・・定休日の月曜日に大阪まで日帰り出張してきました。
新しく開店準備中のお店のマシンのセッティングです。メーカー担当者のマシン設置待ちがありまして少し待ちました。

全自動マシンで実際にエスプレッソで抽出してカッピングして、ほぼ良いのですが、乳化が甘かったので少し細かく調整してもらい抽出してきれいに乳化してまろやかで豊かな香り味わいのエスプレッソになり・・・次はラテ・・・次はアイスコーヒーと30分1時間で仕上がりました。

味は実際に行かないと微妙な調整ができません。スタッフさんにも一緒に確認してもらいましたが・・・最初のエスプレッソで「美味しい」・・・次のエスプレッソで「え〜〜、美味しいーーー!違いますねー」と微妙な違いを実感していただけました。ラテも同じようにして・・・やはりピッタリと抽出できているとそのおいしさが伝わりますね。

そして、大阪といえばお好み焼き・・・大阪のお好み焼きやたこ焼きの美味しさを知らない関東人でして・・・40数年前に紅茶の店ムジカに行ったついでになんば花月に行った時と・・・数年前大阪フェスティバルホールの達郎チケットが当たってとんぼ帰りしたくらいしか大阪に行っていないのです。

それで、空き時間に梅田の地下街のお好み焼き屋さんにぶらっと入り食べました・・・ふわっと柔らかいんですね〜、キャベツが細かく刻んであって、ソースとマヨネーズがたっぷりで・・・お好み焼きは二十歳くらいの時に通って自慢の焼きをできますが・・・全く違って、美味しかったです。

そんなこんなで・・・4月後半に10日間で5回、GW明けの昨日1回、公民館でおこなった「コーヒー講座」再現実況の続きをしてみます。

さかもとこーひーの大きな2つのテーマ「丁寧な暮らし」と「コーヒーはフルーツだ」のお話しから・・・1.5Lの大きな業務用カフェプレスで3種類・・・「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」「ブラジルクラシクス」「スプラッシュカフェ」を淹れました。

(20分ほど話していて)それでは、喉も渇いてきましたので・・・3種類のこーひーを淹れましょう。

まず・・・コーヒーといえば「モカ」・・・「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」というエチオピアのイルガチェフェという名産地のハマという狭いエリアを特定したモカで・・・さかもとこーひーでは10年以上使っていて・・・年々クオリティが上がっていると感じています。

最初に香りを嗅いでください・・・(封を開けて)豆の状態での香りです・・・(各テーブルを回りながら)どうですか?香りますよね。順番に回っていると段々部屋中に香りが広がって行っていると思います。

次は粉に挽いた香りです・・・これはカリタのCM50という家庭用のプロペラ式というミルです。ミルサーと同じですね、10g当たり5秒挽いて、軽く振り、また5秒挽きます。30g入れたので3回繰り返します。こうすると細かめにきれいに揃って挽けます。10gの時は5秒挽いて、振ってもう数秒挽きます、そういないとプロペラの周辺部と中心部で荒さが違ってしまいます。

これが挽いた粉の香りです・・・先ほどより強く感じますよね。(おひとりおひとりの様々な感想が飛び交って、リラックスしてきます)

では、カフェプレスとかフレンチプレスと言いますが、この器具で淹れてみます。

粉を入れて・・・沸騰しているお湯を一気に注ぎます・・・これはペーパーでは無くて、このような金網になっています。ペーパーで漉してしまう成分が漉されないで入るのと、ドリップはお湯が上から下に通過しますが、プレスは4分間漬けるので、しっかりと抽出されます。

4分以上経ったら、ゆっくりとプレスします。

(各テーブルに注いで回ります)まず注意です・・・とっても熱いので、火傷に注意してください。そして熱さは刺激で、味わいが感じ辛いので、ゆっくりと召し上がってください。そして完全に冷めた時にも味わってください。

はい、どうぞ〜。

モカは好きな方も多いですが、苦手な方もいらっしゃいます・・・モカの酸味が苦手な方が多いのですが・・・如何ですか?

冷めてくるとほんのりと酸味を感じる方がいると思いますが・・・酸っぱさとは違うと思います。これが完熟したコーヒーの甘さと一体になった酸味です。

このモカは年々熟し具合の揃いが素晴らしく、クオリティにそれが出ていると感じるのですが・・・以前この「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のプレゼンの時に如何に熟した豆だけを選別しているか、強く熱心にアピールされました・・・確かにそれがクオリティや味わいの素晴らしさに出ています・・・手間がかかりますから「高い」んですが、納得です。

次は「ブラジルクラシクス」・・・初めてのお客さんからよく言われるのが「私は特別なのでなくていいから、普通のコーヒー、酸っぱくなくて、苦くなくて、まろやかで美味しいの頂戴」なんです。

さかもとこーひーは専門店ですので特別なこーひーを一生懸命作っているのに「普通の〜」ってどういうことと、昔はムッとしましたが(笑)・・・なるほど、普段普通に気軽に飲めて美味しいコーヒーがいいのかと・・・わざわざ作ったのがこの「ブラジルクラシクス」なんです。

商社には「普通にまずい豆」はたくさんあるんですが・・・「普通に美味しい豆」は無いんです・・・勿論「とびきりクオリティの高い豆」は今探しやすいです。

それで、パートナーのインポーターがブラジルに飛んで、鑑定士に説明して、サンプルをいくつか作ってもらって・・・そこから選んだのがこの「ブラジルクラシクス」なんです。さかもとこーひーでは「とびっきり、普通に美味しい」と言って(笑)とっても人気になっています。

どうですか・・・飲みやすいと思います・・・このくらいの濃さがお好みの方、もっと濃かったり苦かったりがお好みの方といらっしゃると思います。濃さは粉の量で加減できますし・・・苦目がお好みでしたら、次に淹れる深煎り、よく焙いたものが良いと思います、その辺はお好み次第です。

最後は季節の深煎りコーヒーで「スプラッシュカフェ」です。少し苦めですっきりとした後味、ホットでもアイスでも、ミルクにも相性の良いコーヒーです。

黒っぽくなるまで深煎りにしていますが・・・焦げる直前の火力でグーッと深煎りにしていますので、焦げた苦々しい味わいはありません。深煎りコーヒーだと油ギトギトの豆がありますが、あれは焦げて油が出てきているんですね、これは油が出ていないと思います。

さかもとこーひーの焙煎機はドイツ製で他のメーカーの焙煎機よりも重いんです、そこが気に入っています(笑)鋳物も使っていて冷めにくいし、熱の伝わり方が安定して気に入っています。安定すると細かい検証がしやすいんです。そして、焦げにくいのもありますが、焦げないギリギリの火力を見つけやすく、再現しやすいので、このような焦げないダークな焙煎をできます。

粉に挽いた香りもダークと言いますか、コーヒーらしいと言いますか・・・先ほどとは違うと思います。先ほどのモカ・イルガチェフェ(ハマ)やブラジルクラシクスはクッキーがよく合ったと思いますが・・・このスプラッシュカフェはチョコレートにピッタリだと思います。

ホットでもアイスコーヒーでも大丈夫です・・・アイスの場合はお湯の量だけ6割くらいに減らして、あとはホットと同じように淹れてください。これだと覚えやすいです。

出来上がりが少なくなりますので、それをたっぷりの氷に一気に注いで混ぜると出来上がりです・・・そのまま冷蔵庫に入れておいたら翌日でもスッキリとして美味しいと思います。

冷めてくるとまろやかなダークさが感じられると思います。

どうぞ、お気軽に質問してください・・・30分くらい質問が続くことがあり・・・時には専門的な質問に答えることもあります。

今15〜20名分のコーヒーを淹れましたが・・・使った豆は60g、通常は一人分10gと言われてまして、まとめて淹れると少なめで済みますのでだいたい100gから120gくらいになります。今は60g、少なくてお財布に優しいです(笑)どこの家庭でも毎月の予算がありますから・・・さかもとこーひーとしては気軽にコーヒーのある暮らしをしてほしいので・・・豆の使用量も少ない方が良いと思っています。

そのためには・・・細挽きで、沸騰しているような熱湯を使い、ドリップの場合は蒸らし無しで、蒸らすとだいぶ冷めるし、家庭では蒸らしでの失敗が多いですから・・・ドリッパーの真ん中くらいにずーっとお湯を注いで淹れます。

細挽きだとよく抽出できます・・・熱湯だとよく抽出できます・・・なので豆が少なくて済みます・・・プレスだと4分浸すのでさらによく抽出できます。

完熟実を選別した生豆を適正に焙煎すると嫌な味わいがないですから・・・細挽き、熱湯、蒸らし無し、豆は少なくで淹れられます。一般的な上手な淹れ方は・・・粗挽き、お湯を少し冷まして(お店によって90℃85℃とか色々あります)上手に蒸らして淹れます。そういうお店でコーヒーが美味しくて、豆を買って帰り淹れると、お店の味にならない・・・僕自身も20代の頃色々な専門店に行って豆を買って帰ってお店のような味にならない経験をしました。

喫茶店やカフェならプロの淹れ方でそれでも良いと思いますが・・・さかもとこーひーは家庭向けのビーンズショップなので家で美味しくなければ、お客さんいなくなってしまいます(笑)

なので、そのお店の豆の淹れ方はその店で聞くのが良いです。なんか上手な淹れ方っていうと、どのコーヒーにも通じるような説明なのでお客さんは混乱してしまいます。

うちのコーヒーはこう淹れてくださいと前提をきちんと言ってほしいです。

こんな感じで・・・様々な質問位答えているとあっという間に2時間経ってします。

保存方法、使用する水の話しだったり、ペーパードリップやネルドリップ、なぜコーヒー屋になったのか、エスプレッソ、コンビニコーヒー等々多い質問です。

この夏でさかもとこーひー30年になりますが・・・最初から「こーひーのある暮らし・ホームこーひー」をお届けするために、このような「こーひーレッスン」を続けてきました。コロナ禍が少し落ち着いて、以前のようなペースで再開できそうです。

我が家では簡単シンプルで淹れやすいのでカフェプレスで淹れていますが・・・一般的にはコーヒーメーカーでスイッチ入れるだけでお気に入りの味わいを楽しむのがいいのかなと思っています。

NetflixやAmazon primeでアメリカの地方都市のホームドラマをよく観ていますが・・・キッチンのシーンで朝コーヒーメーカー(大きいので10杯用かな?)でコーヒー淹れてあって、各人がマグカップに注いで飲んだり、タンブラーに注いで出勤したりのシーンが多く・・・しかも30年くらい前のシーンだとサーバーがガラスで、今の時代になると保温のステンレスポットになっていて・・・毎日のコーヒーのある暮らしぶりが伝わってきます。

日本では40年くらい前から家庭でコーヒーを淹れることが増えてきて・・・ちょうどペーパードリップやコーヒーメーカーが普及した時代です・・・自家焙煎店も増えましたが・・・その頃から「上手な淹れ方」の情報ばかり、いまだに若い人たちもハンドドリップのアピールが目立っています。

公民館の担当の方がみなさんのご感想をメールしてくださいますが・・・色々なご感想がありますが・・・「コーヒーの知らなかったお話し聞いて、コーヒー飲んで、楽しい時間でした」というのが一番多く・・・さかもとこーひーとしても一番嬉しいご感想です。

「コーヒーは淹れるものじゃなくて、飲むものだ」と30年間伝えてきているこーひーレッスンですが・・・「飲んで楽しい、くつろぐもの」ですね。

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さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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*グループでのご注文の際は、人数をお知らせください。
メニュー小分け袋等、人数分同封いたします。

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【新着こーひー】(税込表示になりました。)

グループでのご注文の際は、人数をお知らせください。メニュー等、人数分同封いたします。ギフトにもご利用しやすいと思います。手さげ袋ギフトラッピング(小1〜2個用、大3〜4個用、無料)もご利用ください。分かりにくい点ご質問等ありましたら、お気軽にお尋ねください。

《ケニア・キリニャガ・ガクユイニ》 1620円/200g(税込)
《コロンビア・ロスイドロス》 1620円/200g(税込)
《モカ・イルガチェフェ(ハマ)》 1620円/200g(税込)
《エチオピア・モカナチュラル》 1620円/200g(税込)
《ブラック・オルフェ》 1080円/200g(税込)
《深煎りコロンビア》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《深煎りモカ・シダモ》 1620円/200g(税込)
《ブラックアイズ》 1080円/225g(税込)
《夏への扉》 1080円/225g(税込)
《スプラッシュカフェ》 1080円/225g(税込)

《ゆすらカフェ》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《ウガンダ・マウントエルゴン》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《タンザニア・ムベヤ》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《バークレーロースト》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《レディートラベラー》 1080円/200g、2160円/500gパック(税込)
《カフェ ボッサ》 1080円/225g、2160円/500gパック(税込)
《特上フレンチ》 1080円/225g、2160円/500gパック(税込)
《特上アイス》 1080円/225g、2160円/500gパック(税込)
《マンデリン・タノバタック》 1620円/225g(税込)

 

【トレジャーズセット】200g×3袋

さかもとこーひーのお宝コーヒーセットです。お楽しみください。

《ケニア・キリニャガ・ガクユイニ/200g》
《コロンビア・ロスイドロス/200g》
《ブラック・オルフェ/200g》

4320円(税込)

 

【《旬・瞬》Cセット】225g×2袋、200g×1袋

毎月さかもとこーひーの一番人気のセットです。お楽しみください。

《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》
《ブラック・オルフェ/200g》

3240円(税込)

 

【深煎り定番Bセット】225g×3袋

深煎り定番こーひーと、《旬・瞬》な深煎りこーひーの組み合わせで、毎月内容を変えていきます。

《スプラッシュカフェ》
《ブラックアイズ》    
《カフェフィガロ》

3240円(税込)

 

【ジョイセット】100g×5袋

お陰さまでご好評頂いてすっかり定着したジョイセットです。さかもとこーひーの何がお好みか判らない方やギフトで先方のお好みが判らない等、迷った時にこの「ジョイセット」を選ばれることも多いようです。

「うちは量はそれほど飲めないんだけども、色々なこーひーを楽しみたいのね。それで、いつも何を頼もうか悩んでしまうの!」…そんな声を今迄たくさん頂いてきました。[いい感じの苦味系]と[軽やか系]に分けて、それぞれのお好みに合うよう新しいこーひーを毎月出して、セットにしてきましたが…でも、全部頼もうとすると量が多くなってしまう…そんなみなさんの声にお応えします。

その時の《旬・瞬》なお勧めこーひー100gを5種類、セットにしました。(手さげギフト袋(小1-2個用、大3-4個用、無料))

《ケニア・キリニャガ・ガクユイニ》
《コロンビア・ロスイドロス》
《エチオピア・モカナチュラル》
《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》

3240円(税込)

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では、また・・・。

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*要注意!…さかもとこーひーのコツは…
[挽きは細かく]
[粉の量は少なく]…です!
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手さげ袋ギフトラッピング
(大2〜4個用、小1個用、無料)がご好評です。
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【毎月お届けコース】

・お届けの量やご予算、お好み等お知らせください。勿論セットでも大丈夫です。セットにプラスしても大丈夫です。価格、送料等は通常のお届けと同じです。(最初はメールでご相談してください)
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【代金引換払い】ご希望の方はお知らせください。
5000円以上、代引き手数料無料
5000円未満、代引き手数料200円
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クール便(冷蔵、200円)ご希望の方は、連絡欄でお申し付けください。

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

【お願い】
冷凍保存した豆や粉を取り出したら、何よりも直ぐに!!袋を元の冷凍庫に戻してください。
冷凍、解凍の繰り返しは劣化を早めます。ジッパー付き袋をその為に使っています。
(豆は2週間以内でしたら、常温保存をお勧めします。粉は必ず冷凍保存をお願いします。)

《コーヒーはフルーツだ!》

2023年5月14日 坂本・丁寧な暮らし・孝文