週刊こーひーコラム「プロのつぶやき」

No.1004【エチオピア・ゲシャとパナマ・ゲイシャ生産者セミナー】

ここ数日夏日になっている千葉です・・・まぁ、朝は気持ち良いですし・・・夕方帰ってから窓開け放して入ってくる風もご機嫌です・・・焙煎は毎日投入温度に気を使います。

先週と明日の月曜日は日比谷で7年ぶりのリバイバル・・・達郎のシアターライブです・・・今の達郎バンドも好きですが、昔の達郎バンドの音の洪水を浴びてます。

さらに、先週はボクシングで井上尚弥のモンスターぶりを堪能して、今日は伊藤雅雪の海外防衛戦・・・最近は海外でも評価されるボクサーが増えています。

海外といえば・・・テニス全仏が始まります・・・昨晩体育会TV100秒チャレンジで錦織圭が時間残して21枚抜きパーフェクト・・・しかもバックハンドだけで・・・世界トップ10の訳のわからない技術力の凄さが伝わってきました・・・参加した他の選手もとっても上手いのですが・・・世界のトップは次元が違いました。とにかく軌道もタイミングも正確、基本の凄さですね・・・だから試合でのスーパーショットにつながるのでしょう。

昔、セイコースーパーテニスでジョンマッケンローを観た時、ウオーミングアップでの基本の徹底の凄さ上手さに驚いたのを思い出します。マッケンローのプレイからは基本が全然わからないのですが・・・ゆっくりとしたウオーミングアップだと素人にもわかったんです(笑)

テニスは無差別級なので・・・クラス分けだったら井上尚弥チャンプと並ぶモンスターでしょう。

そんなこんなで・・・先日「ゲシャヴィレッジ農園の生産者セミナー&カッピング会」に行ってきました。さかもとこーひーがゲシャヴィレッジ・ゲシャを使って3年になりますが・・・年々進歩しています。

そうそう、その前に・・・20年前に今のスペシャルティコーヒーと言われる農産物として理想的な豊かな土壌や選別された完熟実の素材の存在を知って、その頃日本には入っていなかったのでどうにかして使いたいと思い仲間とアメリカや産地に行ったり動き回りましたが・・・あれから20年経って恵まれた素材を自由に使えるようになりました。

で、ここ数年ハンドドリップの盛り上がりを見ていて、なんか30年40年前の自家焙煎店を思い出していたら・・・最近若い自家焙煎店の方々が生豆の欠点豆のハンドピックについて書いているのを読んで・・・そんな目で見て分かるような欠点豆の素材を使うなんてなんてこっただと愕然としました。

見た目できれいに揃っていても・・・少しの未完熟豆や微妙な過熟豆が混ざっていないかをカッピングで判別して、如何に完熟度合いが揃っている素材を見極めるかに長年エネルギーを費やしてきたのに・・・若い人にはハンドピックでどれだけ廃棄するかなんてことで盛り上がっているとは・・・30年40年前の自家焙煎店と同じです。

確かに素晴らしい素材は高いので・・・商売的に使いずらいことがあるかと思いますが・・・安い豆使ってハンドピックするなんて・・・手間のコストの方が高いし・・・いくらハンドピックしても素材以上の魅力にはならないし・・・40年前の今のような素材があるなんて想像もできなかった時代と同じことしてるなんて・・・悲しいというかさびしいというか。

それでも、安ければ納得なんですが・・・100g600-800円で売られていたりするので・・・その価格ならいくらでもクオリティの高い豆選べるだろうと・・・若い人は20年前子供だったでしょうから、昔のことは分からず、仕入れロットも小さいと二次問屋やネットでの仕入れになると情報も限られているし、なんだかなぁーと思ってしまいますが・・・まぁ、さかもとこーひーには関係の無いことなのでスルーするしかありません。

生産者セミナーでは、ほとんどの生産者が如何に完熟実を選別収穫しているかを訴えてきますが・・・ある生産者セミナーではその国のエリア別の特徴の話しに熱心で・・・完熟実の話題が出なかったので・・・どうしたんだを思いながらカッピングしたら・・・並んだサンプルの内1ロットだけが見事に熟度が揃っていて・・・他のロットは未完熟実が少し混入していて・・・息子をすぐ呼んで、その違いを集中的にカッピングさせましたが・・・他の参加者の反応を見ていたら・・・全てのロットに感動していました。

確かにどのロットも基本素晴らしい豆なので・・・香りは素晴らしいのです・・・しかし、少しの未完熟実や過熟実の影響が味わいに出ているのですが・・・香りにばかりフォーカスしていると見逃してしまいます。特に冷めきるとその味わいが出てきてしまいます・・・。

そうそう・・・5/13(月)はゲシャヴィレッジの生産者セミナー&カッピング会でした・・・3回目になります。

まず、パナマゲイシャとエチオピアゲシャの違いが興味深かったですね。

パナマのゲイシャ・・・さかもとこーひーだとパナマ・エスメラルダ・ゲイシャをずーっとご紹介してきました。2つの雨期(大西洋、太平洋に挟まれいるので)があるのが特徴で・・・長い雨期で多雨なこと・・・海に近いので海洋性気候でもあります。

エルサルバドルも山岳地帯の産地まで太平洋から平野で海洋性気候の影響を受けて・・・樹がダメージを受けずらく、30年50年のコーヒーの樹が多かったのと、ブルボン種が多く・・・完熟度の高い滑らかな甘さが魅力でしたが・・・数年前のさび病でダメージを受けたのが残念です。そのエルサルバドルとパナマの滑らかな甘さは海洋性気候の影響からきていそうです・・・グアテマラの内陸性気候とは違いますね。

そして、エチオピアのゲシャは・・・乾燥地帯で内陸性気候であると・・・あと、パナマは大西洋からの乾いた風と太平洋からの湿った風、エチオピアは湿った熱風でその違いがあるとも聞きました・・・風の質の違いは興味深いです。

次に、ミュシュレージを残しての精選(P&N、ハニー仕立て等)はミュシュレージから甘さが入るのでは無くて、ミュシュレージによって発酵や乾燥時間をコントロールされる結果の影響が大きいだろうと説明があって・・・以前からミュシュレージから甘さが入ることに疑問を投げかける業界人がいましたが、その一つの考え方を示されました。

もうひとつ最後に強調していたことは・・・ゲシャを大切に焙煎してほしいということでした。

生産者が焙煎についてお願いすることは珍しいです・・・それだけ、世界を回って、ゲシャの魅力が発揮されていない焙煎に出会って、言わずにいられなかったのかと思いました・・・ゲシャの魅力が発揮するように生産するのは難しい・・・そういった豆を大切に焙煎して欲しいと。

確かに、ゲシャの焙煎はハードル高いと思います・・・パナマ・エスメラルダ・ゲイシャとはロースティングポイント違いますし・・・エスメラルダ・ゲイシャと同じ魅力をイメージすると、ロースティングポイント間違うと思います。

あくまでも、ゲシャの魅力をイメージして焙煎することです・・・さらに、デリケートですので、焙煎スキルのレベルによってはかなりハードル高いと思います・・・焙煎の問題が表面化しました。

で、エチオピアはゲシャと言い・・・パナマはゲイシャと言って分けていましたので・・・さかもとこーひーも「ゲシャヴィレッジ農園」「エチオピア・ゲシャヴィレッジ農園」・・・そして、パナマの「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」とすることにしました。

 

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。


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*グループでのご注文の際は、人数をお知らせください。
 メニュー小分け袋等、人数分同封いたします。

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【選べるSセット】(税抜き表示になりました。)

1000円/250g〜の豆3袋以上で、セット価格、1000円/250gになります。 (同じ豆でもOK、各250g)
オークションこーひー等1800円/250g〜の豆は、「1000円+500円」になります、お楽しみください。

グループでのご注文の際は、人数をお知らせください。メニュー等、人数分同封いたします。ギフトにもご利用しやすいと思います。手さげ袋ギフトラッピング(小1〜2個用、大3〜4個用、無料)もご利用ください。分かりにくい点ご質問等ありましたら、お気軽にお尋ねください。

《コスタリカ・シンリミテス》
《ブラジル・ペドラレドンダ》
《マンデリン・タノバタック》
《グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス 》
《コスタリカ・ロサンゼルス》
《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》

他1000円/250g〜の豆から選べます。

 

【トレジャーズセット】250g×3袋

さかもとこーひーのお宝コーヒーセットです。お楽しみください。

《コスタリカ・シンリミテス》
《ブラジル・ペドラレドンダ》
《タンザニア・ムベヤ》

4000円(税抜き)

 

【《旬・瞬》Cセット】250g×3袋

毎月さかもとこーひーの一番人気のセットです。お楽しみください。

《夏への扉》
《ゆすらカフェ》
《タンザニア・ムベヤ》

3000円(税抜き)

 

【深煎り定番Bセット】250g×3袋

深煎り定番こーひーと、《旬・瞬》な深煎りこーひーの組み合わせで、毎月内容を変えていきます。

《スプラッシュカフェ》
《カフェノワール》
《カフェフィガロ》

3000円(税抜き)

 

【ジョイセット】100g×5袋

お陰さまでご好評頂いてすっかり定着したジョイセットです。さかもとこーひーの何がお好みか判らない方やギフトで先方のお好みが判らない等、迷った時にこの「ジョイセット」を選ばれることも多いようです。

「うちは量はそれほど飲めないんだけども、色々なこーひーを楽しみたいのね。それで、いつも何を頼もうか悩んでしまうの!」…そんな声を今迄たくさん頂いてきました。[いい感じの苦味系]と[軽やか系]に分けて、それぞれのお好みに合うよう新しいこーひーを毎月出して、セットにしてきましたが…でも、全部頼もうとすると量が多くなってしまう…そんなみなさんの声にお応えします。

その時の《旬・瞬》なお勧めこーひー100gを5種類、セットにしました。(手さげギフト袋(小1-2個用、大3-4個用、無料))

《コスタリカ・シンリミテス》
《ブラジル・ペドラレドンダ》
《グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス》
《マンデリン・タノバタック》
《モカ・イルガチェフェ(ハマ)》

3000円(税抜き)


 

・・・はじめてのさかもとこーひー(通販専用)・・・

【はじめてのAセット】100g×5袋

さかもとこーひーはじめての方向けのセットです。その月の最高峰、お勧めこーひーをはじめての方限定のお試しセットにしています、お楽しみください。

《コスタリカ・シンリミテス》
《ブラジル・ペドラレドンダ》
《グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス》
《マンデリン・タノバタック》
《モカ・イルガチェフェ(ハマ)》

2500円(税抜き、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。通販専用です。)


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では、また・・・。

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*要注意!…さかもとこーひーのコツは…
[挽きは細かく]
[粉の量は少なく]…です!
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手さげ袋ギフトラッピング
(大2〜4個用、小1個用、無料)がご好評です。
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【毎月お届けコース】

・お届けの量やご予算、お好み等お知らせください。勿論セットでも大丈夫です。セットにプラスしても大丈夫です。価格、送料等は通常のお届けと同じです。(最初はメールでご相談してください)
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【代金引換払い】ご希望の方はお知らせください。
4000円以上、代引き手数料無料
4000円未満、代引き手数料200円
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クール便(冷蔵、200円)ご希望の方は、連絡欄でお申し付けください。

【何を買ったら良いのか?お勧めは?その他ご質問等お気軽にメールしてください、お待ちしてます。】

【お願い】
冷凍保存した豆や粉を取り出したら、何よりも直ぐに!!袋を元の冷凍庫に戻してください。
冷凍、解凍の繰り返しは劣化を早めます。ジッパー付き袋をその為に使っています。
(豆は2週間以内でしたら、常温保存をお勧めします。粉は必ず冷凍保存をお願いします。)

《コーヒーはフルーツだ!》

2019年5月26日 坂本・丁寧な暮らし・孝文